ヘニング・マンケルのレビュー一覧
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お〜〜!
なんだか切ない終わり方。。
今作をもって、しみじみとヴァランダーとお別れ。
なんか世話の焼ける、
めんどくさいけど放っておけない友人と過ごすような、そんなシリーズだった。
最初はヴァランダーのやらかしに苦笑いしたり大笑いしたり、気楽に読んでいたけれど、
今回はヴァランダーの年齢が自分と同じくらいに近づいたこともあって、その失敗を笑えなくなり、
心配すると共に、他人事ではないこの先の自分の在り方というものもひしひしと考えさせられた。
あと二作、短編などがあるようだけど
わたしの中では終わった感。
ありがとうヴァランダー。
おつかれさまヴァランダー!
最後に気になったことを彼に告げ -
Posted by ブクログ
ヴァランダー、いろいろ大丈夫か?
心配になってきた、と上巻に書いたけど、
なんだかんだ、ギリギリのところで踏ん張り
がんばっている彼。
今回、犯人に何度か接触するんだけど、
そのたび信じられないようなミスや失態をさらす。
映像を頭に浮かべ、
緊迫したシーンにも関わらずわたしは大笑いした。
50に近い等身大の姿と言えば聞こえは良いけど、
かなりのかっこ悪さです。
そんな彼のこと、嫌いではありません。
今作品も犯人にはほぼスポットライトが当たらず。
こんな事件を起こした真の理由は何なのよ!と問いたくなるけれど、この作品はヴァランダーのための物語なのだから…
もうそこに文句を言ってもしょうがない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作で人を殺めてしまったヴァランダーは
精神を病み、休職していた。
これまでも刑事という職業に疑問を持ちながら仕事を続けて来た彼は、いよいよ辞める決心をしたのだけど、
今回起こった事件がきっかけとなり
逆にこの仕事以外に道はない、という結論に至る。
前半の地道な捜査の雰囲気がとても良かった反面、
犯人自体はこの人しかいないという中、
中盤以降なかなか進展が見られず
少し間延びした感じに。
このシリーズは事件とか推理といった部分より
ヴァランダーの心情や葛藤する姿を味わうのが良いようだ。
あと、人物紹介の二番目に女性刑事の名前が載ってるのを見た時は、
「ヴァランダー、またか!」とあきれました -
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長〜〜〜い!
とても長かった、ヴァランダーシリーズ第三弾。
田舎町で失踪した女性の事件から話はどんどんスケールを増し、ちょっと置いてけぼりをくった感。
中盤でだいたいの疑問が解けてしまうと
あとはもう忍耐の読書!という感じだった。
そんな中、特筆すべき点は
同僚であるスヴェードベリ刑事。
これまでの2作では登場しつつもあまり細かな描写はなく、ちょっとやる気なさげなけだるげな人、というイメージしかなかった。
今回はそんな彼の新たな一面が見られ、
ちょっと株が上がった。
ヴァランダーが信頼を置いていたリードベリなき今、
チームのメンバーの支えは大事。
ヴァランダーは相変わらず今の仕事に疑問を持ち -
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刑事ヴァランダーシリーズ、二作目。
前回、主人公の印象を”ダメダメな人”と評したのだけど、今回の彼は少し沈んだ雰囲気。
気の合う、そして尊敬できる同僚が病死したのがその理由のひとつのようだ。
さらに彼は刑事という仕事をやめようかとさえ思っている。
そんな時に起こった事件。
流れ着いたボートの中に二体の射殺された外国人。
この謎を追って、今回は海の向こうの国ラトヴィアへ単身飛び込むことになる。
なんだか孤立無援な状況が彼を前より少しかっこよく見せてくれていた。
問題にぶち当たるたび、
亡くなった同僚ならどう考えるか、
どう行動するか?と問いながら進む姿は好ましかった。
また、ラトヴィアという -
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フォローしている方のレビューを見て
おもしろそう!と思ったヘニング・マンケルの警察小説。
シリーズものだということで、
まずは第一作目を手にとってみた。
スウェーデンの片田舎で起こる惨殺事件。
老夫婦が殺され、息のあった妻の最後の言葉は「外国の」
捜査に乗り出すのは42歳の刑事、
クルト・ヴァランダー。
この人を一言で表すと、ダメダメな奴。
妻には愛想を尽かされ出ていかれ、ストレスから体重が10キロほど増加。部屋は汚いし、お酒ばっかり飲んでる。リーダーシップは見せるものの、結構見当違いも多め。
何が一番嫌って、新しくやって来た美人の検察官に早々に目をつけ(夫も子どももいる、って言ってるやん -
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ファイアーウォールとは“防火壁”
今でこそ当たり前に誰もが知っていること。
この小説は1998年に書かれた。
日本ではバブル崩壊ののちに潰れるはずがないはずの大手証券会社や銀行が倒産し、長い経済停滞期に入った。いわゆる“失われた20年”の始まりだ。
この間にITは急速に発展して、生活のありとあらゆるところに絡み込んでいる。
反面、依然としてこの小説に描かれているリスクは取り除かれてはいない。
ヘニング・マンケルは、今回も刑事ヴァランダーを通じて、世界の向かう先への懸念を描く。
ただ、これまでの物語に比べると、登場する人々の魅力が薄くなっていて、ちょっと残念。
どう残念かは、ネタバレのた -
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「死者ほど雄弁な者はいない」
と言ったのは十四世紀の劇作家ヒマーワリ・メーロンですが、誰にでも亡くなった人に想いを馳せて
あの人ならこんな時どうしたろう?とか、あの人ならこんな時なんと言っただろうか?なんてことを考えたことが一度や二度はあったのではないでしょうか
本作の主人公ヴァランダーも亡くなった同僚でもある先輩刑事リードベリに幾度となく意見を求めます
思慮深く冷静で経験豊富でヴァランダーの良き相談相手であり、導き手でもあったこの刑事は時にはその過去の言動から相変わらず有効なアドバイスをくれますが、時には黙して語らずヴァランダーをいなくなってしまった彼に哀愁を募らせます
しかし自分にはそ -
Posted by ブクログ
9作目、進路に悩み登場する度に違うことをしていた娘リンダが遂に決意して警察学校を卒業、あと数日でイースタ署に配属され働き始める、というタイミングで事件が起こります。正式にはまだ一般人なのでだけれどヴァランダーの娘であり行方不明になったのがリンダの友人ということでなんとなく捜査の周辺で危うい感じに自己流に捜査に関わるリンダ。今回はリンダの視点で話が進行するのでこれまでとは違い、優秀で良い人物だけれど一緒に働いたり暮らしたりするには気難しくむら気で付き合いにくいクルトの姿が浮き彫りに。事件は狂信的な新興宗教(大きいくくりではキリスト教)の信者が掲げる歪んだ正義に基づくもので嫌な感じに不安を煽られる