佐藤勝彦のレビュー一覧
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9人の最先端な科学者が、それぞれの専門領域から地球外生命あるやなしやを論じてくれる一冊。
「SFの世界でのお話に過ぎないと思われがちだった地球外生命は、いまや科学の最先端にある重要なテーマとなっています。」
光合成の成り立ちを延々と書いて地球外生命の話はちょっとだったり、
アミノ酸が非人為的にどうやって合成され得るかを延々と書いてみたり、
地球の極限環境の生命についてだったり、
色んな観点で、いないと思うよとか、いやいるよとか話を聞かせてくれる。
一見、地球外生命の話としては回りくどいようにも思えるけど、その実すっごく直接的に生命発生についての話になっていて、つまりすっごく面白い。
科 -
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現在、5冊の本を同時に読んでいる。
勿論「同時に」といっても両手に5冊を広げて読んでいる訳ではないが。
僕はよくこういう読み方をするのだけれど、その中に1冊は箸休め的な本も含める。
本書もそんな箸休め的に読んでいた一冊。
佐藤勝彦氏の著書は判りやすいものが多く、僕自身、この方が書いた相対性理論の本を読んで物理学に興味を持った。
よって、「これまた判りやすい本だろうな。しかも14歳から、となっているし」という軽い気持ちで箸休めに選んだのだけれど、結論から言えば、箸休めとして読むにはちょっと難しい。
でも、「じゃ、きちんと読んでみるか」となると、物理学が好きで、ある程度の冊数を読んでいる身として -
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生物学者や天文学者が集まったシンポジウムを土台にしたアンソロジー。「9の論点」とあるが、論点がはっきり9つあるんじゃなくて9人集まったから「9の論点」にしたみたい。
どちらかといえば物理学者に地球外生命肯定派が多くて、生物学者に否定派が多いらしい。しかし系外惑星が次々と発見されたり、太陽系内でも生命が存在しうる環境が見つかったりする中で、徐々に肯定的な見方が増えてきて、学問として成立するようになった。でも、まだ知的生命の存在までは簡単には考えられない。
フェルミのパラドックス:広大な宇宙には知的生命が他にもいそうなのに、誰も人類にコンタクトしてきていないのは何故か?
電波で何光年もの距離を -
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宇宙はビックバンで始まって今も膨張し続けている。
この本を読む前のわたし…何とも大まかな宇宙創成に関する知識だったこと!
ブラックホールに中性子星、超新星爆発くらいの言葉は知ってましたとも…
でも、でも…人間の理解ってこんなもので、本当のところ何もわかってないんじゃないの? って思ってた。
少し前、系外惑星の本を何冊か読んで、ほ~ようやく太陽系外に惑星が見つかったのか~ そんな程度か~ って思ってた。宇宙の謎なんてまだまだわからんことだらけだって…
ところが、わたしたちの宇宙が産まれて137億年、その後、ひとつの力が4つに分かれて…インフレーションが起こって…そういうことはあくまで少し科学的な -
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ネタバレ絵本版『眠れなくなる宇宙のはなし』
だれにでもねむれない夜があるものです。そんなときには宇宙のことを考えてみませんか・・・
いやいや、眠れない時には眠りたいのでは?という疑問はさておき、
夜になると星空が現れ、広い宇宙の存在を気づかされます。
人間は大昔から宇宙を不思議に思い、観察してきました。古代に考えられてきた宇宙の姿。コペルニクスやガリレオが地動説を唱え、科学の力で宇宙をもっと知るようになる。
宇宙の誕生、ビッグバン、最初の星の誕生から現代の宇宙の姿。
時間的にも大きさ的にも、果てしのない話。今夜あなたも宇宙のことを考えてみませんか。
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量子コンピュータが実現性を帯びて来て、ちょっと基礎知識を得たいと手に取ってみたが…
本の構成は、歴史的にどういう問いから量子の研究が始まって、世界中の科学者たちが机上や実験からその実体を探る旅が描かれている。
ただ、この旅の物語は、ゴールから見てこれまでの道のりを整理したものでは無く、ゴールがまだ見えず、よってこれまでの道のりもどれが本当に正しかったのか?断定出来ないまま進んで行く。
旅の始まりは、「光って何だよ?」と言う疑問を発端に研究が進み、光を運ぶ物質は、粒! と。でも、実験すると波の性質が見つかっちゃう。光も色々突き詰めてくと、電磁波も似てるね!って事になり、電磁波が空間を伝わ -
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宇宙関連の入門書籍は何冊か読んできたが、どれも通して理解できた試しはなく総じて難しい。もちろん本書もその中の一冊。基本的な論点は宇宙の誕生。宇宙は如何にして無から生じたのか。詳細は分からないが概念はわかるビッグバン、ブラックホール、赤方偏移。ちょっとあやしくなってくる暗黒物質、暗黒エネルギー、宇宙背景放射。何度聞いても理解し難い弱い力と強い力、ボース粒子、フェルミ粒子。基本的に全ての学問は”五感"から始まっているはずだが、10のマイナス40乗秒後の世界など、もはやその痕跡すら見いだせない領域の深遠さにはため息しかでない。
しかし、何冊か読んできてようやっと学ばなければいけない領域は理