ぶらんこ乗り(新潮文庫)

ぶらんこ乗り(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。――天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて……。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。(解説・増田喜昭)

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ぶらんこ乗り(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    どのジャンルに当てはまる小説なのか見当がつかない。そんなお話にすっかり魅了されてしまった。新聞の人生相談を拝読してから気になり手に取った、初めてのいしいしんじ著書。主人公の賢い弟を、本当に「かしこい」と感じるのは、大好きな姉や家族、飼い犬や動物たちの気持ちを敏感に感じ取ることができるから。弟のかわい

    0
    2025年03月03日

    Posted by ブクログ

    この本は、きっとだれかの大切な本になり続けていくんだろうな、生きることにくるしくなったり、悲しくなったりしたときのおまもりのような本だと思う。
    何回か読んで噛み締めたいようなお話。

    0
    2024年07月01日

    Posted by ブクログ

    言葉を話す代わりに、物語を 現実のような、空想のような、確かに存在していて、目には見えないもの

    弟が本当に考えていたこと、私にもお姉ちゃんにもわからないけれど、大事なのはそこじゃない あたたかい

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    小学生のときに見たのを思い出した。
    ローリングのくだりが衝撃的すぎて覚えている。
    ずっとしっとり悲しかった記憶。

    0
    2024年03月15日

    Posted by ブクログ

    とても良かった。
    全体的にふわふわとした独特な世界観で、浮遊感を感じる作品だった。平仮名が多く、一見児童書のような優しさがあるけれど、もっと覗いてみれば、切なくて哀しい孤独感が漂っている。
    言葉にするのが難しい作品。そっと寄り添ってくれているような優しさと、ふっと遠くへ行ってしまうような怖さを同時に

    0
    2022年06月28日

    Posted by ブクログ

    え、めちゃくちゃ良い小説…。全く知りませんでしたすみません…。
    喪失、祝福、死者との対話…色々と考えるものがありました。
    途中で挿入される物語も面白く一気に読ませる魅力があります。
    カバーも素敵。
    次は「プラネタリウムのふたご」「麦ふみクーツェ」を読もうと思います。
    素敵な世界を体験させてもらいまし

    0
    2022年02月02日

    Posted by ブクログ

    いしいしんじさん、「トリツカレ男」と「プラネタリウムのふたご」以来久しぶりに読んだのです…
    あーもー、これは好きなやつだなあと最初の3ページくらいでわかる…。
    小川洋子さんとも通じるんだよねえ。こう、静かな語りとどこか外国の童話のような世界。なんていうか、黒電話を使ってて、出窓のある洋館に住んでいて

    0
    2021年09月17日

    Posted by ブクログ

    自己で声をうしない、動物たちのことばを理解することができるようになった弟と、彼ののこしたノートに記されているいくつもの物語をたどる姉をえがいた作品です。

    著者はしばしば、「物語作家」ということばで紹介されることがあります。本書でも物語の美しさにひたる歓びを読者にあたえてくれますが、それだけではなく

    0
    2024年03月15日

    Posted by ブクログ

    1ページめから、もうぐっときてしまいました。こんなふうに感じさせてくれる作家さんなかなかいないです。いしいしんじさんがますます大好きになりました!

    一回読むだけじゃ足りないです。何度も何度も味わいたい素敵なお話。

    2023.1.5再読
    前回この本を読んだのが10年前ということに驚く。
    内容はすっ

    0
    2023年01月07日

    Posted by ブクログ

    不思議だけれど少しも不思議じゃない、でもやっぱり不思議なお話。
    ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意だった弟。声を失ったけれど動物と話ができた弟。みんなに愛され、お話をつくるのがとても上手だった弟。
    姉の“私”は、弟が残した古いノートを読みながら、彼の心の本当を知ってゆく。小さな弟が“私”を精一杯守

    0
    2025年01月11日

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