ヘニング・マンケルのレビュー一覧

  • 五番目の女 下

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    父親の死を乗り越えて、捜査に邁進するヴァランダーらイースター署の刑事たち。しかし、一向に犯人像は浮かび上がってこない。猟奇的な犯行に対抗して市民による自警団が活動を始める。そして・・・。物語の三分の二を過ぎて、ようやく解決に向けて大きく進展が見られます。そこまではひたすら地道な捜査が続きます。その一方で、懸案の愛する女性との同居を考え、葛藤するヴァランダー。人間くさい刑事たちの活躍を楽しみました。それにしても文庫上下巻で2400円を越える価格。ちょっとびっくり。でも続きを読みたいので、東京創元社さん、あとシリーズ4作、何とか出し続けてください!

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    2011年09月10日
  • 五番目の女 上

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    スウェーデンの警察小説といえば、これ。ヘニング・マンケルのクルト・ヴァランダー刑事シリーズ、3年ぶりに第六作が登場です。父とのローマ旅行を終え、仕事に戻ったヴァランダーを待っていたのは、無人だった花屋の侵入事件と一人暮らしの老人の失踪事件。やがて老人は惨殺されていたことが分かる。さらに、旅行中ということだった花屋の主人も・・・。二つの事件に接点はあるのか。ヴァランダーたちの捜査は思うように進まない。続きは下巻で。

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    2011年09月10日
  • リガの犬たち

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     スウェーデンの小さな田舎町の刑事ヴァランダーが、ラトヴィアに飛ぶ。国境を越え、思いも寄らぬ大きな事件に深入りしていくことになる。人気のスウェーデン警察小説、<刑事クルト・ヴァランダー>シリーズの第2弾。この作品の面白さのひとつに主人公ヴァランダーの設定がある。 ・太り気味。ストレス。警察を辞めたい。 ・オペラ好き。 ・味気なく思っている一人暮らし。 ・逃げられた妻にまだ未練がある。 ・娘のリンダとの意思疎通が上手くいかない。 ・年老いた父との確執。 ・ファストフード中心の食生活。 ・深酒しがち。 ・初めて出会った女性に惚れっぽい。さらに、この第2弾では同僚で親友だったリードベリを亡くしていた。仕事に対して真摯であるが、与えられた領分を逸脱するほどではなかった。ところが今回は、ラトヴィア警察から捜査協力を要請され国境を越えることになったのだから意外だった。スーパーヒーローでない、冴えない中年刑事が、一目ぼれの影響も大きく、命を懸けてまでの捜査に向かうのかと驚きつつ、興味を惹かれていた。主人公ヴァランダーの性格は、日本男性のかなり多くが共感を持つかもしれないと思った。

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    2011年09月30日
  • 目くらましの道 上

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    心もはやる(?)推理小説。

    読者には犯人が判明している状況で、警察の目線から犯人をおいます。(確か・・・)


    ページをめくる手が止まらなくなる、面白い推理小説です。

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    2009年10月04日
  • 目くらましの道 上

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    平和なイメージのマルメの街近辺なのに、こんな残虐な事件が発生するとは。
    読むに耐えないです・・・続く

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    2010年10月01日
  • 手/ヴァランダーの世界

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    ヴァランダーシリーズ本当に最後の作品。
    ストーリーとしては普通だと思ったが、かみしめて読んだ。
    面白いシリーズだった。

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    2025年06月09日
  • 苦悩する男 下

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    お〜〜!
    なんだか切ない終わり方。。
    今作をもって、しみじみとヴァランダーとお別れ。

    なんか世話の焼ける、
    めんどくさいけど放っておけない友人と過ごすような、そんなシリーズだった。
    最初はヴァランダーのやらかしに苦笑いしたり大笑いしたり、気楽に読んでいたけれど、
    今回はヴァランダーの年齢が自分と同じくらいに近づいたこともあって、その失敗を笑えなくなり、
    心配すると共に、他人事ではないこの先の自分の在り方というものもひしひしと考えさせられた。

    あと二作、短編などがあるようだけど
    わたしの中では終わった感。
    ありがとうヴァランダー。
    おつかれさまヴァランダー!

    最後に気になったことを彼に告げたい。

    飼い犬、預けすぎ。

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    2025年05月03日
  • 苦悩する男 上

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    ヴァランダーシリーズ最終作。
    ヴァランダーも60歳となり、老後のことを考えたり、病気に悩まされたり。
    しかしヴァランダーはヴァランダーであるところが面白い。
    下巻、心して読みたい。

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    2025年04月29日
  • 苦悩する男 上

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    ヴァランダーシリーズ、いよいよクライマックス!
    北欧ミステリーのクライマックスだけあって暗い。。
    ヴァランダーの健康状態がやばい。
    やはり事件うんぬんよりキャラクターが気になる作品だった…
    いや、まだ終わってないぞ。

    下巻に続く!

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    2025年04月29日
  • ファイアーウォール 下

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    上巻の感想にも書いたけど、
    ヴァランダー、なんだかいろいろ気の毒で胸が痛んだ。
    自分自身を古いタイプの捜査官と自覚しており
    仕事でもプライベートでも自分のやり方を貫き、
    周囲との軋轢を生む彼。
    そんな彼を理解する…してたと思ってた人間が
    ひとり、またひとりと遠ざかって行く。

    悲しいなぁ。

    事件の方はもうなんかどうでもよくなってきて(失礼)
    ヴァランダーという人物そのものの行く末が
    この作品の読みどころになってきた。
    ちゃんと見届けよう。

    最後、少し光が見えた。

    あと残り2作品!

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    2025年03月07日
  • 背後の足音 下

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    ヴァランダー、いろいろ大丈夫か?
    心配になってきた、と上巻に書いたけど、
    なんだかんだ、ギリギリのところで踏ん張り
    がんばっている彼。
    今回、犯人に何度か接触するんだけど、
    そのたび信じられないようなミスや失態をさらす。
    映像を頭に浮かべ、
    緊迫したシーンにも関わらずわたしは大笑いした。
    50に近い等身大の姿と言えば聞こえは良いけど、
    かなりのかっこ悪さです。
    そんな彼のこと、嫌いではありません。

    今作品も犯人にはほぼスポットライトが当たらず。
    こんな事件を起こした真の理由は何なのよ!と問いたくなるけれど、この作品はヴァランダーのための物語なのだから…
    もうそこに文句を言ってもしょうがない。

    30年余り前に書かれた作品ではあるけれど、
    おぞましい犯罪や、それを犯す人々が増えつつあることに対する世の中への不安感は
    まさしく今の感覚と同じで繋がっている気がする。
    この先我々はどうなるんだろう?
    そして警察官の役割とは…

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    2025年02月17日
  • 五番目の女 下

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    ネタバレ

    上巻はなかなかヴァランダーが犯人に迫ることが出来ず、もどかしく感じたが、
    下巻も中盤になる頃には
    重い荷物を乗せていた荷車が坂の頂上までたどり着いたかの如くドドーッと話が進み一気読み。
    結局のところ、作者はヴァランダーが苦悩しながら前進する姿を描きたいのだろう。
    読んでる方も苦しい。

    今回は、スウェーデンで広がる自警団という市民組織と連続殺人が絡み合い、国の社会問題が浮き彫りになっていて興味深かった。
    ヴァランダーの家族、そして恋人バイバとの今後も気になる。

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    2025年02月08日
  • 五番目の女 上

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    上下巻の前半。
    事件は起きたが、まだ混沌とした状態。
    ほんの少しの手掛かりをなんとか手繰り寄せようとするヴァランダー。

    事件とは関係ないけど、あいかわらず不器用に生きている彼がおもしろい。
    すぐ疲れたり、イラッとしたり、
    あれこれ思い悩んだりと、人間らしさ全開。
    老眼鏡まとめて5つ買ったところは吹いた。

    下巻へ続く。

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    2025年02月06日
  • 笑う男

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    ネタバレ

    前作で人を殺めてしまったヴァランダーは
    精神を病み、休職していた。
    これまでも刑事という職業に疑問を持ちながら仕事を続けて来た彼は、いよいよ辞める決心をしたのだけど、
    今回起こった事件がきっかけとなり
    逆にこの仕事以外に道はない、という結論に至る。

    前半の地道な捜査の雰囲気がとても良かった反面、
    犯人自体はこの人しかいないという中、
    中盤以降なかなか進展が見られず
    少し間延びした感じに。
    このシリーズは事件とか推理といった部分より
    ヴァランダーの心情や葛藤する姿を味わうのが良いようだ。

    あと、人物紹介の二番目に女性刑事の名前が載ってるのを見た時は、
    「ヴァランダー、またか!」とあきれましたよ。
    それから相変わらずちまちまとリガに住む未亡人に手紙を書いては破りしてるのも通常モード。
    でも今回は自分の予想を裏切る結果だったので
    逆に残念。
    彼には情けない男を全力で全うしてほしい。

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    2024年12月26日
  • 白い雌ライオン

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    長〜〜〜い!
    とても長かった、ヴァランダーシリーズ第三弾。
    田舎町で失踪した女性の事件から話はどんどんスケールを増し、ちょっと置いてけぼりをくった感。
    中盤でだいたいの疑問が解けてしまうと
    あとはもう忍耐の読書!という感じだった。

    そんな中、特筆すべき点は
    同僚であるスヴェードベリ刑事。
    これまでの2作では登場しつつもあまり細かな描写はなく、ちょっとやる気なさげなけだるげな人、というイメージしかなかった。
    今回はそんな彼の新たな一面が見られ、
    ちょっと株が上がった。
    ヴァランダーが信頼を置いていたリードベリなき今、
    チームのメンバーの支えは大事。
    ヴァランダーは相変わらず今の仕事に疑問を持ちながら続けている状態で、
    時々その判断に、え?そう行く?大丈夫それ?と思うような行動を取る。
    そこから招いた出来事がさらに彼のメンタルを崩壊させ…。この先がちょっと心配。
    さて次作はどんな展開に?

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    2024年12月21日
  • リガの犬たち

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    刑事ヴァランダーシリーズ、二作目。

    前回、主人公の印象を”ダメダメな人”と評したのだけど、今回の彼は少し沈んだ雰囲気。
    気の合う、そして尊敬できる同僚が病死したのがその理由のひとつのようだ。
    さらに彼は刑事という仕事をやめようかとさえ思っている。
    そんな時に起こった事件。
    流れ着いたボートの中に二体の射殺された外国人。
    この謎を追って、今回は海の向こうの国ラトヴィアへ単身飛び込むことになる。

    なんだか孤立無援な状況が彼を前より少しかっこよく見せてくれていた。
    問題にぶち当たるたび、
    亡くなった同僚ならどう考えるか、
    どう行動するか?と問いながら進む姿は好ましかった。
    また、ラトヴィアという国が抱える
    なんとも暗く重たい描写も意外と好きだった。

    相変わらず惚れっぽくて、
    えー、また?
    また好きになっちゃったの?と呆れつつも、
    ヴァランダーの良い部分も見えてきて
    次作も楽しみになってきた。

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    2024年12月15日
  • 殺人者の顔

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    フォローしている方のレビューを見て
    おもしろそう!と思ったヘニング・マンケルの警察小説。
    シリーズものだということで、
    まずは第一作目を手にとってみた。

    スウェーデンの片田舎で起こる惨殺事件。
    老夫婦が殺され、息のあった妻の最後の言葉は「外国の」

    捜査に乗り出すのは42歳の刑事、
    クルト・ヴァランダー。
    この人を一言で表すと、ダメダメな奴。
    妻には愛想を尽かされ出ていかれ、ストレスから体重が10キロほど増加。部屋は汚いし、お酒ばっかり飲んでる。リーダーシップは見せるものの、結構見当違いも多め。
    何が一番嫌って、新しくやって来た美人の検察官に早々に目をつけ(夫も子どももいる、って言ってるやん)、
    勝手に舞い上がり、愛の告白して迫って殴られ…
    わー、なんかもう最低。

    全然事件に関係ないけど、そんな人が主人公。

    ストーリーはなかなか読ませる展開で、
    その時代のスウェーデンの社会問題が浮き彫りにされていて興味深かった。
    同僚の刑事たちも味があって良い。
    まとめて借りたので次作も読む予定。

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    2024年12月02日
  • ファイアーウォール 下

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    ファイアーウォールとは“防火壁”
    今でこそ当たり前に誰もが知っていること。

    この小説は1998年に書かれた。
    日本ではバブル崩壊ののちに潰れるはずがないはずの大手証券会社や銀行が倒産し、長い経済停滞期に入った。いわゆる“失われた20年”の始まりだ。
    この間にITは急速に発展して、生活のありとあらゆるところに絡み込んでいる。
    反面、依然としてこの小説に描かれているリスクは取り除かれてはいない。

    ヘニング・マンケルは、今回も刑事ヴァランダーを通じて、世界の向かう先への懸念を描く。

    ただ、これまでの物語に比べると、登場する人々の魅力が薄くなっていて、ちょっと残念。

    どう残念かは、ネタバレのため、書きません。

    エピローグに描かれていた娘リンダとのやりとりが、次作へのモチベーションを保っている。

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    2024年10月07日
  • スウェーディッシュ・ブーツ

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    面白く読み終わりました。
    小説としては…
    推理小説としてはイマイチですね、推理事なく終盤を迎えてしまうし、犯人がわかっても動機が分からないなど文句を付けたい点多し。

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    2024年09月19日
  • 殺人者の顔

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    スウェーデンの人気作、クルト・ヴァーランダーシリーズ第1弾。スウェーデンの片田舎を舞台に殺された老夫婦の事件を追う物語。起伏の幅は少なくはっきり言って地味ながらスウェーデンのお国事情が垣間にみえる。その世界観が北欧ミステリーらしくて良い。またヴァーランダーのどうしようもない性格がその暗い雰囲気とマッチしており真面目過ぎない空気感を出している。物語としての意外なツイスト、また淡々と事象を語る地の文も世界観がみられてよかった。

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    2024年09月02日