佐藤勝彦のレビュー一覧
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①特殊相対性理論は『光速』が絶対であり、時間と空間は相対的な概念である。動いているものの時間は遅れる。また、空間も縮む。
②光速が秒速30万キロという基準をもとに次の法則も成り立つ。『ものが動くと質量(重さ)が大きくなる』アインシュタインの式によれば、1トンのものを光速の99.9 %まで加速させると、重さは22万トンにもなる。どんなものでも光速以上に動くことはできない。光は止まっている時の質量がゼロのため、それが実現できている。
③E=mc^2によると、1グラムの物質の中には90兆ジュールのエネルギーが含まれており、22万トンの水を瞬時に100度に沸騰させることができるエネルギー量である。 -
Posted by ブクログ
はじめて宇宙に関する本を読みました。
「相対性理論」や「ブラックホール」等のどこかしらで聞いたことのあるような単語から、今まで全く聞いたこともないようや言葉までたくさん知ることができました。
今まで天文学に対して若干の興味はありましたが、
中々自分自身の中で、それらの本を読むことはハードルが高かったです。
全体的に一つ一つに分かりやすい説明や図が添付されてあって私的には分かりやすかったですが、後半のほうが頭が混乱する人もいるかもしれません笑う
この本を読んで宇宙に対してより一層興味が湧きました。まだまだ分からないことだらけかもしれませんが、だからこそ知りたい、知った時の喜びは大きいの -
Posted by ブクログ
動いていると時間の進みが遅くなるらしい。
光の速さ(秒速30万キロ)になってやっと、
実感出来るレベルになるんだけれど
何億何兆分の1秒は、止まっている人よりも時間の進みが遅くなるんだって。
あのSFの世界って割と現実だったんだ、、
面白いなぁすげぇ、、、
私達人間が、この宇宙の中でなぜ自分という存在がここにいるんだろうと、ああだこうだ考えると、意識が遠のいてゆく。
改めて、
ほぼ1人で理論を打ち立てたアインシュタインの世紀の天才ぶりと
何億年何兆年、この世の、この宇宙の始まりやその果てまでをも垣間見ることが出来る人間の叡智の結晶。
科学は凄いと本当に思った。 -
Posted by ブクログ
学生時代にアインシュタインの相対性理論を説明する本を何度か読む機会はあったんですが、どれも数式や論理的説明が難解で理解が出来なかったんですが、本作はかなりわかりやすいと感じました。
といっても本書も完全に理解したというレベルではないのですが、これほど難解な理論をここまで解りやすく書けるというのは感服させられます。
仮に本書をすべて理解したとしてもアインシュタインの理論の片鱗に触れたことにしかならないと思いますが、入り口に関してはかなり理解出来ると思います。
宇宙の不思議など、人間がまだ解明出来ていない神秘についての考えも補強できる良書でした。 -
Posted by ブクログ
話の30%も理解できなかったと思うが、でも不思議なことに楽しく読めたし、なんか夢があって読んで良かったと思う。
ない脳みそをフル回転させて書くとすれば、超小さい
’ミクロ’な物質をのぞき込むと、そこには不安定で奇妙な世界が広がっている。粒としての性質を持っているように見えながら、併存するはずのない波としての性質も持つ。なんで両方が成り立つんだという謎を理論と実験で突き詰めていくと、「観測」するまでは波の性質を持つが、「観測」したら粒としての姿しか見えない。さらに、その物質は観測して、初めてどういう形でどこに位置しているか確定する。それまでは、不確定・確率の中で成り立っている。そして、最小単位 -
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読み始めたのは去年だった。とても時間がかかってしまった。読み進めるのが難しく、タイトル通りの楽しむ、というところまではたどりつかなかった。たしかにこの世界が思ったよりあいまいでゆらいでいるものなのだと考えることはできそうだ。でも、結局のところ、結果が同じにならない選択肢については知ることができない、まったく独立で干渉することがないのだから、自分が変わりたいと思っても、少しずつ変化を積み重ねていくしかないし、急激に変わる、ということはやはりほとんどないだろう。引き寄せの本でよく言う世界が急に変わる!みたいなことはやはり期待できないかなと。自分の意識のパラダイムシフトはあるかもしれないけどね。ちょ
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2018.3.14 「車椅子にのった天才」スティーヴン・ホーキング博士逝去。
ご冥福をお祈りします。
報道を知ったとき、博士の伝記映画『博士と彼女のセオリー』を観て間もなくだったのもあって、なかなかの衝撃だった。
年末になってこの追悼本を見かけ、これは今年のうちに読んでおかねばと思った。
本書は4部構成。
・佐藤勝彦氏によるホーキングの業績の概説
・ホーキングの最終論文の共同著者トマス・ハートッホ氏へのインタビュー
・最終論文の解説
・最終論文『永久インフレーションからの滑らかな離脱?』
最終論文のみ横書き。
最終論文を簡単にまとめると、通常、永久インフレーションはいびつな宇宙像を予言するが -
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ネタバレ量子論の不思議な世界を存分に楽しめる。
粒であると同時に波でもある量子、ただ、波である様子を観測しようとすると、その瞬間に波としての状態は無くなり、私たちは観測できない。
観測するということ自体、光を粒であると考える光子を量子に当てて、反射された光が網膜の視細胞を刺激し、結果生じる電気信号が脳に伝わって意識に上がること。なので、対象物に必ず光を当てる必要があり、小さな量子では当てた光のエネルギーによって位置が変わってしまう。
見る前の状態のまま、量子を観測することはできない、つまり、観測では波としての状態は見ることができない。
シュレーディンガーの猫や、EPRパラドックス、その解釈として