いしいしんじのレビュー一覧

  • ポーの話(新潮文庫)

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    盗人のメリーゴーランド。
    物知りなひまし油。
    天気を売る天気売り。
    犬じじ。
    うみうし娘。

    そして、うなぎ女の息子・ポー。

    暖かく混沌とした泥の川から海へと続く旅は、ぐるっと巡ってまた生まれた川に戻る。

    川と空。うなぎと鳩。ひっくり返る黒と白。生と死をつなぐ橋。良い事と悪い事。

    幾つものイメージが折り重なって、限りなく幸せで満ち足りた気持ちにさせてくれる物語。

    いしいしんじさん、やっぱり大好き(^O^)

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    2012年12月25日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    ・・・これ、だいすきなんです・・・!!カラタチとブルーベルにウワアア(´;ω;`)となり、横浜ジェーンのなんともいえぬ極彩色に黙り込み、薄桃色の猫たちに震え上がる。なんておもしろい作家さんなんだ・・・! いままで読まなかったことを公開しました。本当におすすめ。ひとりでも多くの人に読んで欲しいです。いしいさん、ほんとにすごい。

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    2012年10月15日
  • 四とそれ以上の国

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    何が書いてあるのかよくわからない。でも、とても大切な何かが書かれていることはよくわかる。
    字幕なしで知らない外国語の映画を見ている感じる、と言えば伝わるだろうか。
    読みはじめてすぐ、あ、これは『みずうみ』で変わった方のいしいしんじだ、と分かる。何が変わったのか、うまく言えないけど何かが変わった。
    『みずうみ』を読んだ時には「ついていけない、理解できない」としか思えなかったが、『四とそれ以上の国』では「理解はできない、でもわかる」に変わった。
    おそらく、いしいしんじさんの「その場小説」を体験したから。出かけて行ったその場でその場所にちなんだ短編小説を即興で作って朗読する、というものだけど、そこで感じた違和感がパズルのピースのような気がする。

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    2012年05月18日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    いしいしんじの真骨頂だと思っております。
    素晴らしいよ。気持ち悪い表現とかが大好きなんです。大好きですな。
    うなぎ女の息子ポーが川に沿って歩いていく物語。

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    2012年03月04日
  • プラネタリウムのふたご

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    第六章 光のかけら

    は、涙が止まらなかった。

    すべての登場人物がいとおしくてたまらない。
    読みごたえがある良作。おすすめ。

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    2016年09月14日
  • みずうみ

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    3編からなるおはなし。
    別々の話と思いきや、解説を読んで、あら、同調。

    いしいさんの文章、好きです。

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    2011年06月12日
  • ぶらんこ乗り(新潮文庫)

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    不思議だけれど少しも不思議じゃない、でもやっぱり不思議なお話。
    ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意だった弟。声を失ったけれど動物と話ができた弟。みんなに愛され、お話をつくるのがとても上手だった弟。
    姉の“私”は、弟が残した古いノートを読みながら、彼の心の本当を知ってゆく。小さな弟が“私”を精一杯守ろうとしていたことも。
    彼がノートに綴っていたお話は、どれも優しくて切なくて、不思議なのに本当すぎて、心の鈴は鳴りっぱなし。
    たとえば彼が書いた「おばけのなみだ」。
    「川のおばけはもう二度と川へはもどれない。それは、ひとがしんだらこのよにもどれないのとおんなじです。川のおばけは、川のなかではいきいきとしていた。こわれたおもちゃやうんちや、しんだどうぶつたちとはなし、わらったりできた。へどろのついたほそながいいしころを、すきになって、ふられちゃったこともある。しゃりんのとれたミニカーとみずごけが、そのときはざんねんかいをしてくれた。みんなおなじ、くろいくろい川のなかの、なかまだったのです」
    このくだりを読んでいたのはちょうど電車の中。いしいしんじという人の、深くてピュアな感性にしばらく震えが止まらなかったほど。そして心の中で秘かにガッツポーズをした。なんて素敵に美しい物語作家をみつけたのだろうと。
    それから数日間、出かけていても、この本が鞄に入っているというだけでなんだかとても幸せだった。

    弟がつくったあるお話の中で、ぶらんこのりのだんなさんはぶらんこのりのおくさんにいう。
    「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなこととおもうんだよ」
    裏表紙に「奇跡的に愛おしい」作品と書かれていたけれど、まさしくそのとおりでした。

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    2025年01月11日
  • みずうみ

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    最高!いしいしんじのやりかた大好き

    あまりにも露骨に世界観が出すぎてるとも思うけどそんなのがあったっていい

    いしいしんじの長編は好きだったけど、これ読んでやっとしっくりいった

    全ての物語に通底してる思想のようなもの 私が感じてたのは間違ってなかった と

    いしいしんじがあんまり好きじゃないという人にも読んでほしい
    好きだっていう人にもぜったい読んでほしい

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    2011年07月16日
  • プラネタリウムのふたご

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    「だまされることは、だいたいにおいて間抜けだ。ただしかし、だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの、笑いもなにもない、どんづまりの世界になってしまう。」

    現代のおとぎ話。
    この不思議な世界観が気に入った。

    自分にできることを精一杯やって、それでなにか少しでも人のために役に立てるのなら素晴らしい。
    決して出しゃばらず、かといって遠慮せず。分をわきまえて生きられたらいい。

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    2019年01月16日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    物語作家いしいしんじの面目躍如、次から次へと物語が紡がれ広がっていく。善も悪も綺麗なものも汚いものも、何もかも飲み込んで物語は流れていく。
    今まで読んだいしい作品の中で最もアクが強く毒も強い作品かも。しかしアクや毒が強いほどに純粋なるものも光り輝くんですね。ポーという少年がその象徴的存在として、寓話的に扱われています。そのため物語の意図は読み手に委ねられているかのような印象を受けました。

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    2010年09月16日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    なんて言ったら良いのか『夢』を見ているみたいな気分になる本。無防備に、ふんふん、と読んでいるとエラい目に遭います。読み終わって我に返ってみると、このお話の数々が、手のひらに収まる小さな本に詰まってるのがなんだか不思議。

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    2010年06月10日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    うなぎ女から生まれた人間でも魚でもないポー。
    真っ黒い体と裏腹に真っ白い無垢な心を持っている。

    やがてポーはうなぎ女のもとを離れて、
    悪も善も感情もたくさん吸収して、たいせつなものを知る。

    メリーゴーランド、ひまし油。
    天気売り。
    犬じじいと少年、子供。
    埋め屋の旦那と鳩レースの女房。
    海岸の老人たち。
    うみうし女。

    ポーが出会うすべての人がいかにも人間らしくて、いとおしくて、頭から離れない。
    寂しい気持ちにもなったし笑ったし悲しくもなったしうれしい気持ちにもなった。

    少し長いけど、読んでみて欲しい作品。
    なんというかうまい言葉がわたしには見つからないので、それを読んだ人それぞれで感じ取ってもらいたいです。

    いしいしんじさんを読むのは初めて。
    もとはプラネタリウムのふたごをよみたかったけど、本屋になかったので買ったのがポー。

    とにかく情景の描き方が誰よりもドラマチック。

    好奇心の昼間と、悪事を隠してくれる夜。
    きらきらした昼間と、考え事をする夜。
    泥臭い昼間と、空の深い静かな夜。

    色えんぴつで描いたような、すべてがこの世界だからこそあるものだなと思った。

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    2010年05月21日
  • プラネタリウムのふたご

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    『ふたご』をキーワードにとある本屋で見つけた一品。

    プラネタリウムに拾われた双子の話。
    ある日双子の片割れは運命を違い、それぞれの人生を歩む。
    そして再び出逢った時には・・・

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    2019年01月16日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    初めていしいしんじさんの作品を読みましたが、よかったです。
    じわじわと世界観に引き込まれました。
    出てくるキャラクターもみんな魅力的で、彼らの身に起こる出来事をポーと一緒に見ている気分です。ポーの目になって。
    また読みたいです。

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    2009年12月09日
  • ポーの話(新潮文庫)

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    良いことも悪いことも全部、この世は美しい。
    独特の文章と世界観、少しクセがありますが、深い愛に感動します。

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    2009年11月06日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    こどものときに、おばあさんから聞いた昔話のような、おそろしさがありました。
    すりガラス一枚隔てたところから見た、きらきら光る世界です。と言われているようでした。

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    2009年10月04日
  • 白の鳥と黒の鳥

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    一つ一つが異様に心に残る短編集

    どれから読んでもいいけど、
    どれから読んでも全部一気には読めない


    中でも
    「すげ替えられた顔色」がお気に入り

    「私の顔じゃない!私はもっと綺麗なはず!」
    現在の美を求め続け、ありのままを否定する風潮をあざ笑っているかのように思えた

    母曰く「美の市場は永遠に拡大する」
    子曰く「結局自意識の拡大さ」

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    2009年10月07日
  • 麦ふみクーツェ(新潮文庫)

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    いしいしんじによって紡ぎ出される物語は力強く、物語に接する楽しさを体感させられます。物語のリズムを身体に叩き付けられるんですね。
    とん たたん とん と。読むことが本当に楽しくて、楽しいが故にガツガツ読むのでなく、文章の流れに漂うように身を任せて触れていたく思わされました。

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    2023年11月26日
  • 本からはじまる物語

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    短編で不思議な話や心温まる作品などたくさん入っていて楽しいアンソロジーでした。
    作品の色が出ていて読んでいて楽しかったです

    飛び出す、絵本 恩田陸
    十一月の約束 本多 孝好
    招き猫異譚 今江祥智
    白ヒゲの紳土 二階堂黎人
    本屋の魔法使い 阿刀田高
    サラマンダー いしいしんじ
    本棚の片隅から 柴崎友香
    読書家ロップ 朱川 湊人
    バックヤード 篠田 節子
    閣魔堂の虹 山本 一カ
    気が向いたらおいでね 大道珠貴
    さよならのかわりに 市川 拓司
    メッセージ 山崎 洋子
    迷宮書房 有栖川有栖
    本棚にならぶ 梨木香歩
    23時のブックストア 石田衣良
    生きてきた証に 内海隆一郎
    The Book Day 三崎亜記

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    2026年09月29日
  • 人生不案内(新潮新書)

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    人生不案内すぎる序章に、いしいしんじさすがと感激して笑い、読み始める。
    相談者の思考をそっと支えて動かしてくれるような言葉達に、読んでいるこちらも励まされ考えさせられる。
    自分の悩みに、いしいしんじなら何て言うかな。

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    2026年09月09日