西尾維新のレビュー一覧
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“「は……はは……もしかしてわたし……
ヒトゴロシの才能でもあったんですかね……
…………はぁ……
バカなこと言ってないでとにかく人を……!?」
「君は今 酷く正しいことを言ったね」
『目撃さ<みら>れた!?』
「一つだけ訂正をさせてもらえるのなら」
『あれ……この人……』
「「才能」ではなく「性質」——と表現すべきだろうね
また会ったね伊織ちゃん」
『今朝の……もしかしてこの人—— ストーカー!?』”
ポストカード付き特装版が欲しかったけど余裕がなかったので諦めつつ。
伊織ちゃん好きー。
真っ直ぐな線のような描き方良いね。
“「ほんっと訳が分かりませんね
まるで一般人みたいな初心な反応だ -
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“「ですけど悲しいかな残念ながら勝ったことのないあなたには
自分の勝ちがイメージできない。
失敗を前提にしてしか物事を考えられず負けを前提にしてしか勝負事を考えられない
だから勝てないんですよあなたは
好きな子は裸になってもあなたなんかを相手にしないし
嫌いな奴は不幸をバネにしてヘラヘラ幸せになるし
成功者は失敗を糧に大成功を収める
魔獣をも殺す刀は——空気さえ斬れずにへし折れる
それがあなたのマイナス思考——空想ならぬ妄想です
ついでに言うと私達は常に頭の中で自分の勝ちを確信してるんです
だから正直大して勝ちたいとも思っていませんそんなの当たり前のことですし!
過負荷<あなた>が負けても別に -
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ネタバレ図。
様刻くんや病院坂さんの語りは「初対面の人に長々と語られても・・・」と思ってしまった。
その人を散々知った上で、アララギさんのように歯磨きプレイをする、というのは分かるのですが。
単純に魅力を見出せなかっただけって言うのもある。
もんだい編の時と比べ、家に行く前後から迎槻くんのキャラが変わりすぎじゃないかな。
「イロイロな出来事があったから」と思えば許容範囲内。
なんでこれくらいのトリック(失礼だけどあえて)に気付けないのか。
でも「イイハナシダナー」と呟いてしまうような、整列された綺麗さがあった。
数沢くんだけは報われていないけど。 -
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ネタバレ途中までは楽しく読んだが、最後に来て「なんじゃそりゃあああ!?」ってなった。「自分の思ったほどの人物じゃなかったから見限った」って、そりゃ完全に悪役の行動パターンだろ。(笑) 北斗の拳で言えば「馬鹿な! 俺はあんたの右腕のはず!?」「あ~ん? 俺の右腕はここにある」(ポンポン)みたいな。
次巻で「特別な位置」を取り戻すために頑張るみたいだが、「安心院さんがそういう手で来るのもわかってて、あえて善吉の成長のためにその策略に乗って芝居した」みたいなベタな展開でもない限り、「いーじゃん、そんなクソ女の側にいなくても」って思えて、感情移入できませんな。
でも、西尾維新だもんなー。そんなわかりやすい -
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“「もうお兄ちゃん、妹のおっぱい触り過ぎ!」
「それ、そこだけ切り取って聞くと、なんだかものすごいキャラだな......」
好感度の欠片も残ってない。
鬼畜とか鬼とか、そんな言葉じゃ足りねえよ。
そいつは悪鬼羅刹だ。
「今の言葉、書店用ポップとかで使うからね!」
「どこの書店さんが使ってくれるんだよ、そんなポップ」
「我こそはと思わん書店さんに、期待したいよね」
「やめろ、煽るな」
どんな営業妨害だよ。
「まったくもう」
月火は廊下から立ち上がって、ぶつくさ言いながら、僕に剥がされてしまった浴衣をあたふたと着直す。
「あんまこんなことばっかりしてるようだと、私達、本当に羽川さんにお兄ちゃんのあ -
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“大事なものをなくした経験があるのは。
何も、お前だけじゃねえんだぜ。
「そんな言葉で私を説得できるとでも?」
「説得する必要なんかねーだろ」
「さあ、どうかしら。私のことを、あまり理解のある女だとは思わないで欲しいわね」
「でも、戦場ヶ原。だったらお前、僕のどこに惚れたんだ?」
僕は戦場ヶ原に向かって、言う。
真っ直ぐに睨み返して。
「ここで動かない僕を、お前は好きだと誇れるのか」
「......やば。超格好いい」
ぼそっと。
小声で呟く戦場ヶ原。
いや、急に素に戻らないで。
こっちが照れる。
「私が男だったら恋してるわ......」
「女のままで恋しろよ!」
「してるけど」
「う。む」”
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ネタバレ二本目の刀ゲット。
何でも切ることができる刀。対、居合い技。
七花ととがめの二人連れは、砂漠の中の城に一人立てこもり続ける男から、二本目の刀を奪おうと訪れる。
刀の特色と、持ち主の技と、それに勝つ方法は、まぁ置いておく。
個人的には、あまり興味のないところ。
今作で、一番心に残ったのは、七花の無垢なところ。
何も捨てることなく、壊れることなく、普通に怒り、笑い、悲しみ、殺す。
ここら辺のアンバランスな感じを絶妙に描くあたりが、うーんさすが、と思う。
書きすぎないけれど、際立つ。
そして対象的なのは、奇策師とがめの、実にまっとうな心根。 -
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ネタバレ戯言シリーズ最終巻。
終わってみると、なかなかに楽しい物語だと思った。
友は、そうか、最後まで外側にいる人だったんだ。
最終戦は、主人公と狐と哀川さんと真心。
主人公が正義の味方になると宣言するところや、きっちりと自分の手で幕を引くところに、成長をみた。
人識と主人公のやりとりが好き。
後日談的エピソードは意外というか、主人公のまともっぷりにちょっと意外な気がした。
哀川さんは相変わらず哀川さんだった。
友とのその後の関係を具体的に見たかったとような気もするけど、ポジションがそこならまぁ、これでいいのか。
西尾さんは、キャラクターを描くのが上手。
ちょっと反則じゃね?というくらいエ -
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ネタバレ戯言シリーズ、最終作、中巻。
ちょっと意外な展開だった。
狐が投了するとは。
でも、投了のタイミングも、宣言した場所も、かなり個人的にツボだった。
面白い。
そういう展開かー。
この小説は、異能力のバトル小説、という認識になっているんだけれど――むしろバトル小説じゃないと嫌――このバトルの決着点がかなり楽しみ。
主人公のモテっぷりと、博愛っぷりも、これぞラノベって感じだ。
人識が登場して、主人公とのやりとりを久しぶりに眺めて、昔より分かりやすいやりとりになってると思った。
友がいつ死んでもおかしくない、という事実が明らかになったところで、最終巻。
哀川さんと、名前のないあの人も気にな