ヘニング・マンケルのレビュー一覧

  • 背後の足音 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    刑事ヴァランダー・シリーズ第7作。
    全く身につまされる作品だ。

    主役のヴァランダーは、バツイチ、母はとうに亡く前作で父も亡くなった。
    姉と娘はそれぞれ離れた場所に住んでいて、日常的な連絡もとっていない。
    恋人がいたが、もう何ヶ月も連絡を取っておらず別れたも同然。
    友人らしい友人もいない。
    50を前にして、糖尿病の宣告も受けた。

    こんな状況で、同僚の刑事が殺されたことが判明する。
    そして、今更ながら同僚の私生活を知らなかったことを思い知らされる。

    中年男性の孤独とアイデンティティ・クライシスを見事に描いている一作だと思う。

    0
    2011年08月27日
  • 五番目の女 上

    Posted by ブクログ

    三年ぶりの新作。
    プロローグで明かされる“五番目の女”。なるほどそういう話なのかと了解するも、コトはそう単純ではないことを早々に思い知らされる。

    捜査に忙殺されるヴァランダー。父を亡くした喪失感、手掛かりゼロの焦燥感、その合間に将来のプランを空想しては、新たな被害者の出現に絶望を感じてひたすら沈み込む。このヒロイックとは縁遠い主人公に、シリーズ特有の頑固さや堅実さがよく表れていると思う。脇を固める捜査官たちも等身大で人間臭い。プロフェッショナルのいない小さなチームだが、役割分担に長け実に手際が良い。「少数でこれだけ機能している捜査陣とは一緒に働いたことがない」とは、応援に来た捜査員の台詞。

    0
    2011年07月07日
  • 目くらましの道 下

    Posted by ブクログ

    本作は「出来れば知りたくなかったことを確実に知るに至る」までの“本筋”も面白いが、ヴァランダー警部周辺のことを扱うような“脇筋”も面白い。
    本作の最末尾に在る“訳者解説”だが、なかなかお得だ…ヴァランダー警部シリーズの刑事達に関する小事典が在る!!

    0
    2011年03月01日
  • 目くらましの道 上

    Posted by ブクログ

    もし「“ヴァランダー”?シリーズだって?どれが一番?」とでも問う方が在るなら…私は本作を推したい!!

    0
    2011年03月01日
  • 白い雌ライオン

    Posted by ブクログ

    ヴァランダー警部が働くイースタの管轄区域とは縁が深いでもない“謀略”が、「女性の失踪」という事件を切っ掛けにヴァランダー警部の身に降りかかる災厄となっていく…何か凄い展開である…
    凄く引き込まれてしまった…

    0
    2011年02月22日
  • リガの犬たち

    Posted by ブクログ

    個人的にはシリーズで一番好き。ラトヴィアという国、自由のために戦う人々の姿が熱い筆致で描かれている。フィクションではあるが、ついこの前までこのような状態だったリガの街に、いつかは訪れてみたい、そう思える作品。

    0
    2010年07月03日
  • 目くらましの道 上

    Posted by ブクログ

    2007年2月翻訳発行。
    クルト・ヴァランダー警部を主人公とするスウェーデンの警察シリーズ、5作目。
    本国では1995年発表、イギリスで2001年に発行されCWA賞受賞作。
    スウェーデン南端のスコーネ県のさらに南端のイースタ。元法務大臣が斧で殺され、連続殺人の様相を呈してくる。
    同じ時期になの花畑をさまよっていた少女が焼身自殺を図るという事件も起こる。
    2001年、CWA最優秀長篇賞受賞作。

    0
    2011年03月12日
  • 目くらましの道 下

    Posted by ブクログ

    ヴァランダー警部は捜査に能力を発揮するが、老いた父の行動を案じ、進路の定まらない娘を気遣い、恋人にもなかなか連絡が取れない。
    犯人は比較的早くわかるが、綿密な描写で飽きさせない。
    哀切な結末。

    0
    2009年10月07日
  • 目くらましの道 下

    Posted by ブクログ

    下巻に入っても期待は裏切られませんでした。人物像がはっきりと浮かび上がっていること、1995年当時の世相がよく伝わること、そして着地がすっきりしていることなどがポイントの高さにつながっています。昔読んだ「マルティン・ベック・シリーズ」とは雰囲気が違いますが、こちらのスウェーデン警察小説シリーズもお勧めです。ぜひ一作目の「殺人者の顔」からどうぞ。追記。スウェーデンでドラマ化されたという話は、解説で読んだ記憶があるし、ケネス・ブラナー主演で、去年イギリスでドラマ化された(舞台はスウェーデン)というニュースも聞いていたが、まさか、今日WOWOWで放送されていたとは知りませんでした。しかも一作目が「目

    0
    2011年08月12日
  • 目くらましの道 上

    Posted by ブクログ

    このところ一押しの警察小説シリーズ。舞台はスウェーデンの地方都市イースタ。主人公はクルト・ヴァランダー警部。シリーズ第5作の今回は、未だかつてない猟奇的な殺人で幕を開ける。どうなる、後半?

    0
    2011年08月12日
  • 目くらましの道 上

    Posted by ブクログ

    (上下)
    ヘニング・マンケルを 読もう思った。並んでいた初期のものも面白そうだったが読んだのは順不同、これはシリーズの5作目だった、 これは大正解で面白かった。《目くらましの道 上下巻》
    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

    初めて読むには内部の人間関係の話が少しついていけなくて残念だった。これはもう少し読んでみないといけないと積読山の頂を見下ろしてみたが、まぁいいか、気合も気が抜けていたが 面白かった。

    「ミレニアム」で難しかったVの多い名前と、登場人物も多くて頭も目もぐるぐる(笑)
    しかしそんなことは二の次で、面白かった。慣れれば一気読み

    0
    2026年03月01日
  • 背後の足音 上

    Posted by ブクログ

    (上下巻)

    同僚のスウェードべりが至近距離から撃たれて死んだ。海岸で起きた若者射殺事件との関係はあるのか。複雑な背景も読みどころだった。
    スウェーデン、イースタ署のヴァランダー刑事シリーズ。
    今回は、北の国の風土や、気質が参考になった。

    プロローグは、8月の夏至前夜、若者たちが集まってパーティを開いている。それを木陰から窺い、パーティー用に扮装した三人を一瞬で射殺した男がいる。

    だが、彼らは海外旅行に出たということにして、親たちには旅行先から便りが届いている。
    一人の親が子供の行方を不審に思い警察に捜索願いを出すが、旅先から葉書が届いているために、失踪として扱ってもらえないでいた。

    0
    2026年02月28日
  • 苦悩する男 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヴァランダーシリーズ最終作。
    最後までヴァランダーはヴァランダーで、ドタバタしながらもきちんと仕事をこなして面白く読めた。
    エピローグでのヴァランダーのその後については少し寂しいところもあるが、それも良いのかも。
    面白いシリーズでした。

    0
    2025年05月01日
  • ファイアーウォール 上

    Posted by ブクログ

    刑事ヴァランダーシリーズ。
    あと何巻残っているのか?
    だんだんこのリズムに慣れてきたのになぁ。
    ちょっとさみしい。

    今回も出だしから良い感じで
    別々に起きた複数の事件がどう関係してくるのか
    ワクワクする。
    ヴァランダーは相変わらず美人に弱い。
    あっちへふらふら、こっちへふらふらしつつ、
    時々同僚たちに癇癪を起こして自己嫌悪。
    ほんとに人間らしくて
    なんか泣けてきちゃう。

    タイトルの「ファイアーウォール」は
    コンピュータ音痴の彼とは全く相容れないものなので
    ヴァランダーがどう対処するのか、
    そこも気になるところ。

    下巻へ続く。

    0
    2025年03月03日
  • 手/ヴァランダーの世界

    Posted by ブクログ

    「芸術の責務はいろいろあるが、その一つは人々に友人を与えることだと私は思う。」

    刑事ヴァランダーシリーズほんとの最後の最後は中編『手』とマンケル本人によるシリーズの各作品、人物、地名の紹介を収録した『ヴァランダーの世界』

    友人クルト・ヴァランダーともほんとにお別れかー。・゚・(ノ∀`)・゚・。

    それにしてもヘニング・マンケルってすごい人なのよ
    社会活動家としての一面も持っていて、特にアフリカを愛し、アパルトヘイトを激しく憎んでいたのよ
    でもってアフリカに蔓延するエイズ撲滅のために基金を創設したりね

    それからスウェーデンって世界でもいち早く移民(難民)の受け入れをした国でもあって、積極的

    0
    2025年02月17日
  • 背後の足音 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヴァランダーシリーズ、
    まだ上巻だけど、今のところ1番良いかも!
    まどろっこしい部分が取っ払われ、
    どんどん話が展開していく。
    下巻もこんな感じでありますように。




    ———ネタバレ———


    前回、老眼鏡を5つも買ったヴァランダーだったが
    今回も体に異変が。
    感情の起伏も激しく、物忘れや失敗も多くて
    だんだん笑えなくなってきた。。
    心の中で彼を叱咤激励しながら読む。

    中盤で読み手は犯人がどういう人物だかわかる。
    それになかなか辿り着けない警察の面々に
    早く気づいてー!とまた心の声が叫ぶ。
    今回は仲間の弔い合戦なのだから…
    がんばれ!ヴァランダー!

    0
    2025年02月14日
  • 目くらましの道 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うお〜〜
    久しぶりに怒涛の一気読み。
    上巻で犯人が明かされたにもかかわらず、
    最後まで続くこの緊迫感、
    とても読ませる下巻だった。

    子どもが犠牲になる社会、
    どんどん変化し、個人ではどうにもできない世界の動きなどにやりきれなさでいっぱいのヴァランダー。
    これは作者自身の悲痛な声でもあるんだろう。
    そのことが十分に伝わる作品だった。

    細かな部分で言うと、回収されずに終わったあれこれが気になったし(赤いノートの内容、犯人の壮大な殺人計画の結末。結局何がしたかった?)、
    ヴァランダーが毎回けっこう危険な目に遭ってる割に
    自分ちの危機管理が薄く、ハラハラさせられるのが心臓に悪い。

    そしてタイトル

    0
    2025年01月08日
  • 目くらましの道 上

    Posted by ブクログ

    ヴァランダーシリーズ初の上下巻。
    これまでとどこがどう変わったのか、
    厚みが減ったせいもあるのかも知れないけれど、
    テンポが良く、すごく読みやすくなった。

    ヴァランダーの目前で焼身自殺した少女と、
    同時期に起こる凄惨な連続殺人事件。
    この二つは今後交わっていくのか?
    そして彼は予定通り休暇を取れるのか?(バイバと)
    長引く家族間のわだかまりは解消されていくのか?
    洗濯物と車検はいつになったらできるのか??

    いろいろと気になることは下巻で!

    0
    2025年01月08日
  • 霜の降りる前に 下

    Posted by ブクログ

    はい親子鷹ヴァランダーとリンダの「善なる人々」との闘いは一応の解決をみました

    うーん、難しいテーマだね
    いやでもやっぱり「宗教」って怖いって思っちゃうよね
    何十人時には何百人あるいはもっと多くの人の命を奪うことが「善いこと」に変換されちゃうことがある
    なんの躊躇いもない

    もちろん「宗教」の持つ力が真の意味での救いをもたらすこともあるわけで
    あーでも「善き人々」は不信心者の命を奪うことで救われるのか

    ダメだーぐるぐるだー( TДT)

    よし、とりあえず一旦置こう

    リンダよリンダ
    娘よ
    あー娘よ

    今回のことで分かっただろう
    君のお父さんはめちゃくちゃかっこいいのだよ
    確かに腹回りは太くな

    0
    2024年12月08日
  • 霜の降りる前に 上

    Posted by ブクログ

    娘のリンダが警察官を志してイースタに帰ってきた

    今回はそのリンダが主人公
    いやヴァランダーとW主人公なのかも

    そしてどうやらリンダは父であるヴァランダーが大嫌いで大好きのよう
    分かる

    そしてハッキリとは書かれてないんだけど、いつものヴァランダーじゃない気がする
    なんかそう感じる
    たぶんあれだヴァランダーちょっと浮かれてると思う

    わいの思い込みかもしれんと思ったが、たぶん違う
    わいはわいを信じることにする
    ヘニング・マンケルが恐ろしく上手いのだ

    ヴァランダー絶対うれしい
    自分と同じ警察官になると決めて自分の住む家に戻ってきた娘
    そりゃもう父親なら浮かれまくる
    だがしかーし!警察官の先輩

    0
    2024年12月07日