ヘニング・マンケルのレビュー一覧
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三年ぶりの新作。
プロローグで明かされる“五番目の女”。なるほどそういう話なのかと了解するも、コトはそう単純ではないことを早々に思い知らされる。
捜査に忙殺されるヴァランダー。父を亡くした喪失感、手掛かりゼロの焦燥感、その合間に将来のプランを空想しては、新たな被害者の出現に絶望を感じてひたすら沈み込む。このヒロイックとは縁遠い主人公に、シリーズ特有の頑固さや堅実さがよく表れていると思う。脇を固める捜査官たちも等身大で人間臭い。プロフェッショナルのいない小さなチームだが、役割分担に長け実に手際が良い。「少数でこれだけ機能している捜査陣とは一緒に働いたことがない」とは、応援に来た捜査員の台詞。 -
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下巻に入っても期待は裏切られませんでした。人物像がはっきりと浮かび上がっていること、1995年当時の世相がよく伝わること、そして着地がすっきりしていることなどがポイントの高さにつながっています。昔読んだ「マルティン・ベック・シリーズ」とは雰囲気が違いますが、こちらのスウェーデン警察小説シリーズもお勧めです。ぜひ一作目の「殺人者の顔」からどうぞ。追記。スウェーデンでドラマ化されたという話は、解説で読んだ記憶があるし、ケネス・ブラナー主演で、去年イギリスでドラマ化された(舞台はスウェーデン)というニュースも聞いていたが、まさか、今日WOWOWで放送されていたとは知りませんでした。しかも一作目が「目
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(上下)
ヘニング・マンケルを 読もう思った。並んでいた初期のものも面白そうだったが読んだのは順不同、これはシリーズの5作目だった、 これは大正解で面白かった。《目くらましの道 上下巻》
※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。
初めて読むには内部の人間関係の話が少しついていけなくて残念だった。これはもう少し読んでみないといけないと積読山の頂を見下ろしてみたが、まぁいいか、気合も気が抜けていたが 面白かった。
「ミレニアム」で難しかったVの多い名前と、登場人物も多くて頭も目もぐるぐる(笑)
しかしそんなことは二の次で、面白かった。慣れれば一気読み -
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(上下巻)
同僚のスウェードべりが至近距離から撃たれて死んだ。海岸で起きた若者射殺事件との関係はあるのか。複雑な背景も読みどころだった。
スウェーデン、イースタ署のヴァランダー刑事シリーズ。
今回は、北の国の風土や、気質が参考になった。
プロローグは、8月の夏至前夜、若者たちが集まってパーティを開いている。それを木陰から窺い、パーティー用に扮装した三人を一瞬で射殺した男がいる。
だが、彼らは海外旅行に出たということにして、親たちには旅行先から便りが届いている。
一人の親が子供の行方を不審に思い警察に捜索願いを出すが、旅先から葉書が届いているために、失踪として扱ってもらえないでいた。
ヴ -
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「芸術の責務はいろいろあるが、その一つは人々に友人を与えることだと私は思う。」
刑事ヴァランダーシリーズほんとの最後の最後は中編『手』とマンケル本人によるシリーズの各作品、人物、地名の紹介を収録した『ヴァランダーの世界』
友人クルト・ヴァランダーともほんとにお別れかー。・゚・(ノ∀`)・゚・。
それにしてもヘニング・マンケルってすごい人なのよ
社会活動家としての一面も持っていて、特にアフリカを愛し、アパルトヘイトを激しく憎んでいたのよ
でもってアフリカに蔓延するエイズ撲滅のために基金を創設したりね
それからスウェーデンって世界でもいち早く移民(難民)の受け入れをした国でもあって、積極的 -
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ネタバレヴァランダーシリーズ、
まだ上巻だけど、今のところ1番良いかも!
まどろっこしい部分が取っ払われ、
どんどん話が展開していく。
下巻もこんな感じでありますように。
———ネタバレ———
前回、老眼鏡を5つも買ったヴァランダーだったが
今回も体に異変が。
感情の起伏も激しく、物忘れや失敗も多くて
だんだん笑えなくなってきた。。
心の中で彼を叱咤激励しながら読む。
中盤で読み手は犯人がどういう人物だかわかる。
それになかなか辿り着けない警察の面々に
早く気づいてー!とまた心の声が叫ぶ。
今回は仲間の弔い合戦なのだから…
がんばれ!ヴァランダー! -
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ネタバレうお〜〜
久しぶりに怒涛の一気読み。
上巻で犯人が明かされたにもかかわらず、
最後まで続くこの緊迫感、
とても読ませる下巻だった。
子どもが犠牲になる社会、
どんどん変化し、個人ではどうにもできない世界の動きなどにやりきれなさでいっぱいのヴァランダー。
これは作者自身の悲痛な声でもあるんだろう。
そのことが十分に伝わる作品だった。
細かな部分で言うと、回収されずに終わったあれこれが気になったし(赤いノートの内容、犯人の壮大な殺人計画の結末。結局何がしたかった?)、
ヴァランダーが毎回けっこう危険な目に遭ってる割に
自分ちの危機管理が薄く、ハラハラさせられるのが心臓に悪い。
そしてタイトル -
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はい親子鷹ヴァランダーとリンダの「善なる人々」との闘いは一応の解決をみました
うーん、難しいテーマだね
いやでもやっぱり「宗教」って怖いって思っちゃうよね
何十人時には何百人あるいはもっと多くの人の命を奪うことが「善いこと」に変換されちゃうことがある
なんの躊躇いもない
もちろん「宗教」の持つ力が真の意味での救いをもたらすこともあるわけで
あーでも「善き人々」は不信心者の命を奪うことで救われるのか
ダメだーぐるぐるだー( TДT)
よし、とりあえず一旦置こう
リンダよリンダ
娘よ
あー娘よ
今回のことで分かっただろう
君のお父さんはめちゃくちゃかっこいいのだよ
確かに腹回りは太くな -
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娘のリンダが警察官を志してイースタに帰ってきた
今回はそのリンダが主人公
いやヴァランダーとW主人公なのかも
そしてどうやらリンダは父であるヴァランダーが大嫌いで大好きのよう
分かる
そしてハッキリとは書かれてないんだけど、いつものヴァランダーじゃない気がする
なんかそう感じる
たぶんあれだヴァランダーちょっと浮かれてると思う
わいの思い込みかもしれんと思ったが、たぶん違う
わいはわいを信じることにする
ヘニング・マンケルが恐ろしく上手いのだ
ヴァランダー絶対うれしい
自分と同じ警察官になると決めて自分の住む家に戻ってきた娘
そりゃもう父親なら浮かれまくる
だがしかーし!警察官の先輩