佐藤勝彦のレビュー一覧
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ドレイクの方程式。
フランク・ドレイク博士が提唱した、銀河系の中に、地球外知的生命体による文明がどれだけあるかを概算する公式。
N = R × fp × ne × fl × fi × fc × L
Nは銀河系内にあると推定される、電波による通信技術を持つ文明の数
R :銀河系内において恒星が誕生する速さ(1年間に恒星が誕生する数)
fp:恒星が惑星系を持つ確率
ne:一つの恒星が持つ生命に適した惑星の数
fl:生命に適した惑星から実際に生命が発生する確率
fi:発生した生命が知的生命に進化する確率
fc:知的生命が電波通信が可能な文明を持つ確率
L :高度な文明が存続する時間の長さ
ざ -
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ネタバレ9つの論点(観点)から地球外生命はいるのか、そもそも生命が誕生するとはどういうことか、地球上での不思議な生物や進化について書かれた本。個人的に、宇宙人はあまり信用ならないが、微生物や、原生生物のようなものなら宇宙に広くいるような気がする。
自分の専門の生物系の話以外では、星間分子の話が一番好きやった。
「酢酸」が見つかっているってなかなかすごい。スペクトル見ながら、「お!酢酸やん」ってなってる様子がわくわくする。
この本で唯一気になったのは、地下生命圏に微生物はいるが、動植物は0という表現。植物は0かもしれんが、センチュウは動物やし、地下深くにもいるはず。 -
- カート
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試し読み
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『宇宙「96%の謎」―宇宙の誕生と驚異の未来像』(佐藤勝彦、2008年、角川ソフィア文庫)
96%とは、宇宙を構成している物質で、まだよくわかっていない物質のことです。いわゆるダークマターとダークエネルギーのことなんですが、なんとまだ4%しかわかっていないというのです。
しかし、宇宙がどのようにしてできたのかということ(ビッグバン理論、インフレーション理論)は物理学が解明しています。そのような宇宙創世の話など、ロマンのある宇宙論を大いに楽しめる書となっています。
少し難しいですね。この点、同著者の『宇宙論入門』(岩波新書)のほうがわかりやすく解説している気がします。
(2010年4月2 -
Posted by ブクログ
「図解 相対性理論と量子論」
著者 佐藤勝彦 出版 PHP研究所
引用
”二十世紀の物理学の発展を支えた両輪である
二つの偉大な理論によって、
私達は自然の仕組みを科学的に理解できるようになったのです。”
PCを扱っていたら必ずお世話になっている、
現代に生きていたらお世話にならざるを得ない、
そんな物理学の二大理論だけれど
普段生活しているうえではまるで意識していない。
入門の入門である本書を一通り読み終えても、
そうなる物なんだな程度にしかわからない所に、
自分の能力を思い知らされました。
しかし文章は大変平易に書いてくれてあるので、
読みやすくて目を通すことに苦痛を感じることはあり -
Posted by ブクログ
以前益田ミリさんの「夜空の下で」という宇宙に関連するコミックエッセイを大変面白く読んだことがある。
本作も益田さんの名前が入っていたので同様のコミックエッセイだと思って購入。
けれど益田さんの絵は巻頭の「138億年38億年の向こうへ」と題した20ページ程だけ。
あとは宇宙論研究者である著者佐藤勝彦さんの真面目な宇宙に関する宇宙論!
これが結構理解するのが難しい。
「14歳からの宇宙論」というタイトルから中学生程度の宇宙観で理解できるものと思っていたのに71歳の私が知らない現実と言葉だらけ。
そもそも私の考えている宇宙というものが本来のものと大変違うのだということに気がつくという程度にしか理解が -
Posted by ブクログ
「量子」について、多くの一般人は考えたこともないだろう。文系人間の私も、物理学は高校以来触っていなかった。
本書は私のようなワカランチンにも分かるように、極力平易な言葉で量子論の研究と発展の歴史を書いたものである。
1920年代ごろから、北米や欧州の物理学者たちが研究と試行錯誤を重ねて、量子論は改善されてきた。それでも現在まだ完成形には至っていないのだそうだ。本書が書かれたのは24年ほど前だが、調べたところ新しい理論の発見には行ったっていないそう。
量子論の特徴は確率論であらわされる自然のあいまいさであり、アインシュタインの提唱した白黒はっきりとさせる相対性理論と矛盾する箇所があったため、長い