円居挽のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】
第一部 三途の河
第0話 蜘蛛の糸
第1話 深村堂
第2話 墓場荘
第3話 ささめきの間
幽霊についての貼雑
第4話 ヨモツミハシラ
呪いについての貼雑
第5話 書楼祇陀林
深村堂についての貼雑
第6話 百歩の家
第二部 地獄の淵
第7話 きしもじ講
第8話 再会
第9話 滓滓縷縷
第10話 沌蘭寺のあれ
リアル京都市民.botについての貼雑
第11話 リアル京都市民.bot
第12話 釈迦の掌
ホラー×ミステリ
いってしまえば、ぼっちをこじらせた男子大学生・祟が、「偶然」出会った女子高生や得体の知れない少女、訳ありのイケメン高校生に気に入られ、怪異に挑むうちに耐性がついて自己肯定感がアップするという、ラノベ的物語。
最後にラスボス的存在も出てきて、王道の展開。
「祟」という名前も伏線になっていて、ホラーとミステリのバランスがいい。 -
Posted by ブクログ
ジャケ買い+作者買いで読んでみた。
タイトルから、今流行りのモキュメンタリー作品のようなものを想像していたが、実際には作者の作風がしっかり感じ取れる物語だった。
謎解き要素も用意はされているものの、主眼は事件そのものよりも、「イメージとしての京都」に存在する怪異や不思議さを描いた点にある一作。
連作形式のため、他の地域であれば成立しなかっただろうが、京都であればぎりぎり想像できてしまう。その絶妙なラインの世界観がこの作品の肝だと思う。
歴史と共に現実と伝承、噂話の境界線を曖昧にしたまま、数多くの物語を積み重ねてきた土地だからこそ、こうした設定が成立するのだろう。
キャラクターや物語の運びはややライトノベル寄りの印象もあるが、その分読みやすさは十分。
もし自分がもっと若く、京都に住んでいない頃で、なおかつ京都に特別な憧れを持っていたなら、刺さり方は違ったかもしれない。
それでも最後まで飽きずに楽しく読めた一冊だった。
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購入済み
ミステリーと言うよりは
日常系ミステリーである。ミステリーに有りがちの殺人などがないので読みやすい。個性豊かな四人の女子中学生の活動を中心に描いているのでこれまた読みやすい。しかし、ミステリーの出来そのものから言うと、文字通り生煮えの部分が目についてそれほどでもない。
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Posted by ブクログ
自分が正しいと思ってるなら、俺に言葉で勝ってみせろ(p.191)
〔鷹司高校〕二校ある探偵養成学校のひとつ。エリートが集まる。
〔剣峰成〕主人公の一年生。なにか事情ありそう。
〔太刀杜からん〕ちょっと親しくなったクラスメート。名家の出。なにか秘め事ありそう。
〔大神五条〕生徒会長。手強い。彼とは闘うことになるのだろう。〔誘拐〕一芸に秀でた特殊能力を持つ生徒が誘拐されているようで学校内に内通者がいると考えられている。
〔鬼貫重明〕名探偵。ナインティラーズの一人。成に勝ったことがあるらしい。トラウマがある。
〔降矢木残月〕犯罪者。成にも鬼貫にも因縁がある。
〔感想〕ミステリというより、駆け引き、心理戦が作品のミソかと。ただ『カイジ』や『HUNTER×HUNTER』ほどひつこくはないので読みやすい。
■簡単な単語集
【明智】現衛庁のトップで鷹司高校の校長でナインティーラーズのリーダー。
【天親獅子丸/あまつか・ししまる】十格官の一人。「キングレオ」と呼ばれメディアへの露出が高い。「レオ様」とも呼ばれる。
【石田充/いしだ・あたる】二年。生徒会。
【大神五条/おおがみ・ごじょう】生徒会長。オールバックに黒縁ウェリントン眼鏡。小柄。ガム・シャッフルと呼ばれる、色んな仕草をバラバラにし動きからそのココロを読み取ることを無効化するテクニックを持つ。大阪出身で笑いにはちょっとうるさい。
【拝逸刀/おがみ・いっとう】探偵。不可思議な事件専門だったが、殺人犯ヘルター・デクスターに妻を殺されて以来ヘルターを追い続けていたが返り討ちにあった。
【鬼貫重明/おにつら・じゅうめい】鷹司高校教官。ナインティラーズの一人。仁王のような男。通称「黒錠天王/こくじょうてんのう」。元警視庁捜査一課の刑事だったが明智にスカウトされた。《自分が正しいと思ってるなら、俺に言葉で勝ってみせろ》p.191
【からん】太刀杜からん。クラスメート。太刀杜家は関西の名門らしい。たぶん京都かと。
【現衛庁/げんえいちょう】首都圏を防衛する機関。弾正台や偵務庁などが発祥。通称「エイチョウ」。
【早夜川家殺人事件/さやかわけさつじんじけん】鬼貫が解決した。特に歴史も財産もない三人家族である早夜川家で、フリーライターである早夜川元(げん)が自宅で殺された。家族が犯人だったらしい。
【早夜川元/はやかわ・げん】フリーライター。自宅で殺された。降矢木残月の情報を得ていたようだ。
【七寮祭/しちりょうさい】新入生歓迎行事。メインイベントは裁判ゲームの星覧試合(せいらんじあい)。
【十常寺柔/じゅうじょうじ・じう】揺光寮の寮長。背の高い女生徒。武人の風格がある。
【鷹司高校/たかつかこうこう】一学年百人しか取らない探偵養成エリート校。各学年一クラス二十五人。ただし特究生(アルタメイト)は別に採用される。現衛庁の下部組織。三鷹にある。
【太刀杜からん/たちもり・からん】→からん
【太刀杜漠/たちもり・ばく】からんの祖父。日本探偵公社OB。
【探偵士】公に認められた探偵。現衛庁か半官半民の日本探偵公社のみが抱えている。
【探偵養成学校】鷹司高校は二校しかない探偵養成学校のひとつ。
【丹那/たんな】警部補。
【剣峰成/つるみね・なる】→成
【デカロゴス】十格官。日本探偵公社擁する探偵たちのトップ。
【ナインティラーズ】九哭将。現衛庁が擁する探偵たちのトップ。
【成/なる】剣峰成(つるみね・なる)。主人公。《僕から何かを奪おうとする者は誰であろうと許しません》p.52
【習橿岳人/ならがし・がくと】クラスメート。
【野ノ屋奈々子/ののや・ななこ】クラスメート。
【降矢木残月/ふりやぎ・ざんげつ】犯罪者。名門降矢木家の最後の当主。現衛庁と日本探偵公社から秘匿指定を受けている。業界では「ザマボマー」と呼ばれている。近しい者からは「ドクター・フォービア/恐怖症博士」と呼ばれておりそっちのほうが本質に近いそうだ。《お前たちが探偵の特権として有難がっている推理は犯罪を行う上で必須のスキルだ》p.246。成と出逢ったときはは「あの男」の命令で動いていたそうだ。
【御戸村裕紀/みとむら・ゆうき】一年B組。星覧試合に参加。
【鳴/めい】成の妹。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ気軽に読める連作短編……なんてつもりでいたら、最終章でけっこうな衝撃が
三号館の存在、夢かうつつかあやふやなままでいくのかと思っていたら、こんなにもがっつりと実在側として描くなんて!
ホントにびっくりしました
え、そっち!?そっちの方向で舵を切るの!?
三号館の目くらましのための偽プレハブ棟の存在が推理の根拠として書かれてるし、現実世界での蒼馬さんも登場しちゃうし、えーー!!??って
でもそうなると『ペイルライダーに魅入られて』での面浦先輩との対決で使われたアブサン、麻薬効果で何でも言うことを聞いてしまうという魔法のような特製アブサン、あのシーンの「三号館という場所でならなんでもありかな」と思わせる心理に揺らぎが生まれてしまう……
(現実に軸足を置いた視点で考えてみると、アブサンを飲まされた実感のなかった遠近くんこそが正常で、フラフラで帰っていった面浦先輩は思い込みなどから来る催眠状態にあった的な解釈にスライドすればいいのかな?)
あと青河さんとの関係をぶん投げて終わったのも結構衝撃でした(笑
あそこまで蒼馬さん全開のラストシーンになるなんて
お酒絡みのお話で「蒼馬美希(ソーマ神酒)」ってのは上手いネーミングだななんて思ってたら、作中の人物がそのまま名前解説まで始めてちょっと笑っちゃいました
作者さんも気に入ったネーミングだったんだろうなー