円居挽のレビュー一覧

  • 烏丸ルヴォワール

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    前作を読んでからだいぶ時間が経ってしまったので、諸々の設定を忘れていたり、人物関係を把握するのに手間取ったりはしましたが、慣れてからは一気読みでした。
    物語の序盤でいきなりある仕掛けが待っていて、思わずニヤニヤ。別にさほど意味がある仕掛けだとは思わないけれど、そもそも騙し合いがウリの本書ですから素直に膝を打ちましょう。
    本筋の双龍会ですが、主導権の転換が目まぐるしく変わっていくので、状況を正確に把握するのは少々骨の折れる作業でしょう。しかし、論破大会とも言えよう、理論の綻びを突き、そこから新たに理論を紡ぐ戦いはミステリ好きなら垂涎ものです。
    終盤の怒涛のようなどんでん返しという点では前作に劣る

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    2015年08月06日
  • シャーロック・ノート―学園裁判と密室の謎―(新潮文庫nex)

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    短編のためか、ルヴォワールと比べて展開が唐突な印象を抱いた。一作目を読み飛ばしてしまったかと思うほどに。
    それでも、裁判の件は鮮やかで、面白かった。続篇に期待。

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    2015年07月28日
  • 烏丸ルヴォワール

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    ネタバレ

    シリーズの2作目と知らず、最初に読んでしまった。
    この本から読もうと思っている方には、まず巻末の解説をチラ見してから考えていただきたいな、と。(まだこの本しか読んでいないけれど、解説を読んで後悔しているので)

    京都の街の不思議さを生かした、独自の私刑裁判があるという設定のお話。
    キャラが立っているのでキャラクター小説のような面白さがある。(キャラによっては技名まである)
    一応、読者を騙すようなしかけもあるものの、推理を楽しむというよりキャラを楽しむタイプのミステリー。

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    2015年07月27日
  • 烏丸ルヴォワール

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    前作よりは面白味に欠ける、というのが率直な感想であった。
    前作は現代を舞台にしたあり得そうであり得ない、しかし現実味を帯びた良質なミステリーであったが、今作はハッキリとファンタジーのラインを越えてしまっており、物語に没入し難い。
    文調もどこかライトノベルを思わせる心理描写、情景描写の薄さで、前作のそれとは明らかに違う。作者が狙ってやったのか定かではないが、私には合わなかった。

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    2014年11月15日
  • 烏丸ルヴォワール

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    一気読み。
    今度は男女ではなく時間をずらすトリック?とは。
    組み立てられる仮説の数々が魅力あふれていて、真相究明はそっちのけになる。
    しかしちょっとラノベっぽくなったかしら。

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    2013年12月16日
  • 烏丸ルヴォワール

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    今回も円居挽氏の麻耶への一方的な愛情が垣間見られる小ネタがちょいちょい。前作ではややおいしくない役回りだった流と達也、ささめきの山月と少女についての過去の縁と現在の縁を多重に描写して、上手いことまとめてあった。BOX版のイラストの意味が分かるなぁ

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    2013年10月22日
  • 【東京創元社無料読本】〈憧れの国〉へのガイドブック

    ネタバレ 購入済み

    設定は良かったと思うけど。

    学校も違う、性格も違う4人の女子中学生がたまたま行き合ったミステリーを解く。この設定自体はとても面白いと思いましたが、そもそも料理教室でドラフト式で材料を取ったり、ろくに指導もなく料理を始めたりと、無茶な話だなと思いました。後から先生がいくら見て回ってくれたとしても、肉の煮込み時間が足りないのを後からちょっと手直しするだけで食べれるようになることはない。またミステリーも最後にちょっと出てきただけで、トリックも、動機も、全てが曖昧。もう少し頑張ってほしいな、という作品でした。

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    2023年08月08日
  • 丸太町ルヴォワール

    購入済み

    時間の無駄

    こんなひどい小説は久しぶり。
    全く内容の無いトリックを登場人物のくだらないやりとりで膨らませた、が評価でしょう。
    また、この登場人物が揃いも揃って気持ち悪い、、
    自分かっこいいの中学生みたい。
    大人向きではないですね。

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    2014年05月15日