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Posted by ブクログ 2022年01月10日
心に深く沁み入る言葉、大事にしたいことがたくさん詰まった小説だった。
登場人物の、真正面から物事を受け止める姿や素直な心、優しさに、涙が溢れて止まらない場面が多々あった。
星の見えない土地のプラネタリウム。手品。それは 心を和ませたり心を打ったりすることができるもの。だれでも、現実ばかり見て生きて...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月14日
プラネタリウムの解説員である「泣き男」は、村で水死した女があとに残した双子を引き取って育てることになる。
双子には、太陽の周りを三十三年周期で回っているテンペルタットル彗星から、テンペル、タットルと名が付けられる。
勝ち気で活発なテンペルは、村にやってきたサーカスの一座についていき、やがて世界的な...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月24日
「手品師の舞台は、演芸小屋や劇場にかぎらない。私たち手品師は、この世のどんな場所でも、指先からコインをひねりだし、カードを宙に浮かせ、生首のまま冗談をとなえつづけなければならないのだ。いうなれば私たちはみな、そろいもそろって、目に見えない六本目の指をもっている。手品師たちのその見えない指は、この世の...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月12日
フォロワーさんからオススメして頂いた、初いしいしんじさん。
「でも、それ以上に大切なのは、それがほんものの星かどうかより、たったいま誰かが自分のとなりにいて、自分とおなじものを見て喜んでいると、こころから信じられることだ。そんな相手が、この世にいてくれるってことだよ」
泣き男が言ったこの台詞が、...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月05日
人からおすすめされて。
ひらいてすぐ、文調や世界観が児童書っぽくて、なんだか懐かしい気持ちになりました。
話を読み終わって、この物語に一貫したなにがしかの「おもいをとげる」ものがあったか、というと、そういったものはとくにないように思います。この物語に明確なゴールはありません。ただ、ふたごに終止符が打...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月16日
「だまされることは、だいたいにおいて間抜けだ。ただしかし、だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの、笑いもなにもない、どんづまりの世界になってしまう。」
現代のおとぎ話。
この不思議な世界観が気に入った。
自分にできることを精一杯やって、それでなにか少しでも人のために役に立てるのなら素...続きを読む
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