【感想・ネタバレ】語り屋カタリの推理講戯のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年05月06日

今までと違った感じの推理小説でした
それにカタリのレクチャーには自分も引き込まれました
こんなにも謎について深く考えることなんてなかったです。あと、カタリが死んでいなかったのは予想外でした。
ノゾムとの対決はどうなったのでしょうか?

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Posted by ブクログ 2021年06月02日

5W1Hそれぞれの謎に対し、講義を挟みながら解決していく連作短編集。舞台設定も特殊で少しマニアックな作品。大技こそないもののそれなりに楽しめた。

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Posted by ブクログ 2019年03月25日

ルヴォワールみたいな特殊設定ミステリ(魔法とか超能力でなくて)なんだけど、ルヴォワールが好きすぎて、それを超える作品が出ないのが残念。

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Posted by ブクログ 2018年04月14日

さすが京都大学推理小説研究会に所属し在学中にデビューしただけある。 ミステリ好きな著者によるミステリ講戯。   5W1Hを具体例を挙げて懇切丁寧にだが全てを教えることなく思考を促し楽しませる。     
これであなたも名探偵!

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Posted by ブクログ 2018年04月08日

推理ゲームのベテランプレイヤーであるカタリが新人プレイヤーのノゾミに行う推理講義。5W1Hの謎を解決すればクリアにも関わらず、出題が偏っているという設定も面白かった。

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Posted by ブクログ 2018年03月18日

ちょっと実験的な作品なのかな。主人公達が参加しているゲームについて、もう少し説明があってもよかったかも。仕掛けが大規模過ぎて、いささか現実味がないですね。

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Posted by ブクログ 2018年03月04日

2018年26冊目。5W1H講義はとても興味深く読めました。特に⌈ウェアダニット・マリオネット⌋は難しいWhereに堂々挑んで、見事な出来映えの作品でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年12月10日

○ 総合評価  ★★★☆☆
〇 サプライズ ★★★☆☆
〇 熱中度   ★★★☆☆
〇 インパクト ★★★☆☆
〇 キャラクター★★★☆☆
〇 読後感   ★★★☆☆

 いわゆるデスゲームを描いた小説。設定についての説明がなく,いきなりゲーム真っ最中というところから始まるので,何かのシリーズの1作...続きを読むかと思わせるところから始まる。第1話「フーダニット・クインテット」の中で,少しずつゲームの詳細が明かされる。
 プレイヤーは5W1Hの全ての謎を解けば望みがかなえられる。また,ゲーム終了後に精算されるメネアドルを集めることで財産を築くことができる。メネアドルは視聴者からの人気を得たり,ゲームを盛り上げれば獲得できる。すなわち,このデスゲームは放送されており,視聴者が存在する。
 ヒロインはノゾムというプレイヤーネームの少女。友人がガラテア症候群という重い病気を患っている友人の病気の治療法を解明するために,デスゲームに挑んでいる。ノゾムがカタリという人物に出会うところから,この物語は始まる。
 フーダニット,ハウダニット,ワイダニット,ウェアダニット,ウェンダニット,ワットダニットの6つの短編が存在する。物語が進む中で,ヒロインのノゾムもガラテア症候群であることが分かる。カタリと出会うことで成長をするノゾムの物語でもある。最後のホワットダニットでノゾムは,復活した(復活させられた?)カタリとの推理ゲームに挑むというところで物語が終わる。
 設定はそこまで練られているというわけではなく,デスゲームとしてはありがちな設定だといえる。個々の短編の謎は及第点ではある。ノゾムとカタリや,それぞれのゲームでのプレイヤーとして出会う人物も,そこまでしっかりと描かれているとは言えない。それでもそこそこの面白さと感じた。そこまで練られていない設定でも,それなりに面白く描けるところに,円居挽の物語づくりと語り方の上手さが感じられる。お約束といった展開であり,傑作とまではいえないが,デスゲーム小説として十分楽しめる作品ではある。★3で。
〇 フーダニット・クインテット
 犯人が,物語の語り手=カメラマンだったというオチの小説。犯人であるサイトは本物のカメラマンを殺害し,カメラマンになりすましていた。そして,カメラマンに成りすましてカタリを殺害し,バングルを奪おうとしていた。神の視点で描かれていると見せ掛けて,カメラマン=サイトの視点で描かれているという叙述トリックが仕掛けられている。カタリからノゾムに対し,フーダニットについての講義も書かれている。説明不足の部分があり,いきなり物語が始まるので入り込むまで時間が掛かるのが難点。★3で。
〇 ハウダニット・プリンシプル
 イスカと名乗っている人物がカタリだったという叙述トリックが仕掛けられている。
 カクライの推理。広大な半球の密室で起こった殺人。タンプクは多量の水を入れてファリスを殺害する。しかし,ファリスが多量の塩を水に溶かしたために,タンプクは沈むことができず,酸素ボンベの酸素が無くなり死亡したというもの。
 イスカ=カタリの推理は片栗粉を使ったウーブレック。ウーブレックに沈んでファリスは死に,ウーブレックの上を走ったタンプクは槍を踏んで死んだというモノ。
 視聴者の人気がカタリの推理を勝たせたというオチ。イスカ=カタリの叙述トリックなどは面白いが,実はカクライの推理が正しかったのかもというオチは分かりにくい。★3で。
〇 ワイダニット・カルテット
 焼死体が見つかる。その焼死体を殺害したのはオウンを殺害したマルイだった。マルイはバングルをすり替えるためにオウンを殺害し,オウンと入れ替わった。カタリがかつてオウンだったことから,オウンとマルイの入れ替わりを暴く。
 カタリがなぜ,5つクリアしたバングルをオウンに渡したのかといった謎も出てくる。物語としては既にイスカとカタリの入れ替わりがあったのでそこまで驚けない。入れ替わりのトリックが続くのは難点。それでも及第点ではある。★3で。
〇 ウェアダニット・マリオネット
 自分達がどこにいるのかを解くという設定。真相は天井に張り付いていたというもの。ビデオは逆回転。水中花と思えば空中。そして逆さになっていたという全てが逆さまのラウンドだった。面白くないわけではないが,ウェアダニット=どこにいる?という謎がそこまで魅力的でないのが難点。★3で。
〇 ウェンダニット・レクイエム
 カタリが殺害され,ノゾムが容疑者になる。探偵役はカクライ。カタリがいつ死んだのかが謎を解くポイントになる。真犯人はカタリ。死んだように生きていたカタリが自分の命の使い道を考えていたというのがノゾムの推理。ノゾムが推理で,手紙がダストボックスに捨てられていたことを見抜いたので,カクライが自分の犯行を認めた。面白くないわけではないが,明らかにネタ不足なっている。そもそもウェンダニット=いつ死んだのかという謎は面白い話にするのが難しいだろう。★3で。
〇 ワットダニット・デットエンド
 ノゾムが,このゲームが愚か者による愚か者のためのショー。それこそがこのゲームの正体であり,隠されていたワットダニットです。とこのゲームに隠されたワットダニットを暴いてゲームをクリアする。ノゾムは稼いだメネアドルを使ってガラテア症候群の治療プロジェクトを発足させ,5W1Hのクリア報酬としては,最初からゲームに参加させてほしいという。そして,ノゾムがゲーム続行を望む理由を,ノゾムから運営と視聴者に対して贈る謎とする。その謎の答えは忘れられないようにするため。誰かが謎を解こうとノゾムのことを思い浮かべる限り,ノゾムは死なないと考えた。そして,ノゾムと復活したカタリの再会と対戦を予期させるような終わり方をする(続編があるのか?)。
 面白くないとは言えないが,オチとしては想像の範疇。よくできた話ではあるが,よくできた話どまりのオチ。★3で。

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Posted by ブクログ 2019年10月05日

レクチャーミステリという触れ込みだったのでちょっと退屈な内容かもしれないと思っていたんだが想像より面白かった。それに「フーダニット」「ハウダニット」「ワイダニット」だけでなく「ウェアダニット」「ウェンダニット」「ワットダニット」を作中で謎と共にそれを解決させる方法を語ったところはミステリ初心者以外で...続きを読むもなかなか面白く読めると思う。

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Posted by ブクログ 2019年07月21日

【収録作品】フーダニット・クインテット/ハウダニット・プリンシプル/ワイダニット・カルテット/ウェアダニット・マリオネット/ウェンダニット・レクイエム/ワットダニット・デッドエンド

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Posted by ブクログ 2019年03月26日

謎を解き、6個の鍵を満たした者は願いがかなえられる。
そんなゲームに挑戦している少女の話。

プレイヤーはそこに隠された謎を解いていく、という
巨大謎解きゲーム、みたいなものでしょうか?
お金を集めて、知人の男の子を救いたい、という
高尚な願いを持った少女が頑張っています。
次の話では、どうしてそこ...続きを読むまで頑張るのか、が
分かりますが。

偶然知り合った人と、また再会、またまた再会、と
その都度どういう謎なのか、どこに視点をおくか、と
レクチャーされていきます。
そうして少女は成長していき…そして最後の謎。
いや、最後というか、おわかれの謎?

最初から最後まで、驚きの推理だったり
打ちのめすための推理だったり。
ここまで分類してくるのもすごい、と思いますが
言われている事には納得です。
いやでも、全部そろっていた方が
推理ものは楽しいやも??

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Posted by ブクログ 2018年04月08日

特殊な環境に置かれたステージで謎を解くメンバ。謎の運営側が用意したステージで探偵役の人々が謎を特殊な事で賞金を稼ぐお話。

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Posted by ブクログ 2018年03月02日

面白く、広がりを感じさせる舞台設定が魅力的。ただ、連作短編的な構造のため、1冊通しての大きな盛り上がりには欠けてしまっていたのが残念。纏まってはいるが、できれば最後の謎の部分でより大きくを巻き込んだ演出が見てみたかった。

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