佐藤勝彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いゃ〜この本は素晴らしい。この著者がインフレーション理論を発見した人であることさえ知らなかったのですが、実に分かりやすく宇宙の誕生のことを書いています。
中学生並みの頭脳しかない私にとっては、このレベルから語ってくれるのは大変ありがたい。それでいてレベルは決して低くなく宇宙が膨張している様子を克明に語ってくれる。いきなりビッグバンではなく、真空エネルギーによるインフレーションの後に、熱エネルギーによるビッグバンが起こったという説明でやっとインフレーションが必要だったことの意味を理解した。宇宙背景放射とか暗黒物質とか重力波とか訳のわからないことについての整理もできた。
宇宙について知りたい -
Posted by ブクログ
益田ミリさんの漫画が冒頭にあってうれしい。できたら、途中にも挿入されていたらもっと嬉しい感じです。このほのぼのした雰囲気が宇宙論には似合うような気がしてきました。宇宙論をわかりやすく解説していて、8割くらい理解した気持ちになって読めました。でも、どうしても自分の世界でしか捉えられないから、9次元とか10次元の世界って、創造もつきません。それは私たちが3次元の世界に閉じ込められているからだそうです。漫画の主人公が紙という2次元に閉じ込められているようにって言われると、人間にはまだまだ、とんでもない未知なるものがあるのだろうって気になります。
来週、宇宙論講座を受けるための予習にはぴったしのいい -
Posted by ブクログ
「量子論」について書かれた本。議論の争点になった箇所は、そのいきさつまで書いてあったりして面白い。
「量子論」の開拓者であるボーアやファインマンですら、量子論を『完全に理解している人はいない』と語っているので、気負わずに読むことができる。
量子論の発端は、光が粒か、波かを追求することで生まれた。結論から述べると、光は波の性質を持つ粒、両方の性質を持つ考えが主流である。その過程で、電子の電子のダブルスリットからの光の不確定原理の提唱の流れは、経験則から導き出された。波の性質は私たちには観測できないことにミクロ世界の奥深さというか魅力が詰まっていると思う。
また、量子論にも主流であるコペ -
Posted by ブクログ
相対性理論とは何だろうか。誰もが一度は聞いたことがある偉大な発見だが、その内容を知る人は多くはないのではないのだろうか。本書は、文系理系問わず、相対性理論について分かりやすく説明してくれる。数式はほとんど無く、現象を概念的に説明してくれる。
相対性理論とは、光速度が一定であることにより、時間の尺度が異なることである。
例えば、動いているものは、長さが縮んで見え、質量が重くなる。さらに、時間の進み方も遅くなる。
この現象は特殊相対性理論と一般相対性理論のときで捉え方が異なる。
特殊相対性理論の場合、モノが動くと光の距離が長くなる。しかし、光速度は一定のため、時空をゆがめることでその帳 -
Posted by ブクログ
目に見える理解できること=常識、
ではないことの最もたる例
文系である自分でも相対性理論を理解しやすく解説してくれている
■時間、長さ、質量は絶対的なものではない。
-光速に近づくほど、時間は遅く、長さは縮み、
質量は重くなっていく
■光の速度は一定、秒速約30万km
-速度合成の法則が適用されない
■微量な質量には莫大なエネルギーを保有している
-エネルギー=質量✖️光速✖️光速
E=mc2
-原子爆弾のメカニズムはウランの原子核に中性子を当てることで核分裂を起こし、質量が減りエネルギーを発生させている
■宇宙の始まりは物理科学的に説明可能
-虚数の時間において生まれ、トンネル効果 -
- カート
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