佐藤勝彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
量子コンピュータが実現性を帯びて来て、ちょっと基礎知識を得たいと手に取ってみたが…
本の構成は、歴史的にどういう問いから量子の研究が始まって、世界中の科学者たちが机上や実験からその実体を探る旅が描かれている。
ただ、この旅の物語は、ゴールから見てこれまでの道のりを整理したものでは無く、ゴールがまだ見えず、よってこれまでの道のりもどれが本当に正しかったのか?断定出来ないまま進んで行く。
旅の始まりは、「光って何だよ?」と言う疑問を発端に研究が進み、光を運ぶ物質は、粒! と。でも、実験すると波の性質が見つかっちゃう。光も色々突き詰めてくと、電磁波も似てるね!って事になり、電磁波が空間を伝わる速度が光と同じ事から、光は電磁波の一種って事でと。時代が進んで、物体を細かく見ていくと、原子と言うものと電子と言うもので構成される!
でっ、この電子と量子に振舞いが似てる事が分かってくる。
電子は、原子の周りをある軌道上に存在して、波打って規則的に動いていて、観測した瞬間に粒として認識ができる。
更に探求すると、パウリの原理という制約事項が見つかり、それは4つの量子数なるもので、素粒子の研究からこの原理に従うやつと従わないやつがあることがわかって… そして、別々の研究に発散して行ってしまった…
わかった気になりたかったのに、暗闇の中に入り込んでしまった感が強くて、読後感はスッキリ出来なかった。 -
Posted by ブクログ
宇宙関連の入門書籍は何冊か読んできたが、どれも通して理解できた試しはなく総じて難しい。もちろん本書もその中の一冊。基本的な論点は宇宙の誕生。宇宙は如何にして無から生じたのか。詳細は分からないが概念はわかるビッグバン、ブラックホール、赤方偏移。ちょっとあやしくなってくる暗黒物質、暗黒エネルギー、宇宙背景放射。何度聞いても理解し難い弱い力と強い力、ボース粒子、フェルミ粒子。基本的に全ての学問は”五感"から始まっているはずだが、10のマイナス40乗秒後の世界など、もはやその痕跡すら見いだせない領域の深遠さにはため息しかでない。
しかし、何冊か読んできてようやっと学ばなければいけない領域は理解できた気はする。ニュートンの古典物理からアインシュタインの世界へのパラダイムシフト、量子論、熱力学、電磁気学あたりをやり直そう。ゴールを見てからの方が、道中楽しめる。先はまだまだ長い。 -
Posted by ブクログ
この宇宙には生命が充満しているのだろうか。それとも、生命は地球という奇跡の上にしか存在しないのだろうか。
水が液体で存在するためには、太陽に近すぎても遠すぎてもいけない。地球はこの絶妙な位置にある。そして、生物の進化を知れば知るほど、人類のような知的生命が育まれる確率は低いという。それゆえ、生物学者の多くは、地球外生命の存在に否定的である。
しかし、物理学者の視点は異なる。コペルニクスが地動説で、地球が特異な存在ではないことを主張したように、地球がこの宇宙で唯一の生命を育む得意な惑星とは考えない。地球に生命が存在する以上、地球外生命が存在するはずだと説く。
全ての生命のルーツはどこから来たのだろうか。地球で誕生したという説と、宇宙からやってきたという説がある。後者はとっぴなアイデアのように思われがちだが、そうではない。ホイルやウィクラマシンゲらが唱える「パンスペルミア説」がそれだ。
地球外生命の可能性を探究するには、生物学、物理学、地球科学、惑星科学など、様々な分野の知を統合する必要がある。各分野の研究が進み、最近、ようやくこの議論ができるようになったが、結論はまだまだ見えない。 -
Posted by ブクログ
2008年には南部陽一郎氏がノーベル賞を。
「対称性の自発的破れの仕組みの発見」ということですから、真空の相転移という宇宙論はまさに時宜にあってるなぁ・・と思う。
しかし、宇宙の起源を知りたいと思っても、物質を形成する素粒子の理屈を多少知らないでは付いていけないのも事実。
まさに「ウロボロス」(蛇が自分の尻尾を飲み込もうとしている絵)そのもの。
この新書はさらに、未来の宇宙にも言及している。
この宇宙にいる知的動物が人類だけだとしたら、我々の身体そのものを加工することによって、宇宙の色々な場所に生息するかもしれない・・・、と考えるのはおもしろい。
メタンガスで生きることができる遺伝子操作を・・・・なんてのはどうだろう。