西尾維新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何かを成す時、大義名分がしっかりしていると格好良い。けど、それはともすれば胡散臭く見えるものかもしれない。むしろ格好つけないで、「ただ自分がそうしたいからそうする。」と、割り切った人は格好良く見える。
本書のシリーズの登場人物は、一貫してそんな割り切った、腹を括った人ばかりなのが、読んでいて気持ち良い。
自らが犯してしまった結果、背負う事となった業を、あっさりと取られてしまったらどうだろうか。素直に喜ぶべきなのか、それとも取り返すべきなのか。労せずして叶う願いに、価値はあるのだろうか。物語を通して様々な価値観が議論されるのが面白いです。 -
Posted by ブクログ
“とにかく。
親ではない親を。
娘を殴るような親を——庇おうとしている。
そんな羽川が。
僕は友人として——素直に気持ち悪かった。
なんだこいつ。
なんなんだ、一体。
「暴力が仕方ないなんて——何言ってんだよ。お前がそんな言葉を吐いちまっていいのか?それは、お前が、もっとも許せないことじゃ——」
「いいじゃない——一回くらい」
羽川はそんなことを言った。
いや。
僕は、そんなことを言わせた。”[P.120]
「つばさファミリー」
知らぬまに、落ちているのが初恋だ。
“「だけど阿良々木くんの気持ちってのも、あるんじゃないのかい?」
「僕の——気持ち」
「僕はてっきり、阿良々木くんは委員長ちゃ