ヘニング・マンケルのレビュー一覧

  • 目くらましの道 下

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    本作は「出来れば知りたくなかったことを確実に知るに至る」までの“本筋”も面白いが、ヴァランダー警部周辺のことを扱うような“脇筋”も面白い。
    本作の最末尾に在る“訳者解説”だが、なかなかお得だ…ヴァランダー警部シリーズの刑事達に関する小事典が在る!!

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    2011年03月01日
  • 目くらましの道 上

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    もし「“ヴァランダー”?シリーズだって?どれが一番?」とでも問う方が在るなら…私は本作を推したい!!

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    2011年03月01日
  • 白い雌ライオン

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    ヴァランダー警部が働くイースタの管轄区域とは縁が深いでもない“謀略”が、「女性の失踪」という事件を切っ掛けにヴァランダー警部の身に降りかかる災厄となっていく…何か凄い展開である…
    凄く引き込まれてしまった…

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    2011年02月22日
  • リガの犬たち

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    個人的にはシリーズで一番好き。ラトヴィアという国、自由のために戦う人々の姿が熱い筆致で描かれている。フィクションではあるが、ついこの前までこのような状態だったリガの街に、いつかは訪れてみたい、そう思える作品。

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    2010年07月03日
  • 目くらましの道 上

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    2007年2月翻訳発行。
    クルト・ヴァランダー警部を主人公とするスウェーデンの警察シリーズ、5作目。
    本国では1995年発表、イギリスで2001年に発行されCWA賞受賞作。
    スウェーデン南端のスコーネ県のさらに南端のイースタ。元法務大臣が斧で殺され、連続殺人の様相を呈してくる。
    同じ時期になの花畑をさまよっていた少女が焼身自殺を図るという事件も起こる。
    2001年、CWA最優秀長篇賞受賞作。

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    2011年03月12日
  • 目くらましの道 下

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    ヴァランダー警部は捜査に能力を発揮するが、老いた父の行動を案じ、進路の定まらない娘を気遣い、恋人にもなかなか連絡が取れない。
    犯人は比較的早くわかるが、綿密な描写で飽きさせない。
    哀切な結末。

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    2009年10月07日
  • 目くらましの道 下

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    下巻に入っても期待は裏切られませんでした。人物像がはっきりと浮かび上がっていること、1995年当時の世相がよく伝わること、そして着地がすっきりしていることなどがポイントの高さにつながっています。昔読んだ「マルティン・ベック・シリーズ」とは雰囲気が違いますが、こちらのスウェーデン警察小説シリーズもお勧めです。ぜひ一作目の「殺人者の顔」からどうぞ。追記。スウェーデンでドラマ化されたという話は、解説で読んだ記憶があるし、ケネス・ブラナー主演で、去年イギリスでドラマ化された(舞台はスウェーデン)というニュースも聞いていたが、まさか、今日WOWOWで放送されていたとは知りませんでした。しかも一作目が「目

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    2011年08月12日
  • 目くらましの道 上

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    このところ一押しの警察小説シリーズ。舞台はスウェーデンの地方都市イースタ。主人公はクルト・ヴァランダー警部。シリーズ第5作の今回は、未だかつてない猟奇的な殺人で幕を開ける。どうなる、後半?

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    2011年08月12日
  • 苦悩する男 下

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    ネタバレ

    ヴァランダーシリーズ最終作。
    最後までヴァランダーはヴァランダーで、ドタバタしながらもきちんと仕事をこなして面白く読めた。
    エピローグでのヴァランダーのその後については少し寂しいところもあるが、それも良いのかも。
    面白いシリーズでした。

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    2025年05月01日
  • ファイアーウォール 上

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    刑事ヴァランダーシリーズ。
    あと何巻残っているのか?
    だんだんこのリズムに慣れてきたのになぁ。
    ちょっとさみしい。

    今回も出だしから良い感じで
    別々に起きた複数の事件がどう関係してくるのか
    ワクワクする。
    ヴァランダーは相変わらず美人に弱い。
    あっちへふらふら、こっちへふらふらしつつ、
    時々同僚たちに癇癪を起こして自己嫌悪。
    ほんとに人間らしくて
    なんか泣けてきちゃう。

    タイトルの「ファイアーウォール」は
    コンピュータ音痴の彼とは全く相容れないものなので
    ヴァランダーがどう対処するのか、
    そこも気になるところ。

    下巻へ続く。

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    2025年03月03日
  • 手/ヴァランダーの世界

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    「芸術の責務はいろいろあるが、その一つは人々に友人を与えることだと私は思う。」

    刑事ヴァランダーシリーズほんとの最後の最後は中編『手』とマンケル本人によるシリーズの各作品、人物、地名の紹介を収録した『ヴァランダーの世界』

    友人クルト・ヴァランダーともほんとにお別れかー。・゚・(ノ∀`)・゚・。

    それにしてもヘニング・マンケルってすごい人なのよ
    社会活動家としての一面も持っていて、特にアフリカを愛し、アパルトヘイトを激しく憎んでいたのよ
    でもってアフリカに蔓延するエイズ撲滅のために基金を創設したりね

    それからスウェーデンって世界でもいち早く移民(難民)の受け入れをした国でもあって、積極的

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    2025年02月17日
  • 背後の足音 上

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    ネタバレ

    ヴァランダーシリーズ、
    まだ上巻だけど、今のところ1番良いかも!
    まどろっこしい部分が取っ払われ、
    どんどん話が展開していく。
    下巻もこんな感じでありますように。




    ———ネタバレ———


    前回、老眼鏡を5つも買ったヴァランダーだったが
    今回も体に異変が。
    感情の起伏も激しく、物忘れや失敗も多くて
    だんだん笑えなくなってきた。。
    心の中で彼を叱咤激励しながら読む。

    中盤で読み手は犯人がどういう人物だかわかる。
    それになかなか辿り着けない警察の面々に
    早く気づいてー!とまた心の声が叫ぶ。
    今回は仲間の弔い合戦なのだから…
    がんばれ!ヴァランダー!

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    2025年02月14日
  • 目くらましの道 下

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    ネタバレ

    うお〜〜
    久しぶりに怒涛の一気読み。
    上巻で犯人が明かされたにもかかわらず、
    最後まで続くこの緊迫感、
    とても読ませる下巻だった。

    子どもが犠牲になる社会、
    どんどん変化し、個人ではどうにもできない世界の動きなどにやりきれなさでいっぱいのヴァランダー。
    これは作者自身の悲痛な声でもあるんだろう。
    そのことが十分に伝わる作品だった。

    細かな部分で言うと、回収されずに終わったあれこれが気になったし(赤いノートの内容、犯人の壮大な殺人計画の結末。結局何がしたかった?)、
    ヴァランダーが毎回けっこう危険な目に遭ってる割に
    自分ちの危機管理が薄く、ハラハラさせられるのが心臓に悪い。

    そしてタイトル

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    2025年01月08日
  • 目くらましの道 上

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    ヴァランダーシリーズ初の上下巻。
    これまでとどこがどう変わったのか、
    厚みが減ったせいもあるのかも知れないけれど、
    テンポが良く、すごく読みやすくなった。

    ヴァランダーの目前で焼身自殺した少女と、
    同時期に起こる凄惨な連続殺人事件。
    この二つは今後交わっていくのか?
    そして彼は予定通り休暇を取れるのか?(バイバと)
    長引く家族間のわだかまりは解消されていくのか?
    洗濯物と車検はいつになったらできるのか??

    いろいろと気になることは下巻で!

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    2025年01月08日
  • 霜の降りる前に 下

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    はい親子鷹ヴァランダーとリンダの「善なる人々」との闘いは一応の解決をみました

    うーん、難しいテーマだね
    いやでもやっぱり「宗教」って怖いって思っちゃうよね
    何十人時には何百人あるいはもっと多くの人の命を奪うことが「善いこと」に変換されちゃうことがある
    なんの躊躇いもない

    もちろん「宗教」の持つ力が真の意味での救いをもたらすこともあるわけで
    あーでも「善き人々」は不信心者の命を奪うことで救われるのか

    ダメだーぐるぐるだー( TДT)

    よし、とりあえず一旦置こう

    リンダよリンダ
    娘よ
    あー娘よ

    今回のことで分かっただろう
    君のお父さんはめちゃくちゃかっこいいのだよ
    確かに腹回りは太くな

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    2024年12月08日
  • 霜の降りる前に 上

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    娘のリンダが警察官を志してイースタに帰ってきた

    今回はそのリンダが主人公
    いやヴァランダーとW主人公なのかも

    そしてどうやらリンダは父であるヴァランダーが大嫌いで大好きのよう
    分かる

    そしてハッキリとは書かれてないんだけど、いつものヴァランダーじゃない気がする
    なんかそう感じる
    たぶんあれだヴァランダーちょっと浮かれてると思う

    わいの思い込みかもしれんと思ったが、たぶん違う
    わいはわいを信じることにする
    ヘニング・マンケルが恐ろしく上手いのだ

    ヴァランダー絶対うれしい
    自分と同じ警察官になると決めて自分の住む家に戻ってきた娘
    そりゃもう父親なら浮かれまくる
    だがしかーし!警察官の先輩

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    2024年12月07日
  • ファイアーウォール 上

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    どーも、シリーズもの抱え過ぎレビュアーひまわりめろんです

    どうすんねんこれ!もうあっちもこっちも!(# ゚Д゚)(自己責任)

    地道に消化していくしかありません
    人生ってそういうものです
    そして刑事ヴァランダーの捜査も地道に進みます

    すっと入ったな
    刑事ヴァランダーの話にすっと入ったな
    この技術力ね
    世界のSONYか!

    今回はどうやらコンニャクとレンコンのピリ辛炒め略してコンピューターのお話っぽいです
    ファイアーウォールがどうちゃら言うてますからね

    しかし我らがヴァランダーは足で捜査する古いタイプの警察官
    もう題名見たときから心配してました

    地道ですもの
    地面にある道を粘り強く歩くの

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    2024年11月24日
  • 背後の足音 上

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    上下一括感想
    下巻でまとめて。

    でも、この人いつも疲れている。
    糖尿病なのに「ただ血糖値が高いだけ」とか言い張って“検診”もサボるし。
    刑事以外のことは相変わらずダメダメ。
    さて、この調子で下巻へ。

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    2024年05月27日
  • 手/ヴァランダーの世界

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    ヴァランダーシリーズをケネス・ブラナーのドラマで観て、物語の良さとヴァランダーの哀愁がいつまでも心に残る面白さだった。
    登場人物や地理の紹介があって、忘れてしまっている個々の物語をつなげることができる作品。
    とはいえドラマでしかまだ知らない世界。最初から読んでみようか。

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    2024年04月25日
  • 苦悩する男 下

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    クルト・ヴァランダー最後の事件である。最後は悲しくて寂しくて泣いた。でも彼にはお疲れ様と言ってあげた方が良かったか。老いへの恐怖、死への恐怖、年を取れば取るほど私自身にも迫りつつある。若い時に政治に関わらなかった後悔も、体力や気力を失いつつあっても、生きねばならない虚しさも。人種も環境も全く違うのに、いつも共感があり、親しみを覚えた。大好きなシリーズ。

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    2024年03月20日