ヘニング・マンケルのレビュー一覧
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ネタバレヴァランダーシリーズ、
まだ上巻だけど、今のところ1番良いかも!
まどろっこしい部分が取っ払われ、
どんどん話が展開していく。
下巻もこんな感じでありますように。
———ネタバレ———
前回、老眼鏡を5つも買ったヴァランダーだったが
今回も体に異変が。
感情の起伏も激しく、物忘れや失敗も多くて
だんだん笑えなくなってきた。。
心の中で彼を叱咤激励しながら読む。
中盤で読み手は犯人がどういう人物だかわかる。
それになかなか辿り着けない警察の面々に
早く気づいてー!とまた心の声が叫ぶ。
今回は仲間の弔い合戦なのだから…
がんばれ!ヴァランダー! -
Posted by ブクログ
ネタバレうお〜〜
久しぶりに怒涛の一気読み。
上巻で犯人が明かされたにもかかわらず、
最後まで続くこの緊迫感、
とても読ませる下巻だった。
子どもが犠牲になる社会、
どんどん変化し、個人ではどうにもできない世界の動きなどにやりきれなさでいっぱいのヴァランダー。
これは作者自身の悲痛な声でもあるんだろう。
そのことが十分に伝わる作品だった。
細かな部分で言うと、回収されずに終わったあれこれが気になったし(赤いノートの内容、犯人の壮大な殺人計画の結末。結局何がしたかった?)、
ヴァランダーが毎回けっこう危険な目に遭ってる割に
自分ちの危機管理が薄く、ハラハラさせられるのが心臓に悪い。
そしてタイトル、”目くらましの道”がたびたび登場する場面で、ヴァランダーは早い段階で犯人の存在に気づいていた、にもかかわらず、その事実を認めたくなかったあまりあえてその犯罪を(結果的に)引き延ばす道へ入ってしまった、という部分が自分の中ではうまく消化しきれなかった。
まちがった解釈をしているのかな…と
少しモヤモヤ。
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Posted by ブクログ
はい親子鷹ヴァランダーとリンダの「善なる人々」との闘いは一応の解決をみました
うーん、難しいテーマだね
いやでもやっぱり「宗教」って怖いって思っちゃうよね
何十人時には何百人あるいはもっと多くの人の命を奪うことが「善いこと」に変換されちゃうことがある
なんの躊躇いもない
もちろん「宗教」の持つ力が真の意味での救いをもたらすこともあるわけで
あーでも「善き人々」は不信心者の命を奪うことで救われるのか
ダメだーぐるぐるだー( TДT)
よし、とりあえず一旦置こう
リンダよリンダ
娘よ
あー娘よ
今回のことで分かっただろう
君のお父さんはめちゃくちゃかっこいいのだよ
確かに腹回りは太くなる一方だとしても
今後はお父さんを見習ってだね
君も警察官として市民の生活を守るためにがんばりたまえよ!(立ち位置謎)
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娘のリンダが警察官を志してイースタに帰ってきた
今回はそのリンダが主人公
いやヴァランダーとW主人公なのかも
そしてどうやらリンダは父であるヴァランダーが大嫌いで大好きのよう
分かる
そしてハッキリとは書かれてないんだけど、いつものヴァランダーじゃない気がする
なんかそう感じる
たぶんあれだヴァランダーちょっと浮かれてると思う
わいの思い込みかもしれんと思ったが、たぶん違う
わいはわいを信じることにする
ヘニング・マンケルが恐ろしく上手いのだ
ヴァランダー絶対うれしい
自分と同じ警察官になると決めて自分の住む家に戻ってきた娘
そりゃもう父親なら浮かれまくる
だがしかーし!警察官の先輩としてビシッとしたところを見せなければならないし、なんかちょっと恥ずかしいから娘に浮かれていることは絶対に気付かれてはならない、絶対に!
分かる分かるよヴァランダー
わいにも娘がいるからね
三人もいるからね
そしてリンダがもうなんていうかヴァランダーにそっくりなのよw
癇癪持ちなところとこか
そして自分が父親そっくりなことを発見する度にちょっと凹むリンダ
わいの娘たちもどこかで凹んでいるのかな
そして父親そっくりに猪突猛進で事件に挑むリンダと共に下巻へ! -
Posted by ブクログ
どーも、シリーズもの抱え過ぎレビュアーひまわりめろんです
どうすんねんこれ!もうあっちもこっちも!(# ゚Д゚)(自己責任)
地道に消化していくしかありません
人生ってそういうものです
そして刑事ヴァランダーの捜査も地道に進みます
すっと入ったな
刑事ヴァランダーの話にすっと入ったな
この技術力ね
世界のSONYか!
今回はどうやらコンニャクとレンコンのピリ辛炒め略してコンピューターのお話っぽいです
ファイアーウォールがどうちゃら言うてますからね
しかし我らがヴァランダーは足で捜査する古いタイプの警察官
もう題名見たときから心配してました
地道ですもの
地面にある道を粘り強く歩くのがヴァランダーとわいの代名詞ですから
ネット空間の道なんてお手上げに決まってます
もちろんだからと言ってあきらめはしない
下巻もあんたについて行くよヴァランダー
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Posted by ブクログ
やっぱすげーわイチロー
間違えたマンケル(たぶん間にユンケル挟まってる!)
なんての?こうグリュグリュグリューンってなってポワワーン…ズシャーンみたいな感じよ
分かりやすく言うとウルトラQのオープニングみたいな感じ(まだそれほど分かりやすくない)
あれあるじゃん
蜜柑の搾り汁だっけ?で書いて後で炎であぶると出てくるやつ
送り出し?
ぜんぜん違うわ!
送り出しは相撲の決まり手だわ!
あぶり出しだわ!
自分であぶる言うてるわ!
何だっけ?何の話だっけ?
元寺尾の錣山親方が亡くなった話だっけ?
かっこよかったよねって違うわ!
寺尾はかっこよかったけど違うわ!
これ自分がスウェーデン人だったらもっとこう背中に来るじゃなかろうかと思うのよね(話戻ってますよ!ボーッとしない!)
社会問題の練り込み方がうますぎるのよ
(ウルトラQやあぶり出しの話はどうやらここに繋がるらしい)
あーっそういうことかーって半端なく思うし、ピンとこなくてもなんか残る感じがするのよ
変わっていく社会にヴァランダーは無力感を感じるわけ
突発的に全てを放り投げたくなるわけ
でもヴァランダーはそうしない
一歩づつ進む、歩みを止めない
そして最後に真実を突き止める
なぜそれが出来るのか
それはヴァランダーの中にある静かな怒りが常にあるからだと思う
そしてその怒りはいつも自分に向けられてる気がする
そんな一冊でした -
Posted by ブクログ
祖父母から受け継いだ小島の木造の家で一人暮らすのは元医師フレドリック。
秋の夜、就寝中に強烈な明るさで目をさましたときあたりは灰色の煙が充満していた。
なんとか逃げ出したフレドリックだったが、家は全焼する。
警察の調べで火事の原因が放火であると判明するが、保険金目当てではないかと疑いをかけられる。
いったい誰が…真相は…となるが
その間、港の店主が亡くなったり、駐車場の持ち主も…。
そしてそのあとも2件の火事で家が全焼となる。
火事では幸いに死者は出ていないが、誰が何の目的でとなるのである。
犯人の目的もわからないが、その間のフレドリックの周辺のジャーナリストや娘とのことが多く心を揺さぶる。
70歳のフレドリックの心のうちも老境に差し掛かっているが故になのか、回想も多く悲哀を感じる。
真実は、彼だけが知っているというのも辛いではないかと思った。
フレドリックが、ずっーとゴム長靴のことを気にしていたのが、なんだか妙にひっかかった。
実用的なものの代表格のゴム長靴に最後まで拘り続けていたなぁと。
これをタイトルにした意味を考えた…。
火事で家が燃えた日から家が再建されるまでの一年間、ゴム長靴はずっと不在のままなのに物語にあり続けるという意味を。
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人生終焉前の寂しさと恐怖… 価値観の偏りや歪んだ欲望の醜さが悲しい #スウェーディッシュ・ブーツ
■きっと読みたくなるレビュー
既に現役の医者をリタイヤして、静かに暮らしている主人公。しかし胸に秘めた人間性は、なかなかのキモさと偏見で形成されている。
年甲斐もなく色恋沙汰を期待したり、嘘をついたり、人の領域に土足で踏み込んだり…
動機は自らの寂しさや恐れからの回避なんでしょう。人生を悟るべき年齢にもかかわらず、あまりにもカッコ悪い。正直読んでいると嫌な気分になってくることも多々あります。
しかし、気持ちは痛いほど分かる。
私も年齢を重ねてきました。どんなに頭でわかっていても、価値観の偏りや歪んだ欲望を正規化できないことがあるんですよね。ただ甘えたいだけなんです。
主人公が過去のことを思い出すシーンが度々登場するのですが、これが胸に沁みるんです。私も人生を重ねれば重ねるほど、遠い昔のことを思い出すんですよ。まるで昨日のことのように明確に。
楽しい思い出ではなく、むしろ何でもない日常のことや不安だったことが目に浮かぶ。読めば読むほど彼の人生に引き込まれてしまうのです。
そして人生の終焉にある、目に見えない境界線の向こう側に行く恐怖。どうすれば死を学ぶことができるのか…私も知りたい。
マンケルの遺作である本作ですが、作者の苦しみとむせび泣きが聞こえてくるようでした。
また本作の謎解き要素は、放火犯が誰なのかを探っていくことになるのですが、これもただただ切なくなる真相です。
強く、正しく、人に優しく生きるべきなんて正論は、いくらでも言えます。世界から忘れ去られた人間の悲しみ、たどり着いてしまった孤独の闇は、まさに死の恐怖と重なるのです。
■ぜっさん推しポイント
自分の不利益になっても、価値観と違っても、面倒でも手間でも、人の不幸を受け止めてあげる。どんなに弱い人間でも、唯一できる愛情表現だと思います。
物語の後半、リーサが過去の痛みを初めて語った場面…主人公が行った言動は、悲しくそして許せなかったです。作者からの最期のアンチテーゼとして、しっかりと嚙み締めなければならないと思いました。 -
Posted by ブクログ
マンケル自身が書いた、ヴァランダーものに出てくる地名、人物索引があるというので購入。さらにヴァランダーものの作品全部の導入が書かれている。さすが作者の書く紹介文、作品の目の付け所がかかれている、うまい。プラス短編「手」がある。これがおもしろい、とてもよかった。
「手」
田舎に住みたいヴァランダー、紹介された家に見に行くと、なんと庭から人間の手の骨が突き出ていた。手は前の住人、その先の住人と調べていくと出て来た秘められた出来事。第二次世界大戦の影が見える。
ヴァランダーの紹介文になると、「どちらが犯人でどちらが犠牲者かはとうてい言えるものではなかった。」と締めくくる。
2004,2013
2021.6.18初版 -
Posted by ブクログ
クルト・ヴァランダーの娘リンダが主人公。警察官になる直前の事件を父と共に追いかける。今までのシリーズで時々出てくる娘リンダは、いつも情緒が不安定でフラフラしているイメージしかなかったが警察官になるとはびっくり。彼女の両親に対する、愛情や軽蔑がない混ぜになった感情がリアルで、意外と似たもの同士である父娘のやり取りにくすっと笑えてしまう。娘の容赦のない父の描写が特に面白く、クルト・ヴァランダーという人間の輪郭が際立ち、やはり彼はヒーローになりきれないなあと感じる。そこが良いのだが。
そうそう事件はカルト宗教がらみになるが、いつもな感じで面白かった。作者が亡くなってしまったので、ヴァランダーシリーズも終わってしまうのが悲しく、長らく積読状態だったが、すでに7年経っていた。今年こそ読んでしまおうと思った。 -
Posted by ブクログ
もうミステリーじゃないですね
じゃあなんなのよ?って聞かれるとだいぶ困るんですが
正直事件の方はもうほぼサイドストーリーなんじゃないかと思うほど力入ってない気がします
割とどうでもいいっていうか
今回はヴァランダー再生の旅です
警官であるということ、イコールヴァランダーにとって生きるということはどういうことなのかをひたすらに自分に問いかけ続けます
そしてヴァランダーはデンマーク社会を映す鏡でもあるようです
ひたすらに自分の内にある怖れや苦悩や喜びさまざまなものと向き合い続ける500ページでした
読み終わって思ったこと
ヴァランダー頑張れ!
俺も頑張る! -
Posted by ブクログ
オリジナルのタイトル”Mördare Utan Ansikte”、どういう意味なんだろうと思って辞書を引いたところ、顔のない殺人者、という意味だった。
犯人はいて勿論『顔』がある。けれど、犯人をそうするように駆り立てたものーー国の制度、仕組み、移民問題ーーもある意味では『犯人(原因)』で、それには『顔』がない。……よな、とか考えたりした。
国が抱えている問題を軸にして展開される重厚な物語。読み終えた時の(いい意味での)疲労感。
ヴァランダーのシリーズをもっと読みたくなった。
しかし、クルト・ヴァランダー、プライベートがとことん行き詰まっているし、ひどい怪我をするし、急いでご飯食べたりして結構お腹こわしてるし……大丈夫か!?と心配になった。これで職場の人間関係がギスギスしてたら(辛すぎてとても読み進められなかった)……そうじゃなくてよかった。
父親の問題のくだり、それについて姉と話している場面はとても苦しくなってしまった。