円居挽のレビュー一覧
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作者の得意とする裁判や派手な設定を使わず日常の謎を描く五つの連作短編集。『レフトオーバーズ』はカルチャーセンターの料理教室で起きた盗難事件に関する謎のお話。連載時には謎の解決について座りの悪さを感じたが、加筆によってスッキリした読後感になっていた。『レフトオーバーズ』は千鶴、『一歩千金二歩厳禁』は桃、『維新伝心』は真紀、『幾度もリグレット』は公子、そして最終話は……と当番回ごとにメイン4人をそれぞれ掘り下げ、彼女たちの抱える悩みがカルチャーセンターの講師や他の少女の言葉をヒントにして解決していくのが爽快。探偵役をつとめる割合が多く超然としてるようにも見える公子の内側が描かれる『幾度もリグレット
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探偵学校に入学した主人公 剣峰成が、謎の少女 太刀杜からんと出会い、様々な出来事に巻き込まれていく。
第1章は、ルヴォワールシリーズを思わせる学園私刑裁判もの。上級生との論理対決を制し、主人公の力があらわとなる。後になってわかるが、この章は前フリくらいの位置づけである。
第2章は、主人公の過去へとさかのぼる。主人公vs刑事という形の倒叙ものになっている。ダイイングメッセージの謎も面白い。
第3章は、密室爆弾魔との対決。危機的状況をどう打開するか、爆弾魔との読みあいは楽しく読める。最後はややあっさりと解決した印象。
このようにバラエティ豊かな3編で、特に個人的には第2章が面白かった。多くの伏線が -
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ひたすら理屈をこねくり回すダイアローグが延々と続く第1章の途中で、正直ちょっと疲れを覚えたが、第2章以降、舞台が転換し物語が展開し始めると、俄然引き込まれていった。
登場人物や世界観の設定、そしてプロットの運びに至るまで、とにかく荒唐無稽でマンガ的な味付けがなされているのだが、そのナンセンスぶりに呆れたり飽きたりすることなく、期待を抱きながら読み進めることができるのは、作者の筆力によるものだろう。
また、森見登美彦氏や万城目学氏の著作同様、自分と同じ大学を卒業した若い作者が京都を舞台に描いている、というアドヴァンテージがあるので、若干の贔屓目もあるかもしれない。
両著者の作品と同種の匂いも実際 -
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平安時代から続く仮想裁判という非現実的な設定に、癖のある、タイプの違う美形のキャラがゴロゴロ。まあ、読んでいて楽しかったです。最後の方の、畳み掛けるように次々と真相が明らかになる場面は、最早、推理しながら読むという感じではなく、一エキストラとしてその場面を眺めているような感覚でした。ミステリー、、、なのかなあ。文章もなんとなく癖があり、ちょっと、情景が目に浮かぶようで浮かばないというか、すっと入ってこなくて、ん?と読むのを止めて、想像してみないと進めないというか、少々読みづらい文章でありました。キャラ達のこの先が気になるお話ではあります。