あらすじ
剣峰成(つるみねなる)は退屈していた。都内屈指の進学校にもかかわらず、クラスメイトは凡庸な生徒ばかり。目指す高みには到底たどり着けそうにない……。そんな成の前に現れた少女、太刀杜(たちもり)からん。彼女との出会いをきっかけに、成は鷹司(たかつか)高校の真の姿を目の当たりにする。論理と論理をぶつけ合う学園裁判。殺人と暗号。連続密室爆破事件と犯人。若き才能が放つ、青春×本格ミステリの新機軸。
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探偵養成学校に入学した主人公がロジカルバトルを繰り広げる学園裁判から始まり、過去の事件、連続爆弾魔との対決までてんこ盛りな一冊。
登場人物の名前が難しくて何度も戻ったりはしたけど、まだまだ物語は始まったばかりで楽しみ。
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2018年52冊目。推理と論理を駆使した騙し合い、先の読み合い。こういうのはやっぱり好きなので読み入ってしまう。ルヴォワールシリーズが好きな人はきっとハマれると思います。
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前作の「謎解きバー」がちょっと拍子抜けだったので、期待せず読みだしたら…あら、双龍会を思わせる学級裁判に、お~やっぱこのノリおもしろいなぁ(お~天親出てきた~!とか思いつつ)、と思いつつ、その後の展開は通常ミステリっぽく、でも本作者さんならではの妙が最後まであって、あ~双龍会だけの人と思ってすみません~~という感想でした。続き物なのかな??続きも楽しみです♪
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鷹司高校という全寮制のエリート校の新入生である剣峰成(つるみね なる)。
彼は図書室でのちょっとしたトラブルから、同級生の太刀杜からんという少女と親しくなり、同時に三年生で生徒会長の大神五条と知り合います。
そして、新入生の歓迎の意味も込めた、この学校ならではの行事「星覧仕合」にて、成とからんはタッグを組み、五条に推理ゲームを挑みます。
(第1章 学園裁判と名探偵)
次に、第1章で少しだけ垣間見えた成の鷹司高校入学前の生い立ち、過去に関わることになった事件が語られます。
(第2章 暗号と名探偵)
そして、時代はまた現代!?に戻り、休日のある日に成とからんが巻き込まれる事件が描かれます。
(第3章 密室と名探偵)
といったように、それぞれが独立しても楽しめるような短編集でもあり、成とからんの鷹司高校での様子を切り取った連作短編集でもあります。
学園青春モノとしては、新入生は前述の「星覧仕合」後に3年間を過ごす寮が決定されるなどの設定が、「ハリー・ポッター」シリーズを彷彿とさせ、主人公たちの3年間が今後も語られていくのであろうと推察されます。
(というか、面白かったのでぜひ続けてほしいです)
探偵(とりわけ名探偵)の位置付け的には、清涼院流水さんを元歌とするJDCシリーズや、先日読んだ北山猛邦さんの「猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数」を思い起こさせられます。
ライトな装丁とは裏腹に、かなり論理的な推理の応酬や、犯人対名探偵の因縁の対決もあり、本格好きにはたまらない一冊に仕上がっています。
円居さん、ほんとに続編を希望します。
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あらすじがダンロンやソロモンの偽証といったような作品から今日モチーフに使われる(元祖がソロモンなのだろうか?)校内で「裁判」とあったので好奇心半分冷やかし半分で読んでみる。
どちらかというとダンロンのような必ず一つの真実にたどり着かなければならないというよりは、『汝は人狼なりや?』や一休さんの問答のような感じといえば分かりやすいだろうか。
真実というよりは如何に観客や審判をねじ伏せられるか?調査を基盤とした推理のもと説得する感じ。
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ミステリの骨格に少年まんがの肉付けをしたような作品。それもバトルまんがと呼ばれるもののノリがあります。
推理や論理は相手と対決するための武器となるのです。相手の裏の裏をかき、それすらかわされながらも最後に全てをひっくり返す。これも最近のバトルまんがの定石です。理屈に理屈を重ね最後に理屈を通したものが勝つ。そんなバトルミステリなのです。
探偵を養成する高校の新入生である成は、生徒会長との学園裁判でその実力を示す。その成が持つ秘密が明らかにされ、大切なものを奪った強敵との対決へと物語は流れます。
探偵養成学校、名探偵の頂点に立つ九哭将(ナインテイラーズ)、学園裁判、連続密室爆破事件。これもまた少年まんがの王道のような展開です。
これは面白いです。実に燃える、そして映える展開です。ハッタリとケレンミだけで押し通すやり方も嫌いじゃないです。
しかし1冊にまとめるためにそれぞれのバランスがどこか歪なものとなり、主人公成の魅力が初めの対決で全て出されてしまっているように見えたのです。
第1章でかっこよく登場したのに、2章3章ではその未熟さがクローズアップされ、今後の成長の芽を見せられるだけ。どうにも不完全燃焼のまま終わるのです。
しかし長いシリーズ物の第1巻だと思えば、この展開も有りなのでしょう。事実続巻も刊行されています。
ヒロインとの関係性や魅力もまだほとんど成り立っておらず、今後の展開に期待というところでしょうか。
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ルヴォワールシリーズを読んでから,すっかり気に入ってしまった円居挽の作品。この作品は,鷹司高校という日本に二つしかない探偵養成学校が舞台。エリートが集まる鷹司学園に「特究生」として入学した剣峰成が主人公
世界観は,キングレオシリーズと同じ。キングレオこと天親獅子丸が所属する探偵公社や十格官が存在する世界。双龍会が存在するルヴォワールシリーズとは異なる世界設定である。
剣峰成は,早夜川家殺人事件で父親を殺した妹を庇って犯人になろうとして失敗。九哭将の1人である探偵,鬼貫重明に見抜かれてしまう。そもそも,剣峰成は,自分が「早夜川家の子どもではない。」という記憶を持っている謎めいた存在。厨二病っぽい剣峰成という少年の鷹司高校での活躍が描かれる。
全体の構成はプロローグとエピローグの間に,誰が特究生かを暴く星覧試合というイベントについて描かれる「学園裁判と名探偵」,早夜川家殺人事件の顛末を描き,剣峰成と鬼貫の出会い,剣峰が鷹司高校に入る経緯について描かれた「暗号と名探偵」,ザマボマーこと降矢木残月という爆弾魔との対決を描いた「密室と名探偵」の3編からなる。いずれも個々の短編としてのミステリとしての完成度はキングレオシリーズより上。剣峰成や太刀杜からんといった登場人物の魅力は天親獅子丸には及ばないので一長一短というところか。
「暗号と名探偵」は叙述トリックも仕込まれており,全体的に見て,円居挽らしい短編集だといえる。十分に楽しめるデキであり,円居挽が好きな作家という加点もあるので★4としたい。
〇 学園裁判と名探偵
「誰が特究生として鷹司学園に入学したのか。」を推理する「星覧試合」というイベントが開催される。星覧試合は、真実かどうかは関係なく,論理で「特究生が誰か。」を信じさせれば勝ちという、学園版双龍会のようなイベント。このイベントで生徒会長である大神五条が登場する。大神五条の得意技はビッグデータとガム・シャッフル。剣峰と太刀杜は,コンビで五条に挑み,五条こそが特究生で「証人保護プログラム」を受けてると指摘。見事,星覧試合で勝利する。
星覧試合のゲームとしてのルールのあいまいさは双龍会に近く、面白ければ何でもアリというイメージ。五条と剣峰が両方とも特究生であることが分かり,剣峰は早夜川家事件の容疑者であることが分かる。
意外性に欠けるが,星覧試合だけでなく図書室における生徒年鑑をめぐるいざこざや,剣峰と太刀杜対五条のポーカーの勝負まであって読み応えは十分。★4で。
〇 暗号と名探偵
暗号は「hdkb1815」というもの。この短編は、まるで「剣峰成が父である早夜川元を殺害し,その隠蔽工作をしている。」かのように描かれるが,これらが全て妹である鳴を庇うための工作であったことが分かる。
その工作を暴いたのは探偵である鬼貫重明。鬼貫はシャワーを浴びた人物と現場で隠蔽工作をした人物が別人であるという推理から、剣峰成が妹である鳴を庇っていると推理し、追い詰める。しかし,鳴がのった飛行機がザマボマーの手で爆破されてしまう。
円居挽らしい叙述トリックもある。剣峰成の生い立ちの謎が伏線として残る。この作品だけで見ても,十分に読ませるデキ。★4で。
〇 密室と名探偵
鬼貫,剣峰,太刀杜は町に買い物に行く。鬼貫だけ別行動をしているときに,ザマボマーこと降矢木残月に出会う。降矢木残月は太刀杜を眠らせ,剣峰を誘う。剣峰は古矢木と対峙している中で,降矢木が前向性健忘であることを知る。鬼貫は降矢木との対決の中で,4年前の連続密室爆破事件での真相にも気付く。爆破は2度あった。1度目の爆破で捜査員を行動不能にし,逃亡。2度目の爆破を行っていた。鬼貫は降矢木を逮捕。降矢木は剣峰に「ただ,百時間後,お前から貰った安らぎを失うことだけがひたすら怖いんだ。」という言葉を残す。
これもサスペンス的な雰囲気が面白い。密室爆破事件の降矢木の逃亡のトリックもなかなか。★4で。
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百人と一人しか入学できない進学校なのに
クラスメイトは平凡ばかり…と思っていたら?
探偵のための学校、なので当然なのでしょうが
日常が分からない…。
いや、すでに仕合が分からない?
見てる分には面白いでしょうが、参加するとなると
かなりの下調べと度胸がいるかと。
とはいえ、初めてだから、が言い訳として
通じなさそうな仕合でした。
通じて知人になったのか友人になったのか、の女の子。
弁の立つ1話で主人公だった彼の過去をほじくります。
1話で話していた事がなんだったのか、が分かりますが
彼もすごい事をやり遂げたな、と。
そしてそれを踏まえて、の3話目。
色々と覚悟のいる選択で、どうにか事件は解決しましたが
地味に見え隠れしていた問題は解決せず…。
取り返したりできるのでしょうか?
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新入生歓迎行事として行われる”学園裁判ゲーム”。生徒会長を相手に,得体のしれない今年度の特究生を指名し,立証,そして論破する。辻褄さえ合えば何事も許される円卓上で繰り広げられる論理の攻防戦。先の見えない戦いはこの言葉から始まる。「汝は稀人なりや?」
日本に二つしかない探偵養成学校に入学した剣峰 成。そこで同級生・太刀杜からんと出会う。探偵士という職業が高い地位を持つというラノベ的な世界観の中にもしっかりとした本格ミステリの軸がある。
ユニークな名前にもちゃんと理由があって納得できた。
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面白い。
シリーズ1作目なので人物紹介的ではあるが、リーガルサスペンス、倒叙ミステリ、誘拐、と味わえるしロジカルに仕上がっているので非常に楽しかった。
主人公が探偵養成高校のため、学園青春物かと思ったが全然違うので安心した。
黒幕らしき謎の人物もいるらしいので次を楽しみにする。
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探偵学校に入学した主人公 剣峰成が、謎の少女 太刀杜からんと出会い、様々な出来事に巻き込まれていく。
第1章は、ルヴォワールシリーズを思わせる学園私刑裁判もの。上級生との論理対決を制し、主人公の力があらわとなる。後になってわかるが、この章は前フリくらいの位置づけである。
第2章は、主人公の過去へとさかのぼる。主人公vs刑事という形の倒叙ものになっている。ダイイングメッセージの謎も面白い。
第3章は、密室爆弾魔との対決。危機的状況をどう打開するか、爆弾魔との読みあいは楽しく読める。最後はややあっさりと解決した印象。
このようにバラエティ豊かな3編で、特に個人的には第2章が面白かった。多くの伏線が張られているため、今後どのような話になっていくのか楽しみである。
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よかった。
この人は丸太町ルヴォールしか読んでなかったけど、その時感じたロジックの展覧会すぎて何か機械的すぎてひやっとしたものしか感じられなかったので、それ以降読んでいなかったですが、この作品はひやっとがなかった。
ミステリーとしても、物語としてもワクワクする感覚がありいい。
結構、作品出ているから追っていきたいと思います。
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政府による公式な探偵省庁、その下部組織となる探偵養成学校という設定が面白い。話は、3章から構成されていて、各章毎に別の顔を見せるので、いくつものタイプを楽しめる。この本は物語のつかみの部分と言う感じなので、題材の割にさらっとしている。これから明かされていくであろう謎が謎のまま散りばめられているところから、シリーズものになるんだろうと思う。とても面白かったけど、個人的には、もう少し深い感じが欲しかったかな。
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自分が正しいと思ってるなら、俺に言葉で勝ってみせろ(p.191)
〔鷹司高校〕二校ある探偵養成学校のひとつ。エリートが集まる。
〔剣峰成〕主人公の一年生。なにか事情ありそう。
〔太刀杜からん〕ちょっと親しくなったクラスメート。名家の出。なにか秘め事ありそう。
〔大神五条〕生徒会長。手強い。彼とは闘うことになるのだろう。〔誘拐〕一芸に秀でた特殊能力を持つ生徒が誘拐されているようで学校内に内通者がいると考えられている。
〔鬼貫重明〕名探偵。ナインティラーズの一人。成に勝ったことがあるらしい。トラウマがある。
〔降矢木残月〕犯罪者。成にも鬼貫にも因縁がある。
〔感想〕ミステリというより、駆け引き、心理戦が作品のミソかと。ただ『カイジ』や『HUNTER×HUNTER』ほどひつこくはないので読みやすい。
■簡単な単語集
【明智】現衛庁のトップで鷹司高校の校長でナインティーラーズのリーダー。
【天親獅子丸/あまつか・ししまる】十格官の一人。「キングレオ」と呼ばれメディアへの露出が高い。「レオ様」とも呼ばれる。
【石田充/いしだ・あたる】二年。生徒会。
【大神五条/おおがみ・ごじょう】生徒会長。オールバックに黒縁ウェリントン眼鏡。小柄。ガム・シャッフルと呼ばれる、色んな仕草をバラバラにし動きからそのココロを読み取ることを無効化するテクニックを持つ。大阪出身で笑いにはちょっとうるさい。
【拝逸刀/おがみ・いっとう】探偵。不可思議な事件専門だったが、殺人犯ヘルター・デクスターに妻を殺されて以来ヘルターを追い続けていたが返り討ちにあった。
【鬼貫重明/おにつら・じゅうめい】鷹司高校教官。ナインティラーズの一人。仁王のような男。通称「黒錠天王/こくじょうてんのう」。元警視庁捜査一課の刑事だったが明智にスカウトされた。《自分が正しいと思ってるなら、俺に言葉で勝ってみせろ》p.191
【からん】太刀杜からん。クラスメート。太刀杜家は関西の名門らしい。たぶん京都かと。
【現衛庁/げんえいちょう】首都圏を防衛する機関。弾正台や偵務庁などが発祥。通称「エイチョウ」。
【早夜川家殺人事件/さやかわけさつじんじけん】鬼貫が解決した。特に歴史も財産もない三人家族である早夜川家で、フリーライターである早夜川元(げん)が自宅で殺された。家族が犯人だったらしい。
【早夜川元/はやかわ・げん】フリーライター。自宅で殺された。降矢木残月の情報を得ていたようだ。
【七寮祭/しちりょうさい】新入生歓迎行事。メインイベントは裁判ゲームの星覧試合(せいらんじあい)。
【十常寺柔/じゅうじょうじ・じう】揺光寮の寮長。背の高い女生徒。武人の風格がある。
【鷹司高校/たかつかこうこう】一学年百人しか取らない探偵養成エリート校。各学年一クラス二十五人。ただし特究生(アルタメイト)は別に採用される。現衛庁の下部組織。三鷹にある。
【太刀杜からん/たちもり・からん】→からん
【太刀杜漠/たちもり・ばく】からんの祖父。日本探偵公社OB。
【探偵士】公に認められた探偵。現衛庁か半官半民の日本探偵公社のみが抱えている。
【探偵養成学校】鷹司高校は二校しかない探偵養成学校のひとつ。
【丹那/たんな】警部補。
【剣峰成/つるみね・なる】→成
【デカロゴス】十格官。日本探偵公社擁する探偵たちのトップ。
【ナインティラーズ】九哭将。現衛庁が擁する探偵たちのトップ。
【成/なる】剣峰成(つるみね・なる)。主人公。《僕から何かを奪おうとする者は誰であろうと許しません》p.52
【習橿岳人/ならがし・がくと】クラスメート。
【野ノ屋奈々子/ののや・ななこ】クラスメート。
【降矢木残月/ふりやぎ・ざんげつ】犯罪者。名門降矢木家の最後の当主。現衛庁と日本探偵公社から秘匿指定を受けている。業界では「ザマボマー」と呼ばれている。近しい者からは「ドクター・フォービア/恐怖症博士」と呼ばれておりそっちのほうが本質に近いそうだ。《お前たちが探偵の特権として有難がっている推理は犯罪を行う上で必須のスキルだ》p.246。成と出逢ったときはは「あの男」の命令で動いていたそうだ。
【御戸村裕紀/みとむら・ゆうき】一年B組。星覧試合に参加。
【鳴/めい】成の妹。
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殺人、爆弾といった大きな事件から学園裁判といったものまで幅広い。しかし頭良い学校で行われる学園裁判はなんかちょっとんー。頭良い人のお遊びに思えちゃったけど、論理vs論理はすごい。
ついていけない笑
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探偵を養成する高校。事情があって進学した主人公は学生生活に馴染めずにいたが、毎年新入生と在校生が対抗して行われる学園裁判に参加することになる。
面白かった。けど、みんな事情あり過ぎでは…。犯罪被害者か探偵の身内じゃないとこの学校来れないのかな?ぐらいに事情盛り盛りなのが少し気になった。
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日本に2つしかない探偵養成学校鷹司高校に入学した剣峰成はクラスメイトの太刀杜からんと星覧試合に参加することに。
第1章 学園裁判と名探偵
第2章 暗号と名探偵
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今回も表紙買い。
探偵育成学校を題材に繰り広げられる
物語かと思ったら
ほとんどエピローグのような内容でした。
これ1巻目にするのはもったいない
相関関係とかよくわからない状況で
登場キャラの因縁の話をされてもなぁ…。
私は置いてきぼりになりました。
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この作者の別作品のキングレオの世界観と繋がっており、その探偵の卵たちを養成する鷹司高校が主な舞台。とはいっても今回の話は第一章以外は過去の話と学園外が舞台なので、本格的な学園物は次回に持ち越しかな?でも第一章の謎解きは中々に良かった。主人公の活躍に今後も期待大。
Posted by ブクログ
唐突に探偵養成学校、ディベートのような推理合戦、本物の名探偵などが次々と登場するアニメのような作品。
思う存分に理屈をこねまくっており、円居氏らしい内容です。好き嫌いが分かれると思うものの、たまに読むならいいかな。
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学園裁判に爆弾魔に主人公の生い立ちと盛りだくさんの作品。
このうちどれか一つでも十分に一冊の作品として成り立ちそうな内容だった。
それゆえに、やや消化不良な気持ちになってしまった。
きっと、次回作以降で解決される部分もたくさんあるのだと思うので、期待したい。
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■学園裁判。暗号。密室。謎vs論理の青春ミステリ。
剣峰成は退屈していた。都内屈指の進学校にもかかわらず、クラスメイトは凡庸な生徒ばかり。目指す高みには到底たどり着けそうにない……。そんな成の前に現れた少女、太刀杜からん。彼女との出会いをきっかけに、成は鷹司高校の真の姿を目の当たりにする。論理と論理をぶつけ合う学園裁判。殺人と暗号。連続密室爆破事件と犯人。若き才能が放つ、青春×本格ミステリの新機軸。
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僕の目指すところは――。
思ったより主人公が歪んでいなくて安心した。成長する面があるのがいい。さすが新潮文庫nexだな、と思うこともあった。ノリがラノベ。登場人物もラノベ。悪くないけど。ただ、本当に導入編でキャラクター紹介に終わった感じも。
最初プロローグがどう本編とつながるかわからなくて戸惑った。妹が全部をつなぐのかと思いきや、そうでもなさそうか。亡くなっているし。いや、まだ再登場の可能性は残されているけれど。
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第一章はyomyomで読んでたのだけどかなりカットがあった。その部分でシャーロック・ノートという言葉についてやら成とからんの探索行やらがあったのだけども出版の都合でカットとのこと。第二章は第一章でほのめかされた寮決めで一悶着あるかと思っていたけども過去編でしかも倒叙もの。そして第三章ふぁ犯罪者との臨場感あふれる対決。ここで登場する降矢木残月、色々と嫌いになれないというか最後でキュンキュンさせにくるのズルい……。あと色々とネタが張り巡らされているのは感じるけど浅学なので拾えてないの悔しい。null君はうゆーということなのか、スッ転んで記憶やられたのか。
あと良い兄妹の出てくる作品だった(京大とかけてる)。