ヘニング・マンケルのレビュー一覧

  • 殺人者の顔

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    12月-8。3.0点
    老夫婦が惨殺される。妻は死亡前に「外国の」と言い残す。
    等身大の刑事、ヴァランダーが捜査に。
    元妻に未練たらたら、娘は問題児。
    地道な捜査で、犯人逮捕。
    次作に期待。

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    2018年01月09日
  • 霜の降りる前に 下

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    (上巻より)

    ヴァランダーの娘のリンダが警官になる前夜というのも、面白い設定なのに、
    二人でぶつかってばかりで読んでいて楽しくない。
    リンダが父親が働くのを見て、リーダーとしての資質、みんなを引き付ける何かを見るが、それが何か描かれていなかったので、私には見えなかったし。

    とにかく、人の弱さを暖かく見守ることがない。
    それは悪いことではないだが、
    最後にリンダが警官になった後、自分が助けられたように少女を助ける話がとってつけたようで、感動的に感じられなくて残念だった。

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    2017年03月16日
  • 霜の降りる前に 上

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    ヴァランダー警部シリーズ。

    セクト内の大量殺害の生き残りというかなり興味深い設定にも関わらず、
    それが生きている感じがしない。
    宗教的リーダーになっていく過程も描かれていないので、人々がその言葉に従っているのにも説得力がないというか、嘘くさいし。

    動物を燃やすのも意味がわからないし、最初に殺された小道の研究家が結局関係なかったことも、話をつまらなくしている気がする。

    (下巻へ続く)

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    2017年03月16日
  • ファイアーウォール 上

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    なかなかタフな読み物で物語の進行が実際の捜査の様に遅々として進まない。だが着実に進んでいる。面白いぞ。

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    2016年12月22日
  • 霜の降りる前に 下

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    主人公がリンダになって、最後のドタバタ具合も含め、少し落ち着いている感じ。こちらはこちらで面白かったが、やっぱりヴァランダー主役の方が好き。ただ、作者が亡くなってしまい、いずれにせよ続きは読めない。残念。

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    2016年05月10日
  • 霜の降りる前に 上

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    ヴァランダー9作目ではあるが、主人公は娘のリンダ。話もリンダ中心で、シリーズものではあるが、若干違う印象。以前より重い感じも少し減っている感じ。下巻に期待。

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    2016年05月09日
  • 霜の降りる前に 下

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    30歳になるリンダは、紆余曲折を経て父親と同じ道を選んだ。そんな赴任前の彼女の友人がいきなり失踪する。矢も楯もたまらず勝手に調査するリンダ。だが彼女の行動が強引で、友人の留守宅に入り込むわ、日記は読むわ、車は乗り回すわで、いくら身を案ずるためとは言えなかなかの暴走っぷり。案の定、父クルトは怒りを爆発させるが、それでも娘の想いを汲んで捜査に参加させるのは、警察官としての熱意を買っているのかな。

    リンダの視点でストーリーは進むが、彼女が見ているのは事件だけではない。娘の暴走を抑制し、時には厳しく諌める父親を冷静に分析し、そんな父譲りの気難しさを受け継ぐ自分自身についても理解している。これはヴァラ

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    2016年03月10日
  • 殺人者の顔

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    期待したシリーズだけれど、正直途中が退屈だった。

    北欧に漂う様々な社会問題の一旦を垣間見ることができるが、続けて北欧ミステリーを読んできたので少し辟易気味。何もかもがうまくいく理想国などないことを痛感させられるのは少しばかり辛い。

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    2016年02月08日
  • 殺人者の顔

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    不勉強でスウェーデンに深刻な移民問題があることを知らなかったけど、警察小説として楽しく読めた。
    主人公のクルトは仕事はできるものの、妻とは離婚、娘にも見放され、父親は認知症の症状が出始めている。
    おまけに気になる美人検察官は既婚者で酒を飲んだ挙句に大失敗もしてしまうのだけど、そのダメっぷりが人間くさくて良かった。
    翻訳の文章が少し固いのが気になるけど、キャラは好きだから続きも読んでみたい。

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    2015年01月08日
  • 五番目の女 下

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    ヴァランダー警部の本。
    個人的にヴァランダーさんはあまり好きになれない人だと思いますが事捜査の進め方、発想に関してはピカイチだなとは思います。が。毎回不満なのがラストの捕り物シーン。というか個人プレイが多すぎる気がするんですよね。日本だと必ず二人一組で、ってイメージがあるんですがヴァランダーさんとこは人員不足だかなんだか知りませんが毎回一人で必ず痛い目にあってるのに懲りない。今回も駅で応援頼んどいたら彼女の怪我は防げたんじゃないのかなあ?それが不満です。バイパさんも…なんか本当に彼女が好きというよりは自分が疲れた時に女性に家に居てほしいだけって気がするんですが。

    そして表に出されず被害を受け

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    2014年06月19日
  • 五番目の女 下

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    <クルト・ヴァランダー>シリーズ6作目 消化不良気味でした。色々詰め込みすぎで、肝心なところがぼやけて分かりにくかった。

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    2014年06月06日
  • ファイアーウォール 上

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    ヴァランダーシリーズ初。
    前作は未読でもヴァランダーの魅力は伝わってきた。
    焦る気持ちを抑え下巻へ。

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    2013年10月12日
  • ファイアーウォール 下

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    ネタバレ

    (上巻より続く)

    作品自体もだらだら長いわりには消化不良。
    妙に細かく書いていることが全く筋立てには関係ないし、
    それでいて、謎解きが不十分。

    例えば、
    SE以外の犯人側の下っ端が犯罪に加担していく詳細が全くないので、
    スコーネが世界的犯罪の舞台になっている現実味がない。
    極東の島国で定期的に核の怪獣が暴れるよりも非現実的だ。

    ヴァランダー警部への告訴をあんなにからめていたのに、
    告訴を免れた経緯も省かれてしまってるし。

    唯一救われたのは、娘のリンダが警官を目指す決意をしたことだけだ。

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    2013年10月03日
  • ファイアーウォール 上

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    ヴァランダー警部は、本当に優秀な警部なんだろうか。
    部下に言われている通りリーダーシップもないし、
    女にだまされてるし、
    情報を共有しないでひとりで突っ走っちゃうし、
    なぜかまた犯人に狙われてるのは彼のせいではないにしても、
    本当にいいところがない。

    (下巻に続く)

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    2013年10月03日
  • 背後の足音 下

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    ネタバレ

    (上巻より続く)
    しかも、ちらちらしているヒント(女装とかホモセクシャルとか郵便とか)が、
    読者にはわかりやすぎて、
    警察にはわからなすぎて、いらいらする。

    とにかく、
    同僚の死とその隠された私生活よりも、
    同期の不条理さよりも、
    バイパを失った衝撃よりも、
    なぜか糖尿病の怖さだけが、印象に残ってしまった。

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    2013年09月27日
  • ファイアーウォール 下

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    全体的に散漫な印象があり。それぞれの殺人の理由が主に口封じのためで、どうしてもという必要性(憎しみや怒りの感情)が薄かったからかもしれない。ITを駆使した犯罪について、ヴァランダーが感じる疎外感や焦り。何を感じ、どう生きていくかの自問を見届ける巻だった。

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    2013年09月23日
  • ファイアーウォール 上

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    ヴァランダー刑事、第八弾。十代の女性二人がタクシー運転手を強盗。まったく反省せず母親を殴った少女の態度に、思わずヴァランダーが平手打ちをした場面が新聞に掲載される。上司や同僚からも疑われ、孤独感を募らせるヴァランダー。

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    2013年09月23日
  • 白い雌ライオン

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    ネタバレ

    今回は政治小説だ。
    スェーデンのことが理解できていないのか、
    ヨーロッパのことを理解できていないのか、
    もう一つの舞台、南アフリカとの距離感がつかめない。
    (地理的物理的な距離感ではなく、文化的社会的距離感)

    人や情報のの移動量の問題なのかもしれないが、
    たとえば、日本とアメリカは物理的距離は遠いが、
    文化的には比較的近い。

    南アフリカは、一刑事が人を逃がしてやろうとするぐらい、
    スェーデンから近い場所なのだろうか。

    前作もそうだったが、
    主人公の職務から逸脱が非現実的にしか思えない。
    また、主人公の捜査が勘ばかりなのも納得できないし、
    犯人への固執にも共感できない。

    なんだかな。

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    2013年08月06日
  • 白い雌ライオン

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    このシリーズがなんで肌に合うと感じるのかわかった。
    ヴァランダー警部は常に、自分がこの仕事に向いていないと感じている。
    若くなく(この作品では40代だ)、こんなことを言う。
    「おれは警察官以外の仕事のことをこのごろしょっちゅう考えるようになっている」

    結婚にも失敗した。孤独で、大した希望もない。そんな、中年の諦念と焦りと哀しみとが、見事に描かれていて、読んでるこの中年男に響いてくるのだ。

    今は亡い先輩の言葉との間で、ヴァランダーは揺れている。
    「おまえさんは一生涯警官だろうよ。もうわかってもいいころだよ。じたばたするな」

    ただ、このシリーズ三作目は、これまで読んだふたつにくらべると、息も

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    2013年08月06日
  • リガの犬たち

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    先にドラマを見たので、ヴァランダーはもうケネス・ブラナーの声でしか話さない(笑)ダメっぷり全開。何故一番身近にいる女性に必ず惚れるのだヴァランダー。誇張はあるとはいえ、ラトヴィアという国とスウェーデンの対比を描いているのもとても興味深かった。スウェーデンといったって全く知らないことだらけだし、それでもラトヴィアは貧しくて、、、という。東欧の近代史を勉強すべきかもしれない。

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    2013年07月19日