円居挽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
FPSで知り合ってタッグを組んだママユとノエの話(『百合である価値もない』)が1番好みだった。
百合って、何故か「美女×美女 が当たり前」みたいな風潮があると思う。それでも一般人だったら、別に美女×ブサイクやブサイク×ブサイクでも全く問題ない。ところが有名になってしまうと、叩かれることになる。美しいものを見たいという人の気持ちって、他人の悪口を言ってまでの強いものなのだろうか。
「私の整形についてどう思う?」とママユから聞かれたノエの返答が最高過ぎる。人の恋愛に顔面偏差値まで持ち出してとやかく言ってくる世間を本当はぶっ潰したいが、結局は世間に迎合してしまっているわけでしょ?でも、そこまでして一緒にいたいって相手が思っててくれるんなら、感謝しかないよね。
幼なじみからの愛にずっと応えずにいたら、転校生にかっ攫われる話(『馬鹿者の恋』)は苦かったな。これは悔しいとしか言えない。相手からの愛情に甘えているばかりじゃ駄目なんだね。
恋愛って格好悪くてもいいもので、むしろかっこ悪いところも見せないといけないんじゃないかと思った。しかし、転校生はすごい。幼なじみの気持ち、グイグイ掴みに来てた。あれだけ強い精神力、私も欲しい。
購入して長らく積んでいた本作、好きな話もあればあまり好きではない話もあった。百合小説アンソロジー第2弾も既刊で気になる。きっと買う気がする。なぜなら私はやっぱり百合が好きだから(笑) -
Posted by ブクログ
モキュメンタリーかと思いきや全く違う切り口からなる小説だった。
主人公の孤独と弱さが深村堂を通じて出会った人と繋がることで、人間的にも成長していく京都を舞台とした青春物語だった。
単なるホラーではなく、怪異的な案件をこなしていくうちに科学的に証明出来るというか理屈で説明できる展開になっていく。ただ、分からないという恐怖や人為的な恐怖、実体のない恐怖も様々で、地続きで物語は繋がっているけど、一つ一つのテーマも読み応えがあった。
主人公に限らず、キャラクター性が個性的でちゃんと目立っていたし、最後の話では京都の地名を使ったお話で読みやすかった。
思ったより世界観に没入してしまった、続編を出して欲しいと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
ゲームにはなかったけど、他にも何件かあざみとジャスミンで依頼こなしてたと思うと少し救われ……るか?
ジャスミンの心の傷が大きくなるだけでは…?
思い出が多い方が吹っ切れ難そう。
山田ガスマスクときのこの話は最後「そういう事だったの?」と肩透かしな気分を味わった後に「いや、でも途中の鈴の音は何だったの…?」と疑問に思った。
結局怖い話だったのか?
グレイトリセット後のジャスミンの話は色々辛い。
富入さんが上司で良かった…!
部下の感情にも配慮してくれる凄出来上司で…!
この事件でジャスミン吹っ切れて良かったけど、最後意味深な終わり方は期待しても良いんだろうか…? -
Posted by ブクログ
原作ゲーム終了後の喪失感が強かったが、あの終わり方だと続きは望み薄だと思っていたのでこういうかたちで関連作品が世に出てくれることはすごく喜ばしい。
それぞれのストーリーももちろんおもしろかったんですが、話数構成というか話の順番が少し原作から離れた私を改めてこの世界観に沼らせるために構成されたもののようで、展開に戸惑うことなく読み進めることができた。
原作ゲームをやった人は解体シーンを読むためだけにこの本買ってもいいと思います。
センター長から電話がくるときとか自然と頭の中でBGMが流れますよ。
非常に残念なのはこの本を読み終わったことによってさらに喪失感が大きくなったことだろうか。
この断篇集の続編も作ってくれ〜(´;ω;`) -
Posted by ブクログ
事実は不透明。
都市伝説とは、出どころ不明な噂話が、他人に影響を与えるまでに力を増した存在である。実際に存在するかは重要ではない。火のないところに煙は立たぬという言葉があるが、煙こそが重要なのだ。火は過程でしかなく、煙が目的であり結果だ。煙が人為的なものであれば、そこに必ず意図がある。助けを求める意思なのか、獣避けなのか、はたまた悪意なのか。都市伝説という結果を解体し、悪意を取り出す。それこそが都市伝説解体センターである。
本作は所謂スピンオフというものだ。原作はゲームであり、ジャンルはミステリーアドベンチャーである。怪異を特定し、都市伝説を解体する都市伝説解体センター。そこで働く職員が都市伝説を解体しながら、大きな悪意に巻き込まれてゆくという作品だ。原作のファンとして、本作は非常にお薦めである。原作で登場する怪異の特定と解体の要素が盛り込まれつつ、原作でも重要な要素であった悪意も散りばめられている。原作が好きな人であれば、必ず好きになるだろう。しかし、原作の知識が無ければ十全には楽しめないとも感じる。しかしそれは悪いことではないとも思う。原作は性質上ネタバレ厳禁であり、ラストの破壊力は高いものであった。しかし、ネタバレ厳禁だからこそ誰とも感想を伝え合うことができないのである。私は誰かに感想を言うのが好きだ。誰かの感想を聞いて共感するのも好きだ。多くの人も心が震える作品に出会った時は、その気持ちを誰かに伝え、共感したいと思うだろう。その気持ちを本作では少し解消できた。登場人物たちの心情が、小説なら直に伝わってくるためだ。本作を読んで。1人で都市伝説を解体していた自分に、1人ではないと慰めることができた。