円居挽のレビュー一覧

  • その絆は対角線

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     奇妙にバランスの取れていない女子中学生4人組の続編。
     よくキーマンの魅力を感じないからつまらないという作品があるが、しかしながら、このキーマンの魅力を感じないというところすら作品の魅力になるっていう構成はヤバイ。上手い。ぐうの音も出ない。

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    2018年10月10日
  • 京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ

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    京都を舞台にした日常の謎解きの話。
    主人公が不思議に謎に出会ったとき、謎を持っていないとたどり着けないという京都大学内で営業しているという不思議なバーにたどり着く。
    そこの女性マスターはどんな謎でも解決してくれ、それにぴつたりなカクテルを出してくれる。

    京都市内の観光地を巡ったり、四つ葉のヤサカタクシーが出てきたり、京都を知れて楽しい。
    謎解きも話によっては先が読めてしまうものもあったが、大学生のサークル活動や青春の話から始まり、謎に会い、バーで解決してもらうという流れだが、素直に面白い。

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    2018年09月16日
  • 日曜は憧れの国

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     日常の謎系の作品も書くのか。
     中学校1年生の女子たちを主役とした短編連作。
     たどたどしい人間関係と、すこしずつ欠けたところ、優れたところを楽しく魅せてくれる文章はすごい。カルチャーセンターに通いたくなる。

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    2018年07月11日
  • シャーロック・ノート―学園裁判と密室の謎―(新潮文庫nex)

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     デビュー作から受け継がれる独特な世界観。
     まさにフィクションという感じで格好いい。そして続きが気になる。

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    2018年07月11日
  • 誰が死んでも同じこと

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     相変わらずアクロバティックなミステリだ。
     そして、一通り読み終えて、タイトルを見ると、何となくぞっとする。

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    2018年07月11日
  • 京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ

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    京都が舞台の本を見つけると、つい手に取ってしまう。

    一浪して京都大学に入った、遠近倫人(とおちかりんと)は友人の誘いでお散歩サークル『賀茂川乱歩』に入った。
    週末に京都の観光地を巡るのが活動。
    そこで出会った気になる女性は、青河幸(あおかさち)

    そして、もう一つの出会い。
    大学構内に神出鬼没の不思議なバー「三号館」は謎を持つ人しか辿りつけないという。
    「三号館」のマスター、蒼馬実希(そうまみき)が作るカクテルが謎解きの鍵。
    京都初心者で恋愛初心者の倫人は、学業と恋愛と謎解きで、充実したキャンパスライフを送る。
    いいなあ~キャンパスライフ!楽しそう。
    守る価値はある。


    『クローバー・リー

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    2018年07月07日
  • 丸太町ルヴォワール

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    ネタバレ

    デビュー作だからか、そこはかとない野心と作者の若々しさを感じる。
    ちょっと面妖なファンタジーっぽい邂逅シーンに始まって(この部分はとても好きだった)、厨二臭漂う古典部的ノリになり、そのうち逆転裁判が始まったと思ったら、どんでん返しの応酬、なんなんだよまだどんでん返るのかよ!って突っ込み入れてたら、結局ラブストーリーだった、みたいな話。

    読む前にあらすじを確認した時に、京都の伝統「双龍会」に関わるって時点で何故か厳かでシリアスなストーリーを想像してしまい、ギャップに苦しんだ。
    群生累集とかちょっと痛かった。古典部ほど拒否反応は出なかったけど。

    解くべきネタは2つ、慈恩の死の真相と、ルージュの

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    2018年06月02日
  • 語り屋カタリの推理講戯

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    特殊な環境に置かれたステージで謎を解くメンバ。謎の運営側が用意したステージで探偵役の人々が謎を特殊な事で賞金を稼ぐお話。

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    2018年04月08日
  • 丸太町ルヴォワール

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    円居作品では「シャーロック・ノート」と同じ傾向の作品.
    裁判をエンタテインメントとしてみる切り口や,登場人物プロファイルの現実感がない味付け,終盤でのどんでん返しなどなんとなく某裁判ゲームを思い出す.
    面白く読めてはいるのだけど,個人的には超人的なプロファイルを持つキャラクターが活躍する漫画やゲームのような作風より,もう少し現実的なほうが好きなので☆3.

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    2018年03月27日
  • その絆は対角線

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    【収録作品】その絆は対角線/愛しき仲にも礼儀あり?/胎土の時期を過ぎても/巨人の標本/かくも長き別れ
     良くも悪くも中2視点。彼女たちの成長譚なのだから当然だけれど、最終話は大人には痛い。

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    2018年03月07日
  • 誰が死んでも同じこと

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    キャラクターの理解が進まないままあれよあれよと事件が起きて解決して終わってしまった。
    なんか今一歩入り込めなかった。相性の問題な気がする。

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    2018年03月02日
  • 語り屋カタリの推理講戯

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    面白く、広がりを感じさせる舞台設定が魅力的。ただ、連作短編的な構造のため、1冊通しての大きな盛り上がりには欠けてしまっていたのが残念。纏まってはいるが、できれば最後の謎の部分でより大きくを巻き込んだ演出が見てみたかった。

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    2018年03月02日
  • その絆は対角線

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    仲良しグループのはずなのに対角線の関係性ってあるね。中学生なんだからこじらせて成長していくものだと思う。

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    2017年12月28日
  • 京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ

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    京都を舞台としたはんなり感と、大学内で場所が移動するBar、この2つを一緒にしたのはちょっと詰め込み過ぎな感じ。Barの印象が強すぎて、京都の印象が薄くなってしまっているのがちょっと残念。

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    2017年12月27日
  • 日曜は憧れの国

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    引っ込み思案で事なかれ主義の日和見の千鶴。
    計画性はないけど気遣い屋でムードメーカーの桃。
    要領がよく、損得勘定で学校生活を円満に過ごす真紀。
    進学校でも優秀で、冷静な知性派の公子。
    カルチャーセンターの料理教室で一緒のグループになった四人は、それぞれの悩みを抱えつつ、講座を一緒に受けて行くことに。

    料理教室のお話と思ったら、始めだけで、将棋、歴史と講座が変わってしまい、あれ?
    ティーンエイジャーの持つ、劣等感、迷い、悩みがリアルにモヤモヤと描かれる。
    お綺麗な感じもしてしまうけど、そうだった未来への選択肢が多いって不安だったな。
    4人の自己評価も後半には見方が変わっていく。
    後味スッキリ。

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    2017年10月01日
  • シャーロック・ノートII―試験と古典と探偵殺し―(新潮文庫nex)

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    「正義の味方と正義,どう違うんでしょうか?」

    そもそも正義とは何か。
    正義の反対が必ずしも悪と言えるのだろうか。

    探偵養成学校である鷹司高校で起きたカンニング事件。
    調査により一度は収束したものの新たなる証拠が発見され,
    事件は生徒会が仕切る”学園裁判”へ持ち込まれた。
    弁護人に検事,裁判長に陪審員。
    各立場での主張とそれぞれの持ちうる「正義」がぶつかり合う。

    「私を敗北に追い込めるのは正義だよ」

    自分の信じる正義を貫く。
    そして正義そのものは自分すらも貫く刃にもなりかねない。

    故に人は,正義の味方になりたがる。

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    2017年10月24日
  • 日曜は憧れの国

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    てぃーぬオススメ本
    かわいい女子中学生たちのお話。
    ちょっと苦手かな?と思っていたものの、
    意外に楽しく読めました。
    中学生にしてはみんな大人びている気もするけど、
    学校とは違う気安さなど感じたり。
    自分はどのタイプだっただろうとか思いながら読んじゃうかもです。

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    2017年08月27日
  • 烏丸ルヴォワール

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    展開が複雑過ぎてついていけない。正直しんどかった。めくるめく!というわけではなく、普通に不快な感じでわかりづらい。特に達也の回想シーンはどこから回想に入ったのか全くわからず。
    相変わらずのラノベ臭、中二病。特に、賢い女性というキャラクターが通り一遍。丸太町のルージュと達也の学校のセンセが全く同じキャラじゃないか。
    流にはすごく共感した。達也や論語のように特別なものを持っているわけではなく、撫子のように英才教育を受けたわけでもなく、落花のような天才でもない。でも生きていかなきゃいけないし、生きていくしかないんだよなー。すごくよくわかるよ。
    著者がラノベに出会うことなく作家になっていたら、どんなに

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    2017年06月18日
  • 丸太町ルヴォワール

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    「真相が欲しいのではない、驚きが欲しいのだ」という、読者の身も蓋もない無意識の欲望をつまびらかにする。麻耶雄嵩が解説を書くのもよくわかる。7.75

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    2017年04月08日
  • 日曜は憧れの国

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    ほんわかしてて良かった。印象的には薄いかな。
    あらすじ(背表紙より)
    内気な中学二年生・千鶴は、母親の言いつけで四谷のカルチャーセンターの講座を受けることに。彼女はその料理教室で、同い年だが性格も学校も違う桃・真紀・公子と出会う。ところが、教室内で盗難が発生。顛末に納得がいかなかった四人は、真相を推理することに。多感な少女たちが、カルチャーセンターで遭遇する様々な事件の謎に挑む!気鋭の著者が贈る校外活動青春ミステリ。

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    2017年03月29日