円居挽のレビュー一覧

  • 誰が死んでも同じこと

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    ネタバレ

    【収録作品】貫けぬ刃/解けぬ絆/砕けぬ壁/果てぬ夢
     被害者も犯人も関係者も、そして探偵役も壊れていて、ミステリのためのミステリという感じでよい。

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    2018年01月10日
  • 今出川ルヴォワール

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    これまでの疑似法廷におけるディベート合戦から更にもう一歩踏み込んで独自のカードゲームを編み出すところは、まさに円居氏のイマジネーションを全開にしたような作品。
    現代が舞台なのに現実感がなく、繰り出す手段の1つ1つは実現可能なのにファンタジー感がある、何とも不思議な物語でした。

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    2017年12月23日
  • 烏丸ルヴォワール

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    達也の過去とか気になる書き方してくるし、仕掛けもしっかりあって意表を突かれました。前作に比べると、双龍会自体の盛り上がりにやや欠けていたかな。

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    2017年12月19日
  • シャーロック・ノート―学園裁判と密室の謎―(新潮文庫nex)

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    新入生歓迎行事として行われる”学園裁判ゲーム”。生徒会長を相手に,得体のしれない今年度の特究生を指名し,立証,そして論破する。辻褄さえ合えば何事も許される円卓上で繰り広げられる論理の攻防戦。先の見えない戦いはこの言葉から始まる。「汝は稀人なりや?」

    日本に二つしかない探偵養成学校に入学した剣峰 成。そこで同級生・太刀杜からんと出会う。探偵士という職業が高い地位を持つというラノベ的な世界観の中にもしっかりとした本格ミステリの軸がある。

    ユニークな名前にもちゃんと理由があって納得できた。

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    2017年10月24日
  • 今出川ルヴォワール

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    中弛み感は否めない。のでカイジみたいな趣向を取り入れたのだろう。それなりに機能していた、もうそうりゅうえだけだと飽きちゃうから。
    論語カップルの不穏な感じが冒頭からよかった、若者のうまくいかない恋愛の、終わりの始まりの感じをすごく丁寧に描いている。一方通行、すれ違い。ラストの別れもよかったなー。
    再読。重いエレキギターの音が似合う別れだった。一方で達也と流の関係にようやく進展があるのもよかった。これは丸太町からなんとなくほのめかされていた伏線だけどね。そうりゅうえでは勝てない流が場外乱闘で力を発揮して、自分に自信を持ったから大切な存在に手を伸ばそうと思えたのだろう。俺も頑張ろう。
    天親の2人が

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    2017年07月07日
  • 丸太町ルヴォワール

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    再読。ラノベ臭さがあまり気にならなくなっていた。なぜだろ?わざとらしく悪趣味とも評価できる過剰さが、古都の艶やかな一面に溶け込んでしまったのか。
    私的裁判が始まるまでが意外に長いことに気づいたが、そこまでを退屈させずに読ませるのがさすが。そして、私的裁判はどんでん返しに次ぐどんでん返し。ラストで一発、どんでん返しのためのどんでん返しをして満足、みたいな凡百のどんでん返し小説とは明らかに異なる。というのも、どんでん返しに物語としての必然性があるし、どこまでひっくり返されることになるのか最期の一ページまで予測ができないから。

    ラノベ臭さがしんどい。論語とルージュのやりとりは中学生の夢想の中の小粋

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    2018年04月06日
  • 丸太町ルヴォワール

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    壮大な屁理屈合戦!緊迫した会場での出来事のはずなのに、くすっとしちゃった。これをミステリーとするならば、こんなミステリー初めて。

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    2017年06月09日
  • 丸太町ルヴォワール

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    西尾維新的な言葉遊びとか、叙述トリックなどが楽しい。私的裁判という法廷ものなのですが、論理と化かし合いはちょっとしたバトルものの雰囲気です
    後半のどんでん返しの連続についていくのは大変ですが、最後はハッピーエンドの「ボーイ・ミーツ・ガール」なので読後感は悪くないですね
    ミステリとしては好みが分かれるかなあ

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    2017年05月24日
  • 丸太町ルヴォワール

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    これ、何で読むことにしたんだっけ?入手してからかなりの期間、積読状態になってしまってたから、理由をすっかり忘れてしまったのです。少なくとも本作を知るまでは名前も知らなかった作者だし、賞レースで目立った訳でもなさそうだし、何でだろう?考えられる理由としては、どんでん返し系が読みたくて色々検索していた中で、どこかで引っかかったんだろう、ってこと。で、期待通りのどんでん返し系で、その意味では結構な満足度。ただやっぱり、謎解き中心モノは大好物って訳じゃなく、物語そのものの魅力としてはいま一歩と思えてしまいました。他のルヴォワールも是非読みたい!とまでは、ちょっと思えませんでした。

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    2017年05月17日
  • 河原町ルヴォワール

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    どんでん返しの連続ではなかったがこの作品の全てが最後にデカイどんでん返しに繋がってる。
    円居挽。今年一番好きになり、来年以降も追うと決めた作家の一人になりました。

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    2016年11月24日
  • 今出川ルヴォワール

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    だんだん読みやすく面白くなっていきますね。
    ミステリとしても、いろいろな騙しなどあり、いいですね。あと、カードゲームのギャンブルのサンスペンスもなかなかあり、良かった。

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    2016年11月21日
  • 日曜は憧れの国

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    カルチャースクールが舞台というのも面白いけど、各講座を通じて主人公たちの悩みや葛藤に、自然と方向性を提示しているところもまた面白い。
    将棋編はやや強引な感じがしましたが、他は謎もよくできています。

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    2016年08月17日
  • 烏丸ルヴォワール

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    仮に真っ当な本格ミステリーとして読むとすれば、ド派手な飛び道具がバンバン撃ち込まれてくるので、決して読者から見てフェアな作品であるとは言えないが、各キャラクターがしっかり立っており、多彩な技が散りばめられた長編は純粋に読み物として面白い。
    特に舞台が京都であるというだけで、私にとっては尚更。
    2作目にして、レギュラーメンバーたちの素性も徐々に明らかになってきて、シリーズものとして広がりも感じさせる。

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    2016年08月14日
  • シャーロック・ノートII―試験と古典と探偵殺し―(新潮文庫nex)

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    なかなかよくできた構成。ぎりぎりのところで主人公を留まらせている綱渡り感もいいし、すごい探偵技をチラ見せしつつ、詳細は明かさないところもうまいと思う。

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    2016年08月12日
  • 烏丸ルヴォワール

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    どんでん返しのような、急展開が多すぎて「おお…?今どういうことだった…?」となる。遠心力のような。一度目は結末が気になりすぎて途中で考えるのを放棄したまま読み終えてしまったので、現在そのまま二度目挑戦中。

    急展開の中でも最後の場面の五文字はやられたなー。私が鈍感なだけかもしれないけど、一言でそれまでの自分の思い込みが崩れた。

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    2016年08月02日
  • 丸太町ルヴォワール

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    正直これはラノベなのでは……という気がするが、
    ミステリだから問題ないし、何より面白いから
    問題なし。

    京都のお金持ちの間では私的な諍いを私設裁判に
    かける、かつ龍師という弁護士と検事を雇って
    争わせる娯楽を楽しんでいるという設定。

    ……すでに京都の人が怒りそうだ。

    人気の龍師には異名があったり、必殺技があったり
    する。
    そして今回の議題は「とある金持ちの祖父が
    亡くなった犯人とされる青年の無実」
    これに主人公が挑む。

    面白いのが、件の青年が目を怪我した時にたまたま
    祖父を殺そうと忍び込んだ殺し屋「ルージュ」の
    手を掴んでしまったことから始まる。

    青年はルージュを逃すまいと、ルージュ

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    2016年07月21日
  • 日曜は憧れの国

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    作者の得意とする裁判や派手な設定を使わず日常の謎を描く五つの連作短編集。『レフトオーバーズ』はカルチャーセンターの料理教室で起きた盗難事件に関する謎のお話。連載時には謎の解決について座りの悪さを感じたが、加筆によってスッキリした読後感になっていた。『レフトオーバーズ』は千鶴、『一歩千金二歩厳禁』は桃、『維新伝心』は真紀、『幾度もリグレット』は公子、そして最終話は……と当番回ごとにメイン4人をそれぞれ掘り下げ、彼女たちの抱える悩みがカルチャーセンターの講師や他の少女の言葉をヒントにして解決していくのが爽快。探偵役をつとめる割合が多く超然としてるようにも見える公子の内側が描かれる『幾度もリグレット

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    2016年07月10日
  • シャーロック・ノートII―試験と古典と探偵殺し―(新潮文庫nex)

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    新キャラ続々投入しつつ軽快な読み味と青春ミステリ要素と法廷ミステリのバランスが良い。あと探偵学校の劣等生というサブタイトル付けて某ラノベレーベルから電撃を落とされて欲しいところがありましたね。
    芥山残とその祖父のモデルが秋山醤と階一郎なのは分かったけれど、3章扉イラストの残が進撃の巨人のジャンっぽいジャン?となった。片山若子先生セレクトでのネタなのかは気になる。
    中編3本の構成で前半に張った伏線をクライマックスでかなり回収してて、その中でもやはり成のアレは巧く意識を誘導されて騙され驚いたと言うか笑わされました。3巻が楽しみ

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    2016年07月10日
  • シャーロック・ノートII―試験と古典と探偵殺し―(新潮文庫nex)

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    今回もまた面白かった。 
    あの金田一はやっぱりレジェンド名探偵だった。すごい。 
    そして、裁判というのは(特に刑事)勝ち負けではなく真実を明らかにする場であるということを肝に銘じて欲しいですね。 
    いいキャラクターたちが揃ってますから、これからもっと面白くなるでしょう。楽しみです。

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    2016年06月24日
  • 日曜は憧れの国

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    本当に腹の立つ作者である(笑)
    あとがきに、ある有名な研究会に入りたいから、その大学にしたと。全く持って不愉快だ(笑)
    さて、
    内容はと言うと、いわゆる日常系ミステリ。一遍を除いて推理結果が正しかったようだ。後の一遍は、確認出来てないから正否は不明。
    4名のメインキャラに似た人、身近にいるなぁと思いながら読むとなお楽しい。

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    2016年05月26日