円居挽のレビュー一覧

  • シャーロック・ノートII―試験と古典と探偵殺し―(新潮文庫nex)

    購入済み

    ミステリバトル

    能力バトルというと言い過ぎだが、それと似た雰囲気がある。頭を使う作品は好きだが、硬い文章や重い展開が苦手な人にオススメ。ラノベから大衆小説へのステップアップにも最適な作品である。

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    2022年09月10日
  • 京都なぞとき四季報 古書と誤解と銀河鉄道

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    ネタバレ

    第一章はスタンダードに悪人成敗。感じの悪いやつが普通に悪いやつだった。シンプルに爽快感のある作り。

    そこからは遠近の青春が繰り広げられる。
    不思議なバー3号館だが何となく今回は関わりが薄い。蒼馬さんの存在が遠近の今一歩頼りない感じを際立たせる役割を果たしているのはわかる。
    しかし三号館と蒼馬さんという最大の謎が解き明かされる事は遂になかったのだ。

    トリックは意外性のあるものも多い。前巻よりも読んでてエンタメ性がある。京都という古都を全面に生かしたものが多かった。

    ドラマ化した際は蒼馬さんが前面に出てくる事だろう。もしかしたら狙ってたりして?

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    2022年01月24日
  • 京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ

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    日常系謎解きミステリー。
    京大は不思議が実際にあり何かと舞台になりがちだが、そこまでスポットを当てた感じはない。
    日常にておこる小さなミステリー5本が収録されているがファンタジーじみたものなど少々トリックが雑な印象が多い。

    大学にひっそりと存在するバー「三号館」という都市伝説めいたアイデアはワクワクして面白い。普通ならあり得ないが京大ならもしやと思わせるのは不思議。

    もうちょっと青河さんのキャラを立たせても良いのでは?と思わないでもない。

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    2022年01月15日
  • 河原町ルヴォワール

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    シリーズ最終巻。実に堂々たる完結で、シリーズ最高と言ってもいい大仕掛けを見せてくれる。シリーズを通しての全ての伏線に決着がついているのかどうかは怪しいものの、大いに満足させてくれる作品だった。

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    2021年05月29日
  • 今出川ルヴォワール

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    今回は多少趣向が違い、ギャンブルがメイン。しかし今までの面白さは健在で、一気読みさせられた。あと残すところ1巻で、すべての決着をつけてくれるのだろうか。

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    2021年05月26日
  • 烏丸ルヴォワール

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    どうしてもこういうものの性として、1作目の特別な輝きと比べるとくすんでしまうものの、それでも負けず劣らず様々な企みが施された作品。徐々に龍樹以外の存在も明らかになり、ますます先が楽しみになる一作。

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    2021年05月22日
  • 誰が死んでも同じこと

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    面白かったし読みやすかった。
    出てくるキャラクターにはうんざりするのが多かったけど、話の進み方とか最後のオチとか読んでていいなあと思った。この作者の他の本も読みたい

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    2020年01月03日
  • 丸太町ルヴォワール

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    短編集かと思ってたけど全くそうじゃなかった。三章の双龍会から一気読みしてしまったけども。 城坂論語と朽紅のルージュの会話は心地よい。論語も一本取られて双龍会に至るわけだが。 双龍会後半では、次々と虚実が入り混じり、怒涛の展開。ルージュの正体辺りはもう一度読み直したい気もするけれど…。謎とは語る者により真実が異なる、偽ることの易いものなのだなぁ、と。 ラストの論語とルージュの会話…龍樹は心移りしない、からね。 (あとキングレオとは別の世界線なのか、と少し気になったりした)

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    2022年01月16日
  • キングレオの冒険

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    2018年80冊目。所謂ホームズ&ワトソンもの。作者の他シリーズの世界も絡んできて、贅沢な内容。探偵に振り回されつつも、要所で二人の信頼関係が窺えるのが読んでいて楽しい。事件そのものは本家のオマージュで、好きなものを好きなように書いていて、それがいい意味で伝わってくる。

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    2018年07月01日
  • シャーロック・ノートII―試験と古典と探偵殺し―(新潮文庫nex)

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    2018年55冊目。まさかの金田一先生登場。あの防御率の低さにはちゃんと理由があったのね、とパロディながら納得。金田一先生のテクニックと凄みを存分に感じられる第二章が特に良い。続編を楽しみに待ちます。

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    2018年05月13日
  • シャーロック・ノート―学園裁判と密室の謎―(新潮文庫nex)

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    2018年52冊目。推理と論理を駆使した騙し合い、先の読み合い。こういうのはやっぱり好きなので読み入ってしまう。ルヴォワールシリーズが好きな人はきっとハマれると思います。

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    2018年05月09日
  • 語り屋カタリの推理講戯

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    今までと違った感じの推理小説でした
    それにカタリのレクチャーには自分も引き込まれました
    こんなにも謎について深く考えることなんてなかったです。あと、カタリが死んでいなかったのは予想外でした。
    ノゾムとの対決はどうなったのでしょうか?

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    2018年05月06日
  • 日曜は憧れの国

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    たまたま、カルチャースクールのお料理教室で出会った学校も違うjc4人によるご近所系ミステリ

    カルチャーセンターのお試し的バイキングクーポンが5枚なので、本作も短編5編
    どんなバイキングがたのしめるか。。。。
    (正確には4人一緒に利用は4枚です)

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    2018年04月30日
  • 河原町ルヴォワール

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    2018年7冊目。落花の死という衝撃から始まるシリーズ最終作。今作の主人公と言える撫子が双龍会で見せる執念と成長は見事。仕掛けもバッチリ決まって、最後も綺麗に締まる素晴らしい終わり方でした。

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    2018年01月13日
  • 今出川ルヴォワール

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    双龍会も権々会も圧倒的面白さ。大仕掛けもバッチリ決まって痛快。達也の過去にも今にも一つのケリがついた、と思いきや新たな展開も出てきて次巻への期待も高まる。

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    2017年12月30日
  • 丸太町ルヴォワール

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    双龍会での侃々諤々の議論が面白い。論理の応酬は好きなので、読んでいて楽しかった。最後まで意表を突かれまくって、驚き疲れました。

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    2017年11月26日
  • 河原町ルヴォワール

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    ネタバレ

    すごくよかったなー。丸太町の伏線が4巻目で生きたり、もう顔馴染みのように感じられる主人公たちが仲間割れしているのかと思ったら最後に大団結するし。何より、落花のどんでん返しが素晴らしい。
    虚を実にするという特性があるから、どんでん返しが起きることを否定して否定して、否定尽くした先のどんでんがえし、素晴らしかった。
    そして何より、メタなギミック。黄昏卿を2巻ではファンタジーな存在なのかと思わせておいて、その伏線を活かした二つのそうりゅうえ!すばらしかったなー。
    撫子と論語の恋、三巻で終わったのもよかったし、この巻で再開したのもよかった。流の劣等感ややるせなさにはいつも共感するし。

    再読。やっぱり

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    2017年07月08日
  • 今出川ルヴォワール

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    時折、読んでいて、ふと今読み進めている部分の時間と空間がわからなくなる、足元がおぼつかなくなる雰囲気を味わう時がある、このシリーズのそんなところがとても好きです。
    そしてまた、もどかしく切ない複数のラブストーリーでありながら(僕にはとても稀なことですが)、なんか惹かれてしまうというのも、これまたこのシリーズの不思議な魅力です。

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    2016年12月29日
  • 河原町ルヴォワール

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    ネタバレ

    結果、シリーズを纏め上げる最終巻としてふさわしい傑作に仕上がっていると思う。
    構造としての様式美を優先するあまりか、中盤までは各登場人物の台詞回しが、過去3作において確立されたキャラクターの枠をなんだか少しはみ出しているような印象もあったのだが、すべてが閉じた後で改めて感じるのは、そのような些末な違和を吹き飛ばしてしまう充足だった。

    途中、いくつも示されていたはずの伏線から思い至ることのなかった自らの不明を恥じるべきかもしれないが、スケールの大きな双鴉の計と称すべき、今作の根幹を為す仕掛けには充分楽しませてもらい、素直に脱帽する。
    これまでの今シリーズにおいては、お世辞にもフェアとは言えない

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    2016年09月16日
  • 河原町ルヴォワール

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    このシリーズが終わってしまうのが寂しい。もっとみんなの喋りを聞いてたい。
    でも終わるならやっぱりこういうラストが良いよね。

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    2016年09月12日