いしいしんじのレビュー一覧

  • 白の鳥と黒の鳥
    ・・・これ、だいすきなんです・・・!!カラタチとブルーベルにウワアア(´;ω;`)となり、横浜ジェーンのなんともいえぬ極彩色に黙り込み、薄桃色の猫たちに震え上がる。なんておもしろい作家さんなんだ・・・! いままで読まなかったことを公開しました。本当におすすめ。ひとりでも多くの人に読んで欲しいです。い...続きを読む
  • 四とそれ以上の国
    何が書いてあるのかよくわからない。でも、とても大切な何かが書かれていることはよくわかる。
    字幕なしで知らない外国語の映画を見ている感じる、と言えば伝わるだろうか。
    読みはじめてすぐ、あ、これは『みずうみ』で変わった方のいしいしんじだ、と分かる。何が変わったのか、うまく言えないけど何かが変わった。
    ...続きを読む
  • プラネタリウムのふたご
    第六章 光のかけら

    は、涙が止まらなかった。

    すべての登場人物がいとおしくてたまらない。
    読みごたえがある良作。おすすめ。
  • みずうみ
    3編からなるおはなし。
    別々の話と思いきや、解説を読んで、あら、同調。

    いしいさんの文章、好きです。
  • みずうみ
    最高!いしいしんじのやりかた大好き

    あまりにも露骨に世界観が出すぎてるとも思うけどそんなのがあったっていい

    いしいしんじの長編は好きだったけど、これ読んでやっとしっくりいった

    全ての物語に通底してる思想のようなもの 私が感じてたのは間違ってなかった と

    いしいしんじがあんまり好きじゃないとい...続きを読む
  • プラネタリウムのふたご
    「だまされることは、だいたいにおいて間抜けだ。ただしかし、だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの、笑いもなにもない、どんづまりの世界になってしまう。」

    現代のおとぎ話。
    この不思議な世界観が気に入った。

    自分にできることを精一杯やって、それでなにか少しでも人のために役に立てるのなら素...続きを読む
  • 白の鳥と黒の鳥
    なんて言ったら良いのか『夢』を見ているみたいな気分になる本。無防備に、ふんふん、と読んでいるとエラい目に遭います。読み終わって我に返ってみると、このお話の数々が、手のひらに収まる小さな本に詰まってるのがなんだか不思議。
  • プラネタリウムのふたご
    『ふたご』をキーワードにとある本屋で見つけた一品。

    プラネタリウムに拾われた双子の話。
    ある日双子の片割れは運命を違い、それぞれの人生を歩む。
    そして再び出逢った時には・・・
  • 白の鳥と黒の鳥
    こどものときに、おばあさんから聞いた昔話のような、おそろしさがありました。
    すりガラス一枚隔てたところから見た、きらきら光る世界です。と言われているようでした。
  • 白の鳥と黒の鳥
    一つ一つが異様に心に残る短編集

    どれから読んでもいいけど、
    どれから読んでも全部一気には読めない


    中でも
    「すげ替えられた顔色」がお気に入り

    「私の顔じゃない!私はもっと綺麗なはず!」
    現在の美を求め続け、ありのままを否定する風潮をあざ笑っているかのように思えた

    母曰く「美の市場は永遠に拡...続きを読む
  • げんじものがたり
    桐壺〜葵までを京都弁で現代語訳した源氏物語。
    今風の口語訳になっていてとても読みやすくライトノベル風に仕上がっている。当時の感覚だとこんな感じだったのでしょうか。

    改めて読むと光源氏の好色ぶりが訳も相まって際立っており、妻問婚、複数の元に通うのが普通だった当時の価値観の中でもたまに相手がドン引きし...続きを読む
  • ある一日
    前半ははもとまつたけを食べる2人が印象的。
    そして園子さんの出産シーン。私もつい3ヶ月前に体験したのが誇らしく思えるぐらい、神々しくて、奇蹟に近い営みなんだと思わせてもらえた。
    母親目線だけでなく、これからまさに産まれ出ようとする胎児の目線で書いてある文章はものすごかった。手に汗を握るぐらいドキドキ...続きを読む
  • プラネタリウムのふたご
    「晴れ、時々クラゲを呼ぶ」で小崎ちゃんが激薦めしてたので。
    山に囲まれた街にあるブラネタリウムを独りでやっていた泣き男さんが、ある日ブラネタリウムに捨てられていた双子に彗星の名前からとったテンペルとタットルという名前を付けた。二人は成長し、ブラネタリウムを手伝いながら、郵便配達をしていたが、ある時街...続きを読む
  • 本からはじまる物語
    本が好きな人には是非読んでほしい!
    本と人との関わり方、大切な本の思い出、ファンタジーな物語もあり、、、

    色々な方のストーリーをいっぺんに楽しめる欲張りな本です!!
  • 毎日が一日だ
    昔新聞で連載していたらしい日記をまとめた本。いしいさんの本久々に読んだけど、やっぱりとても好き。ことばが自由に本の中で踊りまわっていて楽しい。それはなによりいしいさん自身がとてつもなく自由な人だからだ。きぐるみや着古して破れた服を着て生活することにも、遅刻することも子供のようにはしゃぐことも本人とし...続きを読む
  • 作家と楽しむ古典 平家物語 能・狂言 説経節 義経千本桜
    『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』は一冊も読んでいないし読む気もないが、現代語訳をした方々が何を思ったのか、そして単純に「平家物語」と付くものは何でも摂取したいという気持ちから手に取りました。

    「平家物語」古川日出夫
    …『平家物語』のなかで人は本当によく泣きますよね。…月を見て泣きます。風が鳴る...続きを読む
  • プラネタリウムのふたご
    プラネタリウムもサーカスも「現実と見紛うような虚構性」により魅力を放つが、それらはあくまでも「虚構」であることが暗黙のうちに了承されていなければならない。
    「虚構」は他者と共有され「物語」化された時に命が吹き込まれる。一方で「物語」を共有しない者にとっては何の意味も持たない。
    タットル扮する熊は町の...続きを読む
  • プラネタリウムのふたご
    とある片田舎の工場のそばにあるプラネタリウムの座席に、双子の赤ちゃんが捨てられていた。双子はプラネタリウムを経営する"泣き男"に、タットルとテンペル名付けられ、いたずら好きの青年に育つ。ある日、村にやってきた手品を見せる一団に出会い、ふとしたきっかけで双子の人生は引き裂かれ、それぞれの道を歩み始める...続きを読む
  • プラネタリウムのふたご
    ごめんなさい。終始話の内容が掴めなかった、、

    映像化すると面白いのだろうか。

    途中「い」の抜けたところがあったけどあれはなんだろう。
  • プラネタリウムのふたご
    どこかの国の昔話のような、おとぎ話のような。

    いろんな不思議や疑問も多かったけど『だまされる才覚がないと、かっさかさの人生』なんだって。
    たしかにこの本は、上手にだまされて人生を楽しんでる人たちが描かれてるのかな。


    テンペルとタットル、星の名前をつけられたふたごが、だましてだまされる。プラネタ...続きを読む