いしいしんじのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんだー、この話!
びびったぁー。
これ、何の前置きも予備知識もなしに、のほほんと優しい話をイメージしながらタイトル/ジャケ買いしたから(笑)、もう、GAPがすごい。
最初は、謎&怖い(少し気持ち悪い)。
でも、途中辺りから、段々安定してくる。
とは言っても、結局テーマは重いんだけどね。
貧困、貧富の差(の固定)、差別、罪と贖罪、障害、死、奴隷制度、能力主義、片方を立てればもう一方が立たない歯がゆさ、老い、地方の衰退、過剰開発、環境問題、輪廻転生、慈悲の精神、などなど。。
あと、面白かったのは、一番始めの、本当の読み始めは、日本昔話のような、古い日本の話かと思うんだけど(うなぎがい -
Posted by ブクログ
我が家から五十メートルばかし行ったところに「口の芝居跡」という碑が立っている。その昔、京・大阪の芝居小屋にかける前、全国から伊勢参りに来る旅人目当てに、ここで演じて評判が良ければ大受けまちがいなしとして、試演される芝居小屋だったと聞く。有名な歌舞伎役者もこの芝居小屋の舞台に立ったこともあって、古市は歌舞伎とは縁が深い。『伊勢音頭恋寝刃』の舞台となった油屋跡では町の若い衆によって小屋掛けの地芝居も演じられた。父は坂東庄雀という名を持つ立女形で、「伊勢音頭」ならお紺、七段目ならお軽というのが役どころだった。
芸事の好きな人も多かったのだろう、歌舞伎衣装や大道具小道具を扱う道具方や浄瑠璃、義太夫を -
Posted by ブクログ
ネタバレいやー、長い話だった。。
なぜよりによって「ポーの話」を借りたのだろう。
いしいさんの本で他に読みたい本やもっと読みやすい本あったはずなのに。
最初は、読み切れるかなぁ。。と不安なりに、少しずつ読み進めていた。でも、一章でぐっと途中から入り込み出してから面白くなったかな。二章、三章あたりは中だるみあったけど。
それぞれのキャラ設定とか好きだったかも。
みんな人間くさい。
いちばん好きだったのは誰かと聞かれたら、うーん、「天気売り」かな。。最初はあんま好きじゃなかったんだけど。二章の鳩育てるのを手伝ってるとこらへんから好きになった。
メリーゴーランドもわりと好き。
女ったらしで盗人って。めち