いしいしんじのレビュー一覧
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もうすぐ出産を迎えるわたしに友人が贈ってくれた一冊。
いしいしんじという人は神様みたいだ。出産するのは自分ではなく妻なのに、ましてや胎児でもないのに、陣痛の苦しみ、胎児がこの世に生み出される瞬間の思いを、ものすごく鮮明に、詩的に描いていて、凄い。まさにいのちの誕生の奇蹟。Posted by ブクログ -
出産の一日を切り取ったお話。
母親が経験する痛み、胎児の戸惑いが迫ってくる。自分も色々な光と音、匂いに包まれているような気分になった。
141ページと薄いけど、濃かった。。最後のバースプラン、ステキです。Posted by ブクログ -
久しぶりに物語を読んだ。
明るい話ばかりではなく、
もの悲しい哀切なストーリー。
短編集だけに色々なものが含まれる。
いしいしんじの長編が読みたいと、
思わせるには、十分な手応え。Posted by ブクログ -
ファンタジーな色合いの中に、毒々しさが混じる短編集。
いしいさんの作品の中では、全体的にはそれほど良いとは思えなかったが、「緑春」と「紅葉狩り顛末」がすごく好き。
あと、春日武彦氏の解説も「おお、その通りだ」と思えて良かった。Posted by ブクログ -
いしいしんじは高校のとき(5年前?)に奪うように読み漁った記憶があり、それからすこし離れて、そしていま、「みずうみ」「四とそれ以上の国」を立て続けに読み終わり、びびっている。
なんとなく雰囲気だけ味わう感じで読み進めたけれど、いったいどんな小説だったかと思い返しても、私のなかには何もない。Posted by ブクログ -
ちぎって投げた文章を集めて、カタに嵌めてぎっちぎちに詰めたみたい。
ぎっちぎちに詰まれた文章から、四国の土や水のにおい、人の肌や汗のにおいがしてくるような作品だと思う。Posted by ブクログ -
いしいしんじの今まで読んだ小説とくらべると、好きかどうかではあんまり上位に入らないと思うのだけど、何か重たいものを受け取った、という気持ちのする小説だった。
ここを通らなければ次に行けない何かがあったのかなあ、なんて勝手に思ってしまうような。
最後に園子さんが笑ってくれて、よかった。Posted by ブクログ -
最後の太った人たちの国の話読んでたら生きる気力がわいてきた
あ~って話とよくわかんない話があったかな
いしいしんじさんはクーツェ読んでるけどなんだか不思議だな~Posted by ブクログ