いしいしんじのレビュー一覧
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小説家いしいさんのお悩み回答。いしいさんは、トリツカレ男などたしか大学生の頃出会い、ファンタジーだけどほわほわでは終わらない小説が面白く当時たくさん読み、その後エッセイのいしいしんじのごはん日記系にとてもハマり、新刊を楽しみにして読んでいた。最新作のチェロ湖(小説)は読破できず…
超大作超超長編)
そんな中こちらの人生回答。面白かった。前書きにあるようにいしいさんの回答はずばっとしてる。質問者側にあなたが謝るべき等、わたしはお悩み相談、回答本すきなのだけど、細木数子じゃないけど、いしいさんスッパリ。それが決して冷たくはない。言われてみたら確かに…だし、本当に傷ついている人に対し実直で優しい。な -
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「息を吸ったときはいってくるのは
空気だけじゃない。
きみがいる時間や土地、風景のすべてが、
からだにすいこまれ、細胞からはきだされ、
すいこまれ、また吐きかえされる。
息をする、ってのは、
おおさっぱにいえばそういうことだ。
生きているっていいかえてもいいが」
これは主人公『なにか』と共に寺に住む
寺さんの言葉
こんな言葉が次から次へとあふれてくる
苔たちに守られていた『なにか』
成長して
本人も知らないうちに
美しい声を発するようになる
人々の心にさまざまな風景を呼び出す
はたして『なにか』は
苔の妖精なのか?
はたまたイエスキリストなのかとも思わせる
いや、しかし普通の人間のようで -
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いしいしんじさんの訳す源氏物語。訳すというか、いしいしんじのものがたりになっているというか、現代の京都のおじさんがしゃべってるみたいなかなりぶっとんだ訳なのでびっくりした。
セレブとかのカタカナ語、「ぐうかわ」みたいなネットスラング、「三冠王」とかの時代を超えた概念がバンバン飛び出す。登場人物の口調もすごく砕けている。いや、面白いから私はありなんだけど!奥ゆかしさ、格調高さとかは全く失われてる(笑)。その分、各登場人物の性格、特に夕顔の可愛らしさというのが、角田光代訳で読んだ時よりよく伝わってきたかも。夕顔は、ヤリチン光君にとっては死ぬほど都合が良くて、ちょうどいい感じの女だったんだなあ。かわ -
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ミュージカルアニメーションで映画化ということで読んでみようと手に取った作品。
新しいのかと思いきや奥付けを見たら平成十八年と結構古いのに驚いた。
ページ数も160ページと薄くて隙間時間に読むのにちょうど良い一冊。
装画も物語自体も童話のような不思議な世界観を感じさせられる。
こんなにも物事に夢中になれるジュゼッペが羨ましく感じた。
ただ好きだからという単純な理由でたくさんの事に次々と夢中になっていく。
何故か子供の頃の心を思い出させられる。
朝から夕方まで夢中でカブトムシやクワガタを採りに行ったり何をやるにも一生懸命だったなぁ。
大人になるとどうしても仕事が優先で効率や結果を求めたり時間 -
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仙台駅にて。東京駅ゆきの東北新幹線の発車時刻を待つあいだ、僕は駅ビルの本屋にいた。とくに目的などはなく、ただ時間潰しを目的に。
本屋に入れば真っ先に、文庫本の棚を見てまわるのが、いつもの癖で。吸い寄せられるように、文庫本の棚の前に立ち尽くす。目的があれば目の色も変わるけれど、今日はとくに何もない。あるとすれば、新幹線での移動時間いわゆる“繭の時間”を充実させるための何かを。さて、発車時刻まで、あと何分?そうのんびりとも、していられない。
“繭の時間”というのは、上白石萌歌さんのエッセイに出てきた言葉。海外へ向かう飛行機など、ある程度まとまった移動時間を過ごす際、乗客の思い思いの時間の過ごしか -
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◼️ いしいしんじ「トリツカレ男」
なかなか胸がキュンとなるストーリー。トリツカレ男・ジュゼッペと異国の少女ペチカの物語。
だいぶ前に「トリツカレ男」おもろしろいよね、と言う声を本友から聞いてた時、気になりながらも、なんだか気持ち悪そう、とよく知ることもなく敬遠してしまっていた。今回アニメ映画化されるとのことで読んでみたら・・見事なハートウォーミングなお話でした。
ジュゼッペは何かに夢中になると我を忘れて没頭する癖があり、ついたあだなが「トリツカレ男」。オペラ、三段跳、探偵ごっこ、昆虫採集、十五カ国語の勉強、サングラス集め・・様々なものにとりつかれてはレストランの雇い主を困らせて、時に長