ヘニング・マンケルのレビュー一覧

  • 白い雌ライオン
    ヴァランダー警部が働くイースタの管轄区域とは縁が深いでもない“謀略”が、「女性の失踪」という事件を切っ掛けにヴァランダー警部の身に降りかかる災厄となっていく…何か凄い展開である…
    凄く引き込まれてしまった…
  • リガの犬たち
    個人的にはシリーズで一番好き。ラトヴィアという国、自由のために戦う人々の姿が熱い筆致で描かれている。フィクションではあるが、ついこの前までこのような状態だったリガの街に、いつかは訪れてみたい、そう思える作品。
  • 目くらましの道 上
    2007年2月翻訳発行。
    クルト・ヴァランダー警部を主人公とするスウェーデンの警察シリーズ、5作目。
    本国では1995年発表、イギリスで2001年に発行されCWA賞受賞作。
    スウェーデン南端のスコーネ県のさらに南端のイースタ。元法務大臣が斧で殺され、連続殺人の様相を呈してくる。
    同じ時期になの花畑を...続きを読む
  • 目くらましの道 下
    ヴァランダー警部は捜査に能力を発揮するが、老いた父の行動を案じ、進路の定まらない娘を気遣い、恋人にもなかなか連絡が取れない。
    犯人は比較的早くわかるが、綿密な描写で飽きさせない。
    哀切な結末。
  • 目くらましの道 下
    下巻に入っても期待は裏切られませんでした。人物像がはっきりと浮かび上がっていること、1995年当時の世相がよく伝わること、そして着地がすっきりしていることなどがポイントの高さにつながっています。昔読んだ「マルティン・ベック・シリーズ」とは雰囲気が違いますが、こちらのスウェーデン警察小説シリーズもお勧...続きを読む
  • 目くらましの道 上
    このところ一押しの警察小説シリーズ。舞台はスウェーデンの地方都市イースタ。主人公はクルト・ヴァランダー警部。シリーズ第5作の今回は、未だかつてない猟奇的な殺人で幕を開ける。どうなる、後半?
  • 手/ヴァランダーの世界
    ヴァランダーシリーズをケネス・ブラナーのドラマで観て、物語の良さとヴァランダーの哀愁がいつまでも心に残る面白さだった。
    登場人物や地理の紹介があって、忘れてしまっている個々の物語をつなげることができる作品。
    とはいえドラマでしかまだ知らない世界。最初から読んでみようか。
  • 苦悩する男 下
    クルト・ヴァランダー最後の事件である。最後は悲しくて寂しくて泣いた。でも彼にはお疲れ様と言ってあげた方が良かったか。老いへの恐怖、死への恐怖、年を取れば取るほど私自身にも迫りつつある。若い時に政治に関わらなかった後悔も、体力や気力を失いつつあっても、生きねばならない虚しさも。人種も環境も全く違うのに...続きを読む
  • 五番目の女 下
    やっぱすげーわイチロー

    間違えたマンケル(たぶん間にユンケル挟まってる!)

    なんての?こうグリュグリュグリューンってなってポワワーン…ズシャーンみたいな感じよ
    分かりやすく言うとウルトラQのオープニングみたいな感じ(まだそれほど分かりやすくない)

    あれあるじゃん
    蜜柑の搾り汁だっけ?で書いて後...続きを読む
  • 五番目の女 上
    んんんんんーむはーッ

    何だこの書き出し

    お久しぶりです
    刑事ヴァランダーです
    意図したわけではありませんがだいぶ間が開いてしまいました
    でもそんなに連続して読むもんでもない気がするのです

    何しろ大リーグ養成ギプスのようなシリーズですからね

    んんんんんーむはーッです

    何ですか

    本の感想です...続きを読む
  • スウェーディッシュ・ブーツ
    放火犯は誰かというミステリーでもあるが、小島に住む孤独な元医師の老人フレドリックの回想と老人性生活への欲望と娘との関係改善に至る日記でもある。
    しかしこの主人公はかなり自分勝手な男で30才も年下の新聞記者へのアプローチには正直気持ち悪さが先に立ち彼女がそれをそこまで嫌がらないのが不思議。作者が男性な...続きを読む
  • スウェーディッシュ・ブーツ
    祖父母から受け継いだ小島の木造の家で一人暮らすのは元医師フレドリック。

    秋の夜、就寝中に強烈な明るさで目をさましたときあたりは灰色の煙が充満していた。
    なんとか逃げ出したフレドリックだったが、家は全焼する。
    警察の調べで火事の原因が放火であると判明するが、保険金目当てではないかと疑いをかけられる。...続きを読む
  • スウェーディッシュ・ブーツ
    人生終焉前の寂しさと恐怖… 価値観の偏りや歪んだ欲望の醜さが悲しい #スウェーディッシュ・ブーツ

    ■きっと読みたくなるレビュー
    既に現役の医者をリタイヤして、静かに暮らしている主人公。しかし胸に秘めた人間性は、なかなかのキモさと偏見で形成されている。

    年甲斐もなく色恋沙汰を期待したり、嘘をついた...続きを読む
  • スウェーディッシュ・ブーツ
    スエーデンの小島に住む老主人公の家が火災になったところから物語ははじまる。
    全てを失った老人の孤独が、晩秋の群島の描写と重なり胸に迫ってくる。私なら絶対に好きになれない描写の主人公だが何故か引き込まれてしまう。ささやかな日常と連続火災事件の対比ももの悲しい。イタリアンシューズの続編。
  • 手/ヴァランダーの世界
    マンケル自身が書いた、ヴァランダーものに出てくる地名、人物索引があるというので購入。さらにヴァランダーものの作品全部の導入が書かれている。さすが作者の書く紹介文、作品の目の付け所がかかれている、うまい。プラス短編「手」がある。これがおもしろい、とてもよかった。

    「手」
    田舎に住みたいヴァランダー、...続きを読む
  • 霜の降りる前に 下
    クルト・ヴァランダーの娘リンダが主人公。警察官になる直前の事件を父と共に追いかける。今までのシリーズで時々出てくる娘リンダは、いつも情緒が不安定でフラフラしているイメージしかなかったが警察官になるとはびっくり。彼女の両親に対する、愛情や軽蔑がない混ぜになった感情がリアルで、意外と似たもの同士である父...続きを読む
  • 笑う男
    もうミステリーじゃないですね

    じゃあなんなのよ?って聞かれるとだいぶ困るんですが

    正直事件の方はもうほぼサイドストーリーなんじゃないかと思うほど力入ってない気がします
    割とどうでもいいっていうか

    今回はヴァランダー再生の旅です
    警官であるということ、イコールヴァランダーにとって生きるということ...続きを読む
  • 殺人者の顔
    オリジナルのタイトル”Mördare Utan Ansikte”、どういう意味なんだろうと思って辞書を引いたところ、顔のない殺人者、という意味だった。
    犯人はいて勿論『顔』がある。けれど、犯人をそうするように駆り立てたものーー国の制度、仕組み、移民問題ーーもある意味では『犯人(原因)』で、それには『...続きを読む
  • イタリアン・シューズ
    ヘニング・マンケルのミステリーではない小説ということで、半信半疑で読み出したのだが、とても読み応えがあった。
    主人公は冒頭はただの我儘な初老の男性とも言えるし、登場人物は全員素敵という訳ではないのだが、読み進めると全員が愛おしく思えてくる。
    シンプルな語り口ながら、伝わるものがあるのはさすがヘニング...続きを読む
  • リガの犬たち
    スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『リガの犬たち(原題:Hundarna i Riga)』を読みました。

    「ヘニング・マンケル」作品は、今年の3月に読んだ『北京から来た男』以来ですね… 北欧ミステリが続いています。

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    【CWA...続きを読む