いしいしんじのレビュー一覧
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本に纏わるアンソロジー。
お馴染みの作家さんは、なるほど作家さんらしいお話だし、はじめての作家さんの話はなかなか新鮮だ。
梨木香歩さんの「本棚にならぶ」がとても衝撃的で印象が強かった。なんだか、私もこんな風になっていく気がしないでもないと。怖いよりもなぜか納得してしまうのだ。Posted by ブクログ -
能は実際に観た時も分からんかったけど読んでも分からんかった
狂言は面白かった
説経説も面白かった
出家した旦那追いかけ回すなよって思ったけど、私も絶対追いかけ回すタイプ
浄瑠璃は世話物も時代物も人情味があって面白い
時代物の戦闘シーンはやっぱり生で観たらさぞ面白いんじゃないかなって思う
女殺油地獄は...続きを読むPosted by ブクログ -
これどうやって終わるんだろう?と後半のかなり後の方まで思っていた。
出来事というほどのことは起こらず、淡々と進んでいく話で、全体に静かで詩的なトーンで綺麗だけど、、、と思っていたら、いきなりそんな!
ふたごの再会をみたかった。
再会できていたら、互いの手品を、投影を、どう見ただろうか。
酔って大き...続きを読むPosted by ブクログ -
ルルや船長、オヤジさんやちなさ。そして、キキさんやアヤメさんは、きっとこの星の、このくにのどこかにいるのです。そして、わたしのこころの中にも。Posted by ブクログ
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20190828
星の見えない村のプラネタリウムで拾われた双子。大きく別れた道の先で、二人がついた優しい嘘。
世の中のいろいろなことに、裏やら種やらがあったりするものだし、ほとんどの人がそれを知っているから「騙される」のも才能。善意に気持ちよく騙されることが、人生を豊かにするということか。Posted by ブクログ -
不思議な短編集。
生と死、善意と悪意、色んなものが同居する世界が
とても独特な雰囲気を醸し出しています。
暖かいのだけれど怖い、そんな世界観が大好きです。Posted by ブクログ -
園子さんの出産を私小説として描いている。
ごはん日記のファンなので、やはり事実は日記として読むのに敵わないのだが、
出産の描写は未経験者にはとても恐ろしく、かつ、尊い。
園子さんのバースプランが巻末に載っているのもよかった。
高齢出産ということもあり、いろんなひとに希望を与えるとおもう。Posted by ブクログ -
こころから信じられる、そんな相手が、
"この夜"からいなくなってしまうお話。
本当は"この世"だが、
今作品には夜のほうがぴったりくる。
そばにいると確信するラストだが、
そうではないと私と感じた。
過去に読んだいしいしんじ作品と比較すると
主人公の二人が運命に翻弄されるばかりで、
本当は何...続きを読むPosted by ブクログ -
我が家から五十メートルばかし行ったところに「口の芝居跡」という碑が立っている。その昔、京・大阪の芝居小屋にかける前、全国から伊勢参りに来る旅人目当てに、ここで演じて評判が良ければ大受けまちがいなしとして、試演される芝居小屋だったと聞く。有名な歌舞伎役者もこの芝居小屋の舞台に立ったこともあって、古市は...続きを読むPosted by ブクログ