いしいしんじのレビュー一覧

  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    【2025年36冊目】
    素数にとりつかれた父と、音楽にとりつかれた祖父。誰よりも身体の大きなぼくは、ねこの鳴き真似が上手く、「ねこ」と呼ばれている。ある真夏の夜、ぼくはリズムよく鳴らされる不思議な音を耳にする。それは麦ふみクーツェの足音だった。

    大人向けの童話のようなお話、もしくは絵のない絵本、という表現が自分の中でしっくりくる一作でした。連作短編集というわけではないと思うのですが、章ごとにタイトルがつけられていて、ゆっくりゆっくりと物語は前に進んでいきます。

    ありそうでなさそうな、ちょっぴりファンタジーも入ったお話。読み聞かせしたくなるようなリズム感。もしかしたら、Audibleと相性が

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    2025年03月25日
  • トリツカレ男(新潮文庫)

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    トリツカレ男はとりつかれたら全力。

    そんなジョゼッペは周りの人みんなに愛されていて、レストランのオーナーをはじめとして、時に困りながらも(本当にそばにいたら困りそう!)温かく見守っている。

    そんな彼がある女の子に心がとりつかれて、これまでとりつかれて全力で向き合ってきたものが生きてくる。

    真っ直ぐさが時に辛く切なかったけれど、温かく素敵なお話でした。

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    2025年03月17日
  • 息のかたち

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    あることがきっかけで人の息のかたちが見えてしまう夏美の不思議小説。コロナが世間を席巻したあの時の設定。確か咳をした時にどんなふうに咳が広がっていくのか盛んに画面で説明していたっけ。それと同じように主人公には人それぞれの息のかたちが色付きで見えてしまいます。なんだが不思議でフワフワした小説。また、主人公が住む京都の街並みと京都弁がとてもマッチして浮かんできます。

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    2024年12月25日
  • トリツカレ男(新潮文庫)

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    児童文学的な恋愛小説

    小学校の推薦図書にでも取り上げられそうな良くできた展開。軽快な文体で、風変わりな伏線が綺麗に回収されていく。

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    2024年10月08日
  • 義経千本桜

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    ネタバレ

    関西弁でくだけた表現なのでさくさく読める!しかし、やっぱり源平合戦をあまり知らないので知った上で読んだ方が面白いだろうな。

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    2024年09月06日
  • げんじものがたり

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    古文が苦手で避けて通ってきたのだけれど、楽しく読み切れました。それどころか、その後が気になるので続きが読みたいです。

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    2024年09月03日
  • 息のかたち

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    ネタバレ

    ある日金属バットが頭に当たった夏実は、人の吐く息が目に見えるようになる。そんな彼女のコロナ禍の日常、事件、悩みながら決める進路などのおはなし。色とりどり、形も様々にあらわれる息が素敵。息をしているとはつまり生きていることとおんなじであって、息のかたちを見られている側はどこか深いところに触れられるように感じてしまうがために夏実が急にモテモテになってしまうという事件が面白かった。古代ギリシアでプネウマ(息)が生命のもと、命そのものとされていたのを思い出す。私たちは自分でも知らぬうちに常に命のかたちを吐き出していて、それがちぎれては世界に満ちているなんて、なんてロマンティックなんだろうか。
    3章の展

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    2024年09月03日
  • 息のかたち

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    高校生の夏実は、ジョギング中に金属バットが頭にあたった日から、人の息が見えるようになった。そして、どうやらそれは父親も祖母も同じだということも知った。そんな夏実のコロナ禍での高校生活を描く3連作。
    不思議な設定なのに、不思議さを感じさせないところが面白かった。
    3番目の「息してますえ」が、一番好きだ。

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    2024年08月28日
  • 義経千本桜

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    ちょっとストーリーがわかりづらかった。
    もう一度歌舞伎でみたい。
    文楽ではまだみたことがないのでこちらもみたいと思った。

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    2024年08月24日
  • 息のかたち

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    新型コロナが蔓延した2020年~2023年にかけて、人は人の吐く息というものに対して異様なまでの嫌悪感を抱いていたように思う。
    「飛沫」や「エアロゾル」という言葉自体にも強烈な忌避感があったのではないだろうか。

    著者は、コロナ禍の人々の息遣いを、それとは真逆の色とりどりで生き生きとしたものとして描いている。
    見境なく周囲を疑っていたあの頃、もしこんな風に人の息遣いが見えていたらもっと穏やかな気持ちで過ごせたのではないかと考えてしまう。

    主人公の夏実を取り巻く大人も皆魅力的。
    京都が舞台なのも少し時間の流れ方が違う感じがしてくつろいだ気持ちになれる。
    ただ最後の方の夏実と母のエピソードが唐突

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    2024年08月23日
  • げんじものがたり

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    全編、アンミカさんの声で再生されました。
    取っ付きやすさは抜群!

    しかし、そもそもキモチワルイと思ってしまった。
    読みつがれてきた名作ですが、もっと読みたいとは思えず。

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    2024年04月04日
  • ぶらんこ乗り(新潮文庫)

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    不思議な作品である。

    幼い弟を主人公として、幼い姉の視点で描かれた、残酷な現実を生き抜くこどもたちの物語。

    弟は、物語の序盤で、声を失う代わりに、声なき者の声を聞き、届かぬ声を届ける力を得る。出だしから否応なしに運命を背負うところは、もののけ姫のアシタカを連想した。

    弟は声なき者たちの声を、ものがたりにしてノートに書き付けた。道尾秀介『ノエル』みたいに、そのものがたりがスパイスになり、姉目線の文体と相まって、この作品に不思議な空気感をまとわせている。

    姉は何の能力もない、弟を助けることもできないしその余裕もないけれど、弟は姉がいるからこそ、その力でふたりを守っている。松本大洋『鉄コン筋

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    2024年06月13日
  • よはひ

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    感想
    受け継いで、次に繋がっていくいま。人間が意識できるのはそこだけ。過去や未来は現実なのかファンタジーなのかもはやわからない。

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    2023年11月28日
  • ぶらんこ乗り(新潮文庫)

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    どうにも、家族兄弟の話には弱い。いしいしんじの書く弟たちは、揃ってどこか遠いところに行ってしまうなあ。

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    2023年10月09日
  • 本からはじまる物語

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    18人の作家による本にまつわるアンソロジー。
    市川拓司さん「さよならのかわりに」が面白かった。梨木香歩さん「本棚にならぶ」は勝手なイメージでほんわかした話かと思ったらなかなかに怖かった。どの作家さんの話からも本好きな気持ちが溢れ出ているように感じた。

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    2023年05月08日
  • 本からはじまる物語

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    本に纏わるアンソロジー。
    お馴染みの作家さんは、なるほど作家さんらしいお話だし、はじめての作家さんの話はなかなか新鮮だ。

    梨木香歩さんの「本棚にならぶ」がとても衝撃的で印象が強かった。なんだか、私もこんな風になっていく気がしないでもないと。怖いよりもなぜか納得してしまうのだ。

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    2022年12月25日
  • ぶらんこ乗り(新潮文庫)

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    ネタバレ

           -20090131

    ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、作り話の天才。もういない、わたしの弟‥。ミレニアム2000に誕生した物語作家の、奇跡的に愛おしい長編メルヘン。

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    2022年10月20日
  • 本からはじまる物語

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    色んな作家さんに出会うきっかけになった。
    読書はやっぱり夢があるし、楽しい、続けたいと思った。
    短編集だから読みやすかった

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    2022年08月02日
  • 本からはじまる物語

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    正直全体的に似たような話がちらほらあり、あらすじを掴めないものが多かった。
    本にまつわるというところでぎりぎり星3かな。

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    2022年07月05日
  • 本からはじまる物語

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    もっとストレートな本や本屋さんの話が読みたかったけど、どちらかというと、ファンタジー寄りやSFっぽい話もあり、私としては少し物足りなかった。

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    2022年05月08日