佐藤勝彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
既に天体観測技術の進歩によって、推定まで含めて約3000の太陽系外惑星の存在が確認されているらしい。
地球外生命というと、下手をすると地球外文明≒宇宙人≒チャネリング≒スピリチュアルなんとかみたいな胡散臭い筋に突入してしまうものも少なくはないのだが、この本で論じられていることはあくまで地球外「生命」であって、地球外「文明」ではない。
主要な論点として極限生物、RNAワールド説、星間物質の検出、太陽系外惑星の観測など、現状の研究から飛躍の無い範囲で考えていく、非常に興味深い本である。
地球外生命はSFとして非常に興味深くて面白くなるテーマであるのだが、SFじゃない現実の可能性としても -
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Posted by ブクログ
相対性理論を軸にして宇宙論の歴史をひもといている。口述筆記ということもあって論の行き来の振れ幅が大きく読みづらいところもあったが、それが却ってどういった経緯で宇宙が考察されてきたのかという状況を伝えているようでもあった。終盤のビッグバンの「素」の当たりは素粒子物理学そのものであって非常に難しくほとんど理解できなかったが、現代の宇宙論は量子論と素粒子物理学で構成されているのでしかたのないところか。ところで、「ヒッグス粒子(未発見)」という記述が度々出てくるが、本書は2005年発行の単行本を2009年に文庫化したものなのでこれは間違いではない。つまりヒッグス粒子発見の報は宇宙の解明への一歩を目撃
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Posted by ブクログ
天文学者や物理学者は、宇宙のあまりのスケールに存在を疑う特別な理由を見出さず、一方生物学者は生命の神秘さに魅了されるあまり存在を疑う。
かつては口にだすのも躊躇うようなアヤシイものだったのが、現在では地球外生命を科学的な対象として扱うのにタブーとはされなくなった。
私自身は、実感すら持てない途方も無い宇宙のスケール的に、敢えて否定的になる理由を持てないので、多分いるだろうと思っているが、やはりちゃんとしたデータと推論で議論できるようになってきたのが面白い。まぁプリミティブなカタチでの生命はどこかにはまずいるんじゃなかろうか。
問題は、知的な生命がいたとして、わざわざ膨大な労力(エネルギー)を使 -
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Posted by ブクログ
現代物理学の基礎となる相対性理論と量子論の基本を学べる良書。この内容で500円は安いです。
計算式はほとんど使われておらず、平易な文章で書かれています。
シャーロック・ホームズが推理する物語形式になっているあたりに工夫のあとが見られます。中高生あたりから読めるように配慮されてはいますが、とは言ってもまったくの素人が読むとやや難解に感じる箇所もあります。
ただ、これは著者(著名な物理学者です)の力不足というよりも、相対性理論や量子論自体に常識とは相容れない部分があるからで、これ以上易しく書けないくらいに易しい入門書になっていると思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
アインシュタイン以来約一〇〇年で、一三七億年という宇宙の歴史が明らかになってきた。
その研究史は逆転につぐ逆転の連続であり、現在は暗黒エネルギーの支配という深く謎めいた状況にある。
はたして謎は解けるのか?
日本の第一人者が理論と観測の最前線を展望し、宇宙と人類のはるかな未来を考察する。
[ 目次 ]
プロローグ ビッグクランチからの脱出
第1章 宇宙論の始まり
第2章 素粒子と宇宙―インフレーションという鍵
第3章 見えてきた宇宙の歴史
第4章 宇宙の未来
第5章 マルチバースと生命
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