ヘニング・マンケルのレビュー一覧
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ネタバレヴァランダ-シリ-ズ作者のヘニング・マンケルのエッセイ。
というか、死と生に正面から向き合ったひとりの男の世界に向けて、人間みんなに向けての大いなる遺言。
もう、ヘニング・マンケル氏はこの世にはいないけれど残された本、この言葉には魂を揺さぶせられる。ありがとうと伝えたい。
人類学、地球学、歴史学すっかりひっくるめても彼ほど直接 心に訴えてくれた人はかつていなかった。もう翻訳された本はすべて読んでしまったけれど、また、この本を手にすることでしょう。
人類が滅亡したあとに残される物は無人探査機ボイジャーと放射性廃棄物の二つという章には鳥肌がたった。その他にも巻頭で紹介してくれた写真や絵画、若い頃の -
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ヴァランダー・シリーズの邦訳8作目。創元推理文庫というとマニアックなイメージが強く、自分には敷居が高く、手を出しにくかったのだが、そのイメージを打ち破ったのがヴァランダー・シリーズであった。以前からこのシリーズはスウェーデン版のハリー・ボッシュ・シリーズではないかと思っている。ミステリーと併せてヴァランダーが孤軍奮闘するハードボイルドな香りがハリー・ボッシュ・シリーズに似ている。
最初は『ファイアウォール』というタイトルが昔気質のヴァランダーと結び付かず、面食らった。また、この上巻の前半で描かれる事件も大して大きな事件とも思えず、ヴァランダーが過去の亡霊と向き合うスローな展開が続き、警察組織 -
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ヴァランダーシリーズの6冊目。
残酷な串刺し殺人事件と監禁の末、衰弱した後の殺人事件。この二つの事件のわずかな共通点から同一犯との推測を固めるヴァランダー。個々として謎がつながらなくなってゆく。
これまで確執を深めていた父親の突然の死を迎えながらも事件解決のため文字通り東奔西走。
娘リンダとの心が通じ合いそうなシーンで「上」のエンド。スエーデンという国の持つ寂しさ、厳しさに気づかされる。
風景はあんなにも凛として美しいのに。
「下」は明日にならなくては届かない。一緒に買えなかったのが残念でしょうがない。
最後の行
『これからどうやって生きていったらいいんだ?』