西尾維新のレビュー一覧
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“「ですけど悲しいかな残念ながら勝ったことのないあなたには
自分の勝ちがイメージできない。
失敗を前提にしてしか物事を考えられず負けを前提にしてしか勝負事を考えられない
だから勝てないんですよあなたは
好きな子は裸になってもあなたなんかを相手にしないし
嫌いな奴は不幸をバネにしてヘラヘラ幸せになるし
成功者は失敗を糧に大成功を収める
魔獣をも殺す刀は——空気さえ斬れずにへし折れる
それがあなたのマイナス思考——空想ならぬ妄想です
ついでに言うと私達は常に頭の中で自分の勝ちを確信してるんです
だから正直大して勝ちたいとも思っていませんそんなの当たり前のことですし!
過負荷<あなた>が負けても別に平気なのと同じで私達は勝っても別に—— !!」
「『………』『また勝てなかった』『でも次は勝つ。』」”
球磨川くんかっこいー。
ワンダーツハギすごい。
善吉くん挽回なるか。
アニメも楽しみ。
“「あっはっは!球磨川くんはこのイベント中随分と幸せな思いをしたようだからね
僕もちゃっかりそのおこぼれに預かれたってわけさ」
「…………!!」
『そうか——球磨川さんの『却本作り<ブックメーカー>』!
なんで気付かなかった——さっきの胸騒ぎの理由はそれか!
対象者を自分と同じ弱さにまで引き下げる過負荷<マイナス>『却本作り』!
そもそもその封印が緩んだから安心院さんは箱庭学園に転校して来られたんだった
そして封印が緩んだ肝心の理由はめだかさんとのバトルを通じて熊川さんが『幸せ』になったから——
つまり球磨川さんが改心すればするほど!幸せになればなるほど!
そして何よりいい人になればなるほど——
安心院さんを縛る螺子は外れていくんだ!』
「そう不安そうな顔をするなよ阿久根くん
このまま封印が解け続けて残る五本の螺子が全部ほつれても
あくまで僕はきみ達と戦うつもりなんてないんだからさ」” -
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ネタバレ図。
様刻くんや病院坂さんの語りは「初対面の人に長々と語られても・・・」と思ってしまった。
その人を散々知った上で、アララギさんのように歯磨きプレイをする、というのは分かるのですが。
単純に魅力を見出せなかっただけって言うのもある。
もんだい編の時と比べ、家に行く前後から迎槻くんのキャラが変わりすぎじゃないかな。
「イロイロな出来事があったから」と思えば許容範囲内。
なんでこれくらいのトリック(失礼だけどあえて)に気付けないのか。
でも「イイハナシダナー」と呟いてしまうような、整列された綺麗さがあった。
数沢くんだけは報われていないけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ途中までは楽しく読んだが、最後に来て「なんじゃそりゃあああ!?」ってなった。「自分の思ったほどの人物じゃなかったから見限った」って、そりゃ完全に悪役の行動パターンだろ。(笑) 北斗の拳で言えば「馬鹿な! 俺はあんたの右腕のはず!?」「あ~ん? 俺の右腕はここにある」(ポンポン)みたいな。
次巻で「特別な位置」を取り戻すために頑張るみたいだが、「安心院さんがそういう手で来るのもわかってて、あえて善吉の成長のためにその策略に乗って芝居した」みたいなベタな展開でもない限り、「いーじゃん、そんなクソ女の側にいなくても」って思えて、感情移入できませんな。
でも、西尾維新だもんなー。そんなわかりやすい展開では来ないんだろうなー。続きが楽しみである♪ -
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“「もうお兄ちゃん、妹のおっぱい触り過ぎ!」
「それ、そこだけ切り取って聞くと、なんだかものすごいキャラだな......」
好感度の欠片も残ってない。
鬼畜とか鬼とか、そんな言葉じゃ足りねえよ。
そいつは悪鬼羅刹だ。
「今の言葉、書店用ポップとかで使うからね!」
「どこの書店さんが使ってくれるんだよ、そんなポップ」
「我こそはと思わん書店さんに、期待したいよね」
「やめろ、煽るな」
どんな営業妨害だよ。
「まったくもう」
月火は廊下から立ち上がって、ぶつくさ言いながら、僕に剥がされてしまった浴衣をあたふたと着直す。
「あんまこんなことばっかりしてるようだと、私達、本当に羽川さんにお兄ちゃんのあれやこれやを密告しちゃうからね」
「それは勘弁して欲しいなあ」
どんだけ怒られるかわからん。”
「つきひフェニックス」
青春は、にせものだけでは終わらない。
“「なんで」
と、かろうじて言う。
かろうじて問う。
痛みと混乱と動揺の中、かろうじて——
「なんで月火ちゃんを......狙うんだ」
狙った獲物、とか言って。
月火に狙われる理由なんか——ないだろう。
かつて忍が吸血鬼狩りの専門家達からその生命を狙われたのとは、わけが違う。
「月火ちゃんには......あなた達から狙われる理由なんか」
「あるやん。ありゃあ怪異やで、バケモンや」
影縫さんは振り向きもせずに、当たり前みたいに辛辣に、僕からの質問に答えた。
高い位置から僕に答えた。
「子で子にならぬホトトギス——化物の偽物が、人間の家族に混じって人間の振りして、人間を騙して生きとんやで——そういうのを指してな、うちらは『悪』、ゆうねん」
「............」
「うちら正義の味方としちゃあ——見過ごせんよ」
そないな詐欺はな。
許せんよ。
そう言い残して——影縫余弦と斧乃木余接。
怪異と人間。
陰陽師のツーマンセルは、僕の家の前から去っていったのだった。” -
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“大事なものをなくした経験があるのは。
何も、お前だけじゃねえんだぜ。
「そんな言葉で私を説得できるとでも?」
「説得する必要なんかねーだろ」
「さあ、どうかしら。私のことを、あまり理解のある女だとは思わないで欲しいわね」
「でも、戦場ヶ原。だったらお前、僕のどこに惚れたんだ?」
僕は戦場ヶ原に向かって、言う。
真っ直ぐに睨み返して。
「ここで動かない僕を、お前は好きだと誇れるのか」
「......やば。超格好いい」
ぼそっと。
小声で呟く戦場ヶ原。
いや、急に素に戻らないで。
こっちが照れる。
「私が男だったら恋してるわ......」
「女のままで恋しろよ!」
「してるけど」
「う。む」”
「かれんビー」
青春は、ほんものになるための戦いだ。
“「何言ってんだ。兄ちゃんがいつも言ってんじゃないか——偉そうに」
「へえ、僕が何と言った?」
「あたしと月火ちゃんのことだ。正しい、でも強くない——正義は必ず勝つんだから、負けちゃ駄目だって——」
あたし達のことを。
偽物だって。
「偉そうに、偉そうに、偉そうに!だからあたしは、負けないように——」
「ああ、そのことか」
僕は言って——火憐に近寄る。
いや、もう駄目だ。
まともに動けない。
火憐はこのまま行ってしまうだろう——止められない。そろそろ次のバスも来る。
「その通りだよ。お前は正しい。でも強くない」
「強いだろ、少なくとも兄ちゃんよりは」
「それはどうかな。お前は僕から見れば随分と弱い」
「そんなぼろぼろで何言ってんだ、兄ちゃん」
「力が強くっても意味なんかねーよ。本物に必要なのは——意志の強さだ」
たとえば、羽川の一番すげーとこは。
意志が強いってとこなんだぜ。
「貝木のことを許せないというその感情の、一体どこにお前の意志があると言うんだ。お前達はいつだって、他人のために動いている。誰かのために動いている。そこにお前達の意志はない」
「......違う。あたし達は、あたし達が正しいと思うことをしているんだ。みんなのことは、理由に過ぎない」
「笑わすな。理由を他人に求める奴が、正義であってたまるものか。他人に理由を押しつけて、それでどうやって責任を取るというんだ。お前達は正義でもなければ正義の味方でもない。正義の味方ごっこで戯れる——ただのガキだ」
偽物だ。
決して——本物にはなれない、偽物だ。” -
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ネタバレ二本目の刀ゲット。
何でも切ることができる刀。対、居合い技。
七花ととがめの二人連れは、砂漠の中の城に一人立てこもり続ける男から、二本目の刀を奪おうと訪れる。
刀の特色と、持ち主の技と、それに勝つ方法は、まぁ置いておく。
個人的には、あまり興味のないところ。
今作で、一番心に残ったのは、七花の無垢なところ。
何も捨てることなく、壊れることなく、普通に怒り、笑い、悲しみ、殺す。
ここら辺のアンバランスな感じを絶妙に描くあたりが、うーんさすが、と思う。
書きすぎないけれど、際立つ。
そして対象的なのは、奇策師とがめの、実にまっとうな心根。 -
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ネタバレ戯言シリーズ最終巻。
終わってみると、なかなかに楽しい物語だと思った。
友は、そうか、最後まで外側にいる人だったんだ。
最終戦は、主人公と狐と哀川さんと真心。
主人公が正義の味方になると宣言するところや、きっちりと自分の手で幕を引くところに、成長をみた。
人識と主人公のやりとりが好き。
後日談的エピソードは意外というか、主人公のまともっぷりにちょっと意外な気がした。
哀川さんは相変わらず哀川さんだった。
友とのその後の関係を具体的に見たかったとような気もするけど、ポジションがそこならまぁ、これでいいのか。
西尾さんは、キャラクターを描くのが上手。
ちょっと反則じゃね?というくらいエキセントリックだけど、これだけ多くの登場人物が出てきて、あれ?これ誰だっけ?とあまりならないのはすごい。
エキセントリックなりに、登場人物の一人一人がきちんと個性的。
5日間で戯言シリーズ全部読破した。
うん、満腹。 -
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ネタバレ戯言シリーズ、最終作、中巻。
ちょっと意外な展開だった。
狐が投了するとは。
でも、投了のタイミングも、宣言した場所も、かなり個人的にツボだった。
面白い。
そういう展開かー。
この小説は、異能力のバトル小説、という認識になっているんだけれど――むしろバトル小説じゃないと嫌――このバトルの決着点がかなり楽しみ。
主人公のモテっぷりと、博愛っぷりも、これぞラノベって感じだ。
人識が登場して、主人公とのやりとりを久しぶりに眺めて、昔より分かりやすいやりとりになってると思った。
友がいつ死んでもおかしくない、という事実が明らかになったところで、最終巻。
哀川さんと、名前のないあの人も気になるなぁ。
あと一冊で足りないような気もするけれど、あと一冊。
なんだかんだ言っても、面白く読んでいることに気づく。