あらすじ
映画を見に行くことになったのは妹が死んでしまったからだ。私は平素より視覚情報に関しては淡白を貫く主義なので、映画を見るのは実に5年振りのこととなり、妹が死んだのも、矢張り5年振りだった。回数を勘定すれば、共にこれが4回目である。映画を見るのは妹が死んだときだけと決めているのではなく、逆であり、妹が死んだからこそ、映画を見るのだ。そうはいってもしかしこうしょっちゅう死なれては私としても敵わない。
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Posted by ブクログ
大切なものを見つめながら
その大切さに気付けない
↑読み終わったとき、なんかこんな感想を抱きました。
西尾さんぽくない異色の幻想小説ですが
かなり好きです。
なぜだかなんとなく物悲しい雰囲気がする。そんな気がする。
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高校の時に読んで意味わからんくて、今読んだら当時の印象となんか変わるかと思ったけどやっぱり意味わからんかった。
人形っていうからにはやっぱり人形劇みたいなのを思い浮かべながら読めばいいんだろうか…紙で出来た羊とか。
でもなんとなく夢をみてるみたいにふわふわと想像しながら読むとなんか白黒の映像をみてるみたいで面白いし、内容はぶっ飛んでるけど表現的に日本語が破綻してるわけじゃないから想像はしやすいと思う。
「物語」として順序立てて理解するのは不可能だけど受け入れれば割と読みやすい。
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西尾維新の中では1番好きな本。
最初から最後まで、とても哲学的で芸術的であったと思う。
精神的に落ち込んだ時はこの本を読んで元気をもらっている。
この本で、西尾維新が好きになった。
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西尾さんファンだけど手を出してなかった本。中身は、西尾さんの濃い部分を抽出して書かれた感じ。考えたら負け!感じるんだ!そんな内容。初めて西尾維新作品を読む人にはあまりお勧めできない一冊。僕は大好きです。特に最後の一行にやられた。
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豪華仕様だから高いし、あらすじ読むに内容が堅そうだったから買うの迷ってたんですが、買って良かった!
当たり前のように書かれているシーンで何度「えぇ!?」と思わされたことか(笑
それが楽しかったです。
あとオチも好き。
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まずい、西尾ワールド理解しきれない。
読み終わってそう思いました。私には理解しきれない、しかし癖になる。なんかわからないけどまた読みたくなる。
怪しい魅力抜群。
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我々の世界ではありえない、不可思議な事象が当たり前の事として
認知されている世界。
星新一、阿部公房、長野まゆみ、三崎亜記、クラフト・エヴィング商會等が
好きな人、藤子F先生のSFが好きな人、
シュルレアリズムが好きな人、「優美なる死体」ゲームが好きな人、
等にはオススメ。
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維新さん独特の言い回しや、雰囲気がやっぱり特徴的なおはなしでした。
あきらかに現実にはない物や事がおはなしの中では、ごく当たり前として存在している、そんな所に異様さと面白みを感じた作品です。
くまのお嬢さんや妹達という人物がすきだなあって思いました、昭和を感じさせる本書の印刷や言葉遣いに惹かれたりするんじゃないでしょうか。
ただ、本当に読む人によって、色んな感想に分かれるおはなしだと思いました。
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解説の欲しくなる不可解さ。
しかし惹き付ける何かがあります。
それは世界観がしっかりしていて、
なんでもありかと思えば、
そうでなかったりするからなのかとも思いました。
不快感はなく、
むしろ心地のよい世界観で、
しかも話の内容にはしっかり筋が通っています。
いろんな側面から見ることのできる一冊。
Posted by ブクログ
『ドリンクの味はガソリンのように酷かったが、それでもガソリンを飲むことに比べれば幾らかマシだ。ガソリンは飲むモノではなく愛でるモノである。』
『このままでは日が暮れてしまう。太陽の数はたかが知れている、明日が来るまでにそれほど時間は余っていない。』
『私以外の誰でもありません。私は、私です。たとえ万が一に私が私でなくとも、私は、私です。』
『眠っていたのだ、仕方がない。眠りは誰にでも平等に優しい。』
『月日の流れとは残酷なモノですね。それとも月日によって流れてしまうようなモノが、最初から貧弱だったと言うべきなのでしょうか。』
『諦めなければ大抵のことは大丈夫です。夢ばかり見ていないで、現実を確り見据えて下さい。素晴らしいモノがきっと、まだまだ沢山ありますから』
『人の気持ちが分かる人間であれと、私はそう教わって、子供から大人へと成長した。子供から大人に成ることを
、成長と呼ぶと仮定したらばの話ではあるが』
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意味が分からない。
分からないのに澱むことなく読めた。
読むスピードも終始一定。なんだこれ?なんなんだこの小説?
抵抗なく読めるのに意味は全く分からない。
頭の中でHolicや化物語風にアニメ化してみるとなかなかに楽しい映像になりました。
読み進めてるとき、不思議な安心感がありました。
考えなくてもいいんだ、みたいな感じの。
考えずに読んでも面白い、ただ目が字を追ってるだけなのに楽しい。
案外気楽な作品なのかもなぁ。
Posted by ブクログ
あとがきに戦慄。
大丈夫か西尾センセイ。この思考想像が通常の生活送ってんのかな…うっかり病んだりしないでいただけるのかしら。
こわい。
何やら不思議なお話だったとしか言い様がないよ。
西尾センセイのファンが楽しめればそれで良しかしら。
とりあえず西尾センセイ初心者は薄いからってこれを最初に読まないでいただきたい。というか手にとらない方が…いやある意味これから入るのもアリなんかなぁ。
何はさておきとりあえず異色、と。
Posted by ブクログ
初めの「三足目の草鞋をはいて」に
一瞬目を疑いました(笑)
理解はできませんでしたが、私はすきです
2021.04.15再読
10年ぶりに読んだら印象変わるかも、と思ったけど結果、やっぱり分からない、を再確認しただけだった。常識を捨てないと読み進められない本。「当たり前」や「普通」から離れてやっと読み進めること「だけ」ができた。
Posted by ブクログ
よく最後までよめたなぁ と思う
理解するのに時間がね!!!(
本の印刷の仕方までこだわりが…
これは…240上級者向けですなきっと
240ワールドって深い。
非論理的でキレイな日本語
今まで読んだ小説の中で、一番訳がわからなかった。23人の妹を持つ主人公が、17番目の妹が死んだために映画を見に行く。上品そうな紳士にクレカを借り、すれちがった熊の少女から17番目の妹からの電話をもらい、辿り着いた先では宙づり逆さで映画鑑賞。足が腐ったために5番目の妹と出かけ、雪の降らない街の処女雪を踏みしめ歩くと、人体交換屋から足が妊娠しているとの宣告。他にも喪失感と名付けて脳髄を買ったり、「当然のことながら」ピアノの黒鍵が鍵の形をしていたり。リアルと虚構が五分五分で混ざりあった奇怪な小説。
夢現の路地裏を彷徨い歩くような
他の方のレビューにある通り、私たちの暮らす世界の、常識が通じない世界の、視界の前後もふわつくような、ふしぎな小説でした。
言葉自体はそれぞれきちんと意味を持ち、私の理解の届く場所にあるのに、前後左右が分からなくなるような感じでした。
私はこういう文章を読んでいくのが好きなので、楽しかったです!
Posted by ブクログ
最後まで意味わからん。
西尾らしくないと言えばらしくないしらしいと言えばらしい。そんな感じ。
文体とか印刷方法とかがなんとも明治文学を意識している感じだった。この人絶対太宰好きだよな。
ただ一ページに文字が詰まりすぎてて読みづらかった。
意味わからんが嫌いじゃない。
Posted by ブクログ
なに言ってるかまったくわからないんですけど好きでした。内容、というより空気感が好きだった感じ。ずーっと読みたかったんですけど想像とは違うものの楽しめたので満足。くまちゃんかわいいです。
Posted by ブクログ
戯言シリーズやりすかシリーズとは対極に位置する作品。
徹頭徹尾、何から何までわからない。
いったいどのような世界の中で進行してる物語なのか、
登場人物たちはいったいどんなキャラクターなのか、
読んでいってもただただ「?」が募るのみ。
時折出てくる意味不明の表現は、
ふざけているのか真面目なのか、
ギリギリのバランスのところに存在してる感じ。
どんなジャンルに分類されるのかも不明なお話だけど、
ただひとつ言えるのは、西尾維新という人は
どうしようもなく「妹」が好きなんだということだけw
Posted by ブクログ
なにからなにまでさっぱり意味がわからなかったが、わからないなりに楽しめた。
西尾維新のシリーズとは一線を画しているような分類に入ると思うのだけれど、妹っていうキーワードあたりが西尾っぽいと思いました
Posted by ブクログ
本当に戯言書いた人と同じなのか!?最初の印象はそんな感じでした。
でも、西尾さんの著書の中では、好きなほうです。
内容はよくない夢を見ているような、不気味な話です。
Posted by ブクログ
意味がわからない……というより、出てくる人たちは本当に人なんだろうか?と思いました。
でてくるキャラクターは西尾維新だなあと思わせる突き詰めキャラが多かったです。この突き詰め感がものすごく好きなのです。
何か絵本を読んでいるような気分にもなりました。
Posted by ブクログ
想像力をフルに生かした夢の中のような話。
まあぶっちゃけ訳が分からないのですが、訳の分からなさが好きです。
自分でも暇つぶしにこういう連想ゲームみたいな事をやるのですが、まさかこの手の話が出版されるとは。
昔あった「一時間手を止めないで、何でもいいから文書を打ち続ける」という企画を思い出しました。
思考なんて断続的で不規則でまとまりがなくて、それを文章化しようとするととんでもない事になるという…。
正直発狂しそうになるよ!内面が垣間見れて面白いが。
ある意味純文学。ケース入で紙質にも拘っていて、装丁を含めて一つの作品。
西尾維新の中でも異色作です。
評価が分かれそうですね。
Posted by ブクログ
何だかわかったような気がする、
と思った次の瞬間にはすぐに難解な文章に突き放されて、
結局よくわかんない物語でした。
最初に読む西尾さんの小説がこれでよかったんだろうか。
「でも失ったことを自覚している時点で、それは本来、失ってすらいないのですよ。完成形が無色の塗り絵です。」
Posted by ブクログ
意味のない訳がわからない話。これにストーリー性を求めてはいけない。ただよく分からん、と思いながら不思議なことにイメージが湧く。挿絵のように。私は意識しないうちにこの作品が好きになっていたのかもしれない。でも人には勧めない(笑)印刷方法とかにこだわってるみたいですが…昔の新聞のようですね
0839;3'6