【感想・ネタバレ】「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界のレビュー

あらすじ

ホーキング博士の難解な宇宙論がブームになったことは記憶に新しい。そんな難解な理論の代表格が、ホーキング理論の基礎でもあるアインシュタインの「相対性理論」ではないだろうか。 実は、相対性理論は彼がいなかったら成立しなかったというわけではない。その発表とともに世界の学者たちが「ああ、そうだったのか」と、直ちに理解したのである。別の見方をすれば、相対性理論は天才しかわからないものではなく、素直に考えればなるほどそうだったのかと誰でも思えるものなのだ。 本書は、従来の解説書と違い、数式をできるだけ使わず、イラストや図解を多用することで、スラスラと理解できる入門書。あなたをアインシュタインの不思議で謎に満ちた世界へと誘います。 全体を10章に分け、「アインシュタインの生涯」「遅れる時間の不思議」「双子のパラドックス」などのテーマごとに解説。楽しく読み進むだけで理解できるように構成された画期的な一冊。

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Posted by ブクログ

タイトルが気になり、知的好奇心で購入した一冊。
数式を極力使わず、言葉だけで相対性理論の大枠を易しく解説してくれる本。率直に感じたことは、相対性理論を提唱したアインシュタインの偉大さ。
それまでの物理学の常識を超越した彼の思考が、次々に解明されていなかった謎に理論を打ち立て、物理学を発展させた。従来は、"唯一絶対の答えしか存在しない"と考えられていた為に生じた矛盾に対し、"複数の答えが存在し、またそのどちらも正しい答えである"、と"絶対"ではなく"相対"を提唱した。
アインシュタインの相対性理論によって、常識に囚われない自由な発想が人を成長させること、正しさは一つではないことが証明されていると感じ、興奮した一冊。

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2024年06月17日

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 相対性理論とは何だろうか。誰もが一度は聞いたことがある偉大な発見だが、その内容を知る人は多くはないのではないのだろうか。本書は、文系理系問わず、相対性理論について分かりやすく説明してくれる。数式はほとんど無く、現象を概念的に説明してくれる。

 相対性理論とは、光速度が一定であることにより、時間の尺度が異なることである。
 例えば、動いているものは、長さが縮んで見え、質量が重くなる。さらに、時間の進み方も遅くなる。
 この現象は特殊相対性理論と一般相対性理論のときで捉え方が異なる。
 特殊相対性理論の場合、モノが動くと光の距離が長くなる。しかし、光速度は一定のため、時空をゆがめることでその帳尻合わせをしている。
 一般相対性理論の場合、物質同士の間には万有引力が働いており、空間が捻じ曲げられるという解釈をする。

 アインシュタインは、ビッグバン理論の基となる考え方も生み出しており、それに関する説明も十分面白いものとなっている。

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2022年12月30日

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相対性理論の入門本。ニュートン力学で説明できない光の速度を相対性理論を通じて分かりやすく解説してくれ、かなり知識が拓けた感じがある。アインシュタインの生涯もなかなか波瀾万丈で面白かった。一般相対性理論の公式は複雑すぎて理解できないが、特殊相対性理論の公式はとても美しくて、数値を当てはめた時に抑揚感がある。読んで良かった本だ。

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2022年04月21日

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目に見える理解できること=常識、
ではないことの最もたる例
文系である自分でも相対性理論を理解しやすく解説してくれている

■時間、長さ、質量は絶対的なものではない。
-光速に近づくほど、時間は遅く、長さは縮み、
質量は重くなっていく

■光の速度は一定、秒速約30万km
-速度合成の法則が適用されない

■微量な質量には莫大なエネルギーを保有している
-エネルギー=質量✖️光速✖️光速
 E=mc2
-原子爆弾のメカニズムはウランの原子核に中性子を当てることで核分裂を起こし、質量が減りエネルギーを発生させている

■宇宙の始まりは物理科学的に説明可能
-虚数の時間において生まれ、トンネル効果により非常に小さい大きさに成る
-時間が実数に変わることにインフレーションを起こし、ビックバンとなる
-超高温高密度の宇宙内で軽元素である水素ヘリウムなどが作られる
-上記までで3分であり、そこから徐々に拡大・冷却され、現在の姿に

■補足(一般相対性理論に基づく所感)
・ドラゴンボールに出てくる「時と精神の部屋」
あの部屋は光速で移動する空間であったのか?

・浦島太郎で出てくる亀は光速に近かったのではないか?

・ジョジョのDUOの技「ザ・ワールド」の世界は重力がとても強かったのではないか?

ファンタジーに科学を持ち込むのはナンセンスだが、実は現実世界でも可能なのかもと思える事実はロマンだと思う

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2021年07月20日

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宇宙って興味深い!

文系ですが、"天才科学者はこう考える"で科学に興味を持ち、そしてアインシュタインと相対性理論を知りたいと思い、レビューが良かった本書を購入しました。
結論、2回読んだらわかります。数式をほとんど使っていないので、かろうじて出てくる数式も何とか理解できます。そして何よりもこの本の恩恵は、私の世界観を変えてくれたこと。後半の宇宙論は、ホーキンス博士の虚数論やブラックホールの謎などスケールがどんどん大きくなりワクワクします。宇宙というものを考えるきっかけになりました。

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2020年10月10日

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自分はSFが好きなんですが、相対性理論ってリアルSFだ!と思った。
久しぶりにドキドキしました。面白い。

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2020年03月29日

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おもしろかった。数学は全く分からないけど、相対性理論から宇宙の誕生までわかりやすく書かれていて、引き込まれた。数学がわかればもっとリアルに感じられるのだろうか。人間の想像力と知的好奇心から生まれた科学の素晴らしさをあらためて感じた。

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2019年06月29日

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相対性理論をかじる意味では最高の本。
現実の数式は出現しないままにそれでいて言語でわかりやすく噛み砕いて説明してくれている。特殊相対性理論、一般相対性理論についての概念が大まかに理解できてモチベーションにも繋がり読んでよかった。

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2019年05月28日

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わかりやすい!
数式の話も書かれているけど、数学が苦手な人のためになるべく数式を排除して書かれていて読みやすい。

色々相対性理論の番組や本を読んだ後だったからかも知れないけど、この本が1番相対性理論についてわかった気がする。

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2018年11月26日

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さくら剛氏の「感じる科学」で知った相対性理論に興味が湧き、本書を購入‼
ど素人の私でも途中で投げ出すことなく、楽しみながら最後まで読みきることができました✨

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2018年10月14日

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ネタバレ

重力によって光が曲がり、時間の進みが遅くなる。およそ想像の付かない現象が宇宙で起き、それが科学的に検証されている。
筆者の言う、相対性理論の美しさ、物理学が挑んできた謎と導き出される解の美しさを、この本は見せてくれる気がする。
アインシュタインワールドのグラヴィティハウスのくだりは特に好き。
しかし光というのは不思議だと思う、波でもあり粒でもあるという性質、重さがなく、唯一相対的ではなく絶対的な速さを持つ。
遠い宇宙の話ではあるものの、私たちの日常にもこの不思議さが溢れていると思うと、読んでいて楽しくなる。
反面、エネルギーは質量に光速の二乗をかけたものに等しいという数式は、美しさを持ちながら、歴史的には原子力を使った核兵器の開発に繋がってしまった。科学者が純粋に謎を追い求めていった結果に、人間の愚かさを露呈させてしまう危険性もあるということは、重い事実。

最終章、宇宙の始まりに関しては特異点という物理的に説明の付かない一点に行き着いてしまうが、始まりの初期からこれまでに、元素がどのように生成されたかは、こんなに解明されてるんだなと驚き。
個人的にはブラックホールやワームホールに興味があるので、続編も楽しみ。

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2018年10月06日

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「時間の遅れを計算する」式の解説を読んだ時、感動した。
ほんまやな!って。

高校の物理の授業は面白くなくて全然聞いてなかった。
なんでこんな式が出来上がるんだとか思ったけど、興味もなかった。
この感動が高校生の頃わかれば、物理のテストはもっとマシだったかもしれない。

宇宙について興味を持ったのは大人になってから。
物理はわからないと避けていたけど、この本はわかりやすいし、著者は私みたいな読者をよく理解してると思った。

広い宇宙に思いを馳せること。
式が美しいこと。
物理は国語など美しい言葉を並べるよりも美しくロマンがある。

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2018年07月30日

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2009年2月25日~25日。
 これは面白い。
 めちゃくちゃ面白い。
 本が、ということでなく「相対性理論」がである。
 特に「特殊相対性理論」にはワクワクする。
 以前は「どうせ難しいだろうしなぁ」と敬遠していたのだが、もっと早く勉強しておけばよかった。
 この本、あまり専門的なことは書かれていないが(専門的なことを書かれたらお手上げだろうな)そのことが逆に「相対性理論」をこれほどに面白いものにしているのだと思う。
 入門書としてはうってつけだと思う。
 時間があれば、もっと勉強してみたいと思わせてくれた。

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2018年01月06日

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日本の宇宙論の第一人者である佐藤勝彦が、宇宙論の基礎となる相対性理論について、易しく解説した本である。
今や、一般に「アインシュタイン=相対性理論」とさえ考えられているが、著者によれば、相対性理論は確かにアインシュタインがほとんど一人でその大系を作り上げたとは言うものの、先行した特殊相対性理論の誕生はアインシュタインがいなくても1、2年も遅れることはなく、一般相対性理論についても、これに迫っていた数学者もいて数年も遅れることはなかったといい、「素直に考えれば、なるほどそうだったのかと誰もが思える」ものなのだと語る。そして、「私は、相対性理論が物理学の大系の中で、もっとも美しい理論であると信じています。それは、「物理学の法則は、どんな運動をしている人から見ても同じはずである」という、実に単純な原理を貫徹するだけで、導かれてしまうのです」と、その理論がいかに優れているかを強調する。
そして、本書では、「数式や専門用語をできるだけ使わず、誰でもスラスラ理解できるように」、特殊相対性理論、一般相対性理論、現代宇宙論というアインシュタイン・ワールドを解説している。
エッセンスは、特殊相対性理論は、「光の速さは、常に一定の速度に見える」ことを前提に組み立てられており、1.動くものは、止まっているものよりも時間の進み方が遅くなる、2.動くものは、進行方向の長さが縮んでいるように見える、3.動くものは、質量(重さ)が増える、ということで、それは「時間と空間を統一した」という意義を持つのだという。更に、一般相対性理論は、「物体に重力が働く場合」を考慮に入れたもので、質量をもつ物質が周囲の時空に影響を与えること、それにより、光が進まなくなるほど巨大な重力をもつブラックホールでは、光も何もかもすべて吸い寄せられ、時間が止まっていることが明らかにされたのだという。
典型的な文系キャリアの私にとっても、感覚的には理解できるような気がする、知的満足度の高い一冊である。
(2010年2月了)

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2016年01月13日

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難しい内容なので、理解まではいかないけど、
すごく丁寧でわかりやすい説明だった。
チャプターも細かく分かれてて読みやすい。
まさか宇宙の話になると思ってなかったけど、
これを読んで相対性理論よりも宇宙について気になった。

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2023年07月17日

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高速で動くものの中では時間が経過するのが遅い、宇宙は無から生まれた、など、相対性理論に関連する様々なことが分かりやすく解説されている。それでも難しいが。しばらくすると忘れそうだが、非常に興味深かった。

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2021年09月24日

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相対性理論について何となく理解できた
特殊相対性理論の方は式も分かりやすかったが、一般相対性理論はイメージは掴めたが、本質はまだ理解が足りてない
あと、後半の宇宙論は壮大過ぎてイメージがつかなくて難しい
本書はそれらを噛み砕いていてとても分かりやすかった

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2021年04月07日

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難しいところは「こういうものだと思ってね」とばっさり割り切り、相対性理論がなんたるかの理解を促す本。
これでは相対性理論の中身はあまりわからないが、少なくとも何かくらいは理解できる。私(文系20代OL)の教養としてはこれで十分かなと。

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2021年01月21日

Posted by ブクログ

動いていると時間の進みが遅くなるらしい。
光の速さ(秒速30万キロ)になってやっと、
実感出来るレベルになるんだけれど
何億何兆分の1秒は、止まっている人よりも時間の進みが遅くなるんだって。
あのSFの世界って割と現実だったんだ、、
面白いなぁすげぇ、、、

私達人間が、この宇宙の中でなぜ自分という存在がここにいるんだろうと、ああだこうだ考えると、意識が遠のいてゆく。

改めて、
ほぼ1人で理論を打ち立てたアインシュタインの世紀の天才ぶりと
何億年何兆年、この世の、この宇宙の始まりやその果てまでをも垣間見ることが出来る人間の叡智の結晶。
科学は凄いと本当に思った。

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2020年08月03日

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学生時代にアインシュタインの相対性理論を説明する本を何度か読む機会はあったんですが、どれも数式や論理的説明が難解で理解が出来なかったんですが、本作はかなりわかりやすいと感じました。
といっても本書も完全に理解したというレベルではないのですが、これほど難解な理論をここまで解りやすく書けるというのは感服させられます。

仮に本書をすべて理解したとしてもアインシュタインの理論の片鱗に触れたことにしかならないと思いますが、入り口に関してはかなり理解出来ると思います。

宇宙の不思議など、人間がまだ解明出来ていない神秘についての考えも補強できる良書でした。

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2019年08月27日

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・E=mc? モノとは光速の2乗に質量をかけた分のエネルギーが姿を変えた存在
・物質と時空とは、独立して存在するものではなく、相互に関係するものであり、いわば一つのもの
・無から宇宙が生まれた際、宇宙は虚数の時間を通ってきた

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2018年11月04日

Posted by ブクログ

うーん、一般相対性理論難しい・・・
ただ、この本はできるだけ難しい部分をかみ砕いて説明してくれているので,相対論がどのようなものかは理解できると思う。
講義での相対論が理解できるようになりたいけれども。笑

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2018年08月30日

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池上彰さん著「おとなの教養」を読み終えた後、宇宙について学べる本を探している中で、この本を見つけました。

難解な公式の説明を避け、難しい用語を噛み砕いて説明してくれています。理論よりもイメージベースの内容となっており、タイトル通り相対性理論を楽しみながら学ぶことができました。

・アインシュタインはもちろん知ってるけど、何した人なの?
・相対性理論しってるよ。説明はできないけど…
・物理全然わかんないけど、宇宙のことが知りたい!
etc...

上記のような人にオススメです。

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2017年11月06日

Posted by ブクログ

重力波を詳しく知りたいと思い、読み始めた。まさにタイトル通り、相対性理論を楽しめた。書き方が非常に分かりやすい。

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2017年10月13日

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分かりやすかった❕
物理を殆ど学んでこなかったので、まだよくわからないことが多々ありましたが、導入編としてはいい本だと思います✨
宇宙の謎は奥が深い…

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2017年01月30日

Posted by ブクログ

インターステラーに影響されて、簡単に読める相対性理論の本はないかなと探してたどり着いた本。今まで名前だけで習ったことのなかった相対性理論をざっくりと知ることができて良かった。あまり時間もかからず、数式もほとんどなく、それでいて何となく分かった気にさせてくれた。

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2015年06月28日

Posted by ブクログ

アインシュタインの生涯にはじまり、特殊相対性理論そして一般相対性理論、最後にビッグバン理論からインフレーション理論といった宇宙論の基本を、理論の発達の歴史を交えてわかりやすく解説した本。

光速に近い世界になると、時間が遅れ、物体は縮む。時間と空間は相互に関連し、重力は時空をゆがめる。"光速度は誰が見ても一定の速度に見える"からスタートして積み上げられたシンプルで美しい理論だと筆者は相対性理論を評する。確かに有名なE=mc2の式にしろ、時空の関係式にしろ、言われている内容の凄さに比べれば極めてシンプルのように素人にも思える。それが世の理か。

それにしても、筆者も読者が一番引っかかるところだろうと言っている"等速直線直線運動をするものは、お互いに相手の時間が遅れて見える"や、"同時刻の相対性"がどうしてもしっくりこなくて、こういうものだと思うしかない自分が残念。

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2023年02月01日

Posted by ブクログ

高校時代、物理の試験で5点を取ったことがあります。学年の平均が11点だった試験で、そんな試験問題を作る先生に問題があると思いました。しかし80点を取った生徒もいて、どんな賢いねんとたまげたものです。理系科目まるで駄目な私でも理解できるかしらんと手に取りました。字は大きめで250頁、お手頃だけど無理でした(笑)。でも、アトラクションに見立てた導入部や、アインシュタインの人柄がわかるような話が面白くて、少なくとも読みはじめる前よりは物理に興味を持てました。宇宙に憧れる気持ち、謎を追いつづける気持ちを尊く思う。

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2021年04月16日

Posted by ブクログ

「量子論を楽しむ本」がとても読みやすかったので、続けて購入しました。

流石に相対性理論は、著者の力を持ってしてもすんなりと理解するのは難しかったというのが正直な感想。

相対性理論の世界は感覚的に馴染み難いことと、本当に理解するには、難解な数学の知識が必要であることが原因と思われます。

ただ、大きなイメージは掴めましたし、最後の宇宙論のパートはとても興味深い内容でした。

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2019年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【読み易さ】
 やや優しい
【気付き】
 ★★★・・
【ハマり】
 ★★★★・
【共感度】
 ★★★・・
特殊(等速直線運動)と一般(加速度運動)

相対性理論に基づく思考実験で起こる不思議な現象や、
質量とエネルギーの関係など、すべては光の性質によってもたらされる。

身の回りで起こる変化が光の速度に対して小さすぎて、
変化を認識する事ができていなかった。

地球平面説→地球球体説
天動説→地動説
ニュートン力学→相対性理論と量子力学
それぞれ視野を拡げて考える事によって、新たな法則を発見する事ができた。

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2018年08月05日

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