あらすじ
時間は、絶対ではない
20世紀における物理学の最大革命の一つである「相対性理論」。しかし、その有名な論文の内容を正確に知る人は少ない。アインシュタインが得意とした「思考実験」を軸に、高度な数式を使わずして本理論を紹介する。書き下ろしの新たな特別章〈相対性理論が切り拓いた「現代宇宙論」〉を所収。
[目次]
はじめに 誰にでもわかる「相対性理論」の世界へ
第1章 光の謎を解き明かせ!
第2章 時間と空間は縮む
第3章 驚きのエネルギー革命
第4章 ゆがんだ宇宙 重力の正体とは?
ブックス特別章 相対性理論が切り拓いた「現代宇宙論」
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Posted by ブクログ
電車の例えがわかりやすかった。
光の速さが常に一定という仮説から、時間と空間を使い電車の中から見た場合と、電車の外から見た場合とで、時間が相対的(立場によって違う)という話。
光の速さに近い速度で移動すると、空間も縮むという思考実験も面白い。ほんとに宇宙に行ける時代になったら、浦島太郎現象は起こるのだろうか
Posted by ブクログ
番組を観て面白かったので読んだ本。「相対性理論」のことがわかりやすく説明されていて面白かった。この本を読んでアインシュタインは20代前半まで不遇だということは初めて知った。P116からのタイムトラベルの理論の話が1番面白かった。著者の佐藤勝彦先生の他の著作を読みたいと思った。この本を読んで、物理や数学に興味を持った。中学、高校の時に読んでいたら、大学で物理や数学を勉強したいと思ってしまったかもしれない本。この本を読んで以前番組で放送していて面白かった「種の起源」を「100分de名著ブックス」で読みたいと思った。人に薦めたくなる本。
Posted by ブクログ
①特殊相対性理論は『光速』が絶対であり、時間と空間は相対的な概念である。動いているものの時間は遅れる。また、空間も縮む。
②光速が秒速30万キロという基準をもとに次の法則も成り立つ。『ものが動くと質量(重さ)が大きくなる』アインシュタインの式によれば、1トンのものを光速の99.9 %まで加速させると、重さは22万トンにもなる。どんなものでも光速以上に動くことはできない。光は止まっている時の質量がゼロのため、それが実現できている。
③E=mc^2によると、1グラムの物質の中には90兆ジュールのエネルギーが含まれており、22万トンの水を瞬時に100度に沸騰させることができるエネルギー量である。1円玉6枚(6g)で東京ドーム全体の水を沸騰させることが出来る。
④一般相対性理論によると、物質が存在するところに重力が発生し、重力が働くと時間が遅れる。
Posted by ブクログ
わかりやすい。でも相手が相対性理論なので、難しい。
場所によっては睡魔との闘い。
でもわか(ったような気分にな)ると、鳥肌物。世界が違って見え(た気分にな)る。
有名な相対性理論とはどういうものか、ふわっとでも知りたい人に是非。