ヘニング・マンケルのレビュー一覧

  • 目くらましの道 上

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    まぁ、きれいな菜の花畑の表紙・・・などとスエーデンの短い夏の美しい風景に目くらまされてはいけません。
    次々と起こる想像を絶する陰惨な事件。
    我らがヴァランダーは悩みつつまた事件解決への先の見えない道を突き進むのでした。
    下巻に続く。

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    2014年09月10日
  • 白い雌ライオン

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    ネタバレ

    ヴァランダーシリーズの3冊目。
    今回の舞台はスエーデンと南アフリカ共和国。

    バツイチで情けない中年男のヴァランダーだがその生き方は骨太でゆるぎない。(ときどき揺らぐ…?)
    今回も男の友情のような力強い姿を見せてくれた。
    警察という職業からももう隔絶しているほど。

    前回のペレストロイカに続き今回のアパルトヘイト。
    世界史の授業より味わい深い世界の情勢がわかった気がしてくる。


    2022年7月
    再読。大統領暗殺事件、こちらは首相狙撃事件とリンクもしたし、黒人問題、国家間の緊張など、現代の世界情勢も頭から離れない状態で読み進める。
    また、続きを読みたい衝動に駆られる。ヴァランダーシリーズ、いつ

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    2014年07月04日
  • 目くらましの道 下

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    なかなか読み応えのある作品だった。斧で脊椎を切断し、頭皮を剥ぎ取るという異常な殺人鬼による犯行は止まらない。まさかと思いながら薄々、殺人鬼の正体に気付くのだが…ヴァランダー警部は、この殺人鬼の凶行を止めることが出来るのか。事件の背後にある被害者たちの秘密も少しづつ見えて来て、その秘密は焼身自殺を遂げた少女ともつながりを見せる。

    スウェーデン版のハリー・ボッシュ・シリーズとも言うべき作品。相変わらず、読ませてくれる。

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    2014年07月02日
  • 目くらましの道 上

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    スウェーデン警察小説、ヴァランダー警部シリーズの第五弾。奇しくも、スウェーデンが出場しているW杯開催の最中に事件は起きる。

    不審者の通報を受けたヴァランダー警部の目の前で少女が焼身自殺し、さらには、頭皮の一部を剥ぎ取られた死体が発見されるという事件が発生する。頭皮剥ぎ取り殺人は連続殺人の様相を呈し…

    今回は、かなりハードな事件が描かれ、先の読めぬサスペンスフルな展開にCWAゴールデンダガー賞受賞も十分頷ける。下巻へ急ぎたい。

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    2014年07月01日
  • 目くらましの道 下

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    読者には犯人が分かっている事でよりハラハラさせられる展開に思わず引き込まれた。 このシリーズを読むのはかなり遅い参戦でしたがおかげでまとめて読める幸せを味わっております。

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    2014年04月16日
  • ファイアーウォール 下

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    ヴァランダー警部もこれまで頑固なまでにITとは無縁な仕事のしかたをしてきたけれど、今回の捜査ではいろいろと考えさせられることばかり。しかも信頼していた仲間のうらぎり行為もありピンチ!!そんな多忙な中、さびしき独り身の中年男ヴァランダーは彼女欲しさにマメな行動に出たもののとんだことに!?相変わらずカワイイ警部なのです。あと2作でこのヴァランダー・シリーズも終わり。なごりおしいな〜。

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    2014年02月23日
  • 目くらましの道 上

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    史上最悪の夏休み。白夜の北欧スウェーデンのスコーネ地方が舞台のクライム・ノベル(厳密には”警察小説”というらしい)。

    北欧が、表面的にはもっとも美しく明るく輝く季節に、その裏側で繰り返される凄惨な殺人事件。その極度のコントラストは、ごくふつうの生活を送っている人間がその裏では陰惨な事件を引き起こすもうひとつの顔を持っている、というこの作品の中の犯人像と重なる。

    主人公の警部ヴァランダーの「繊細さ」「小心さ」が、ときに捜査の上では武器になっている反面プライヴェーとではぐだぐだなところが可笑しい。

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    2013年07月08日
  • 背後の足音 下

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    苦みばしったヨレヨレの主人公刑事、今の世相を反映した不気味な犯人、素晴らしい物語と三拍子揃った、文句無しの傑作。

    主人公のヴァランダーが、弱く、孤独で、疲れ果て、イライラしているという人物造形がいい。それでも、正義を失わないでいたいと祈るようにして動き回る中年の刑事。


    この犯人のように、奇妙に現実感覚のない人物に、ぼくも会ったことがあるから、余計に怖かった。

    まったくダレることなくページターニングさせる。文章もいい(訳文はちよ微妙)。

    このシリーズ、コンプリートを誓おう。

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    2013年07月23日
  • 背後の足音 下

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    スウェーデンのミステリ。
    クルト・ヴァランダー警部のシリーズ7作目後半。
    規模の小さな警察が大事件を抱えての奮闘を描きます。

    部下の警官スヴェードベリが殺され、目立たなかった彼の意外な面がわかってくる。
    夏至祭に殺された3人の若者の事件を、ひそかに捜査をしていたらしい。
    スヴェードベリが隠していた写真に写っていた人物は、誰なのか。公開しても、見た者はなかなか現れない。

    ヴァランダー自身は体調が悪くて治療を始めるが、たまたま血糖値が高いだけと糖尿病であることを認めず、署員にも病気のことを知らせない。
    こういうふうに、仕事にのめり込むタイプなのですが。
    周囲に心配をかけながら、何でなの、このダ

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    2012年11月05日
  • 背後の足音 上

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    昨年夏翻訳発行の最新作。
    スウェーデン南端イースタ警察のクルト・ヴァランダー警部のシリーズ。7作目。
    前の事件から2年後。

    リガに住む恋人バイバとは4年間断続的に付き合ったが、やはり国が違うために結婚は出来ないと断られてしまう。
    一方、亡くなった父親の家は、売りに出すことになります。
    ヴァランダーは体調が悪く、離れて暮らす娘のリンダとせっかく出かけてもあまり疲れている様子に驚かれる。
    さすがに病院へ行くと、血糖値が高いとわかり、動揺することに。

    真面目な警官であるカール・スヴェードベリが連絡を寄越さずに休み、おかしいと気づいたヴァランダーは夜中に一人で彼の家へ。
    死体を発見してしまいます。

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    2012年06月03日
  • 白い雌ライオン

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    ネタバレ

    スウェーデンの南端の街、イースタを舞台にしたヴァランダー警部シリーズ第3作。ヴァランダーは、不動産業を営む女性の失踪事件を担当する。やがて彼女は遺体で発見されるが、その近くの民家では謎の爆発事件が起き、不可解な遺留品が発見される。一方、遠く離れた南アフリカでは、とある陰謀が動き始めていた―。

    ようやく読み終わりました。文章は読みやすいのですが、何せ分厚い。電車の中で読もうと思っても、バッグが小さいとうっかり持ち歩けないのです。

    警察小説というよりは、国際謀略小説ですね。スケールが大きい。田舎警察とはいえ、イースタは国境に近い交通の要所なのですね。ミステリを期待すると「ちょっと違う」と思うで

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    2012年11月17日
  • 背後の足音 下

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    のどかな北欧の国、スウエーデン。
    私にとっては美しい自然と手仕事の盛んな国という
    イメージの憧れの地。しかし、ヘニング・マンケルの
    描く小説世界のスウェーデンはかなりダーティ。
    そこには現代のこの国のかかえる問題点が
    浮き彫りにされている。社会福祉の進んだスウエーデン
    にも格差社会により生まれた『落ちこぼれ』は
    確かに存在しているのだ。

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    2012年01月29日
  • 背後の足音 上

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    刑事クルト・ヴァランダー、7作目の本書では
    50歳を目前に糖尿病になってしまった。
    すぐにのどが乾くし、おトイレも近くなって捜査が
    大変そう。リガにいる恋人との関係も終焉を迎え
    元妻の再婚に心揺れる悲しきミドルエイジ。
    長年ともに仕事をしてきた刑事が事件に巻き込まれ
    あらためて職場である警察署内の人間関係にも
    スポットが当たる。奇怪な事件の予想もつかない
    犯人像を追いながら悩み苦しむヴァランダーの
    孤独とそんなヴァランダーを影で支える仲間たちの
    キャラクターもだんだん人間味を帯びてきた。

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    2012年01月29日
  • 背後の足音 下

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    何ともやるせない気持ちにさせる結末。
    でも、文句なしのベストワン。

    ヴァランダー刑事と私は、この物語の段階で同い年であることが分かった。糖尿病の心配はないが、血圧は高いし、運動不足だし、そういう意味でも親近感を覚えた一冊であった。

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    2011年10月31日
  • 背後の足音 上

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    ヘニング・マンケルが描く刑事クルト・ヴァランダーのシリーズ第7作。
    公園でミッド・サマー・イヴのパーティーをしていた若者が姿を消した。一方、出勤しないままの同僚スヴェードベリ。彼を心配して深夜にアパートを訪れたヴァランダーが見たものは・・・。

    一押しの警察小説。今回はレギュラーの一人がまさかの退場。同じスウェーデンのマルティン・ベックの「笑う警官」を少しだけ思い出した。

    さて、どうなる下巻。

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    2011年10月29日
  • 背後の足音 下

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    本作のタイトルである「背後の足音」という表現だが…直接的には、ヴァランダーの背後に蠢く謎の犯人―これがこのシリーズの“犯人”の中では「最も不気味で不可解」な人物かもしれない…―の足音であり、“足音”が示すその人物の気配のことを示すと理解出来る…が、同時にこれは「知らぬ間に社会が抱えている、名状し難い不気味なもの」とでも言うようなもの、「気配はしてもハッキリ姿が見えない“悪意”」とでも言うようなものを暗示している…という気がした…

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    2011年08月31日
  • 背後の足音 上

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    次々と展開する事件の中、ヴァランダーが、色々と個人的なこと―父親の件、父親の後妻の件、想いを寄せていた女性の件、元妻の件…―も手伝って、何か“孤独”を深めるような状況下、実に懸命に事件を追う姿が非常に面白い…

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    2011年08月31日
  • 背後の足音 上

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    ネタバレ

    刑事ヴァランダー・シリーズ第7作。
    全く身につまされる作品だ。

    主役のヴァランダーは、バツイチ、母はとうに亡く前作で父も亡くなった。
    姉と娘はそれぞれ離れた場所に住んでいて、日常的な連絡もとっていない。
    恋人がいたが、もう何ヶ月も連絡を取っておらず別れたも同然。
    友人らしい友人もいない。
    50を前にして、糖尿病の宣告も受けた。

    こんな状況で、同僚の刑事が殺されたことが判明する。
    そして、今更ながら同僚の私生活を知らなかったことを思い知らされる。

    中年男性の孤独とアイデンティティ・クライシスを見事に描いている一作だと思う。

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    2011年08月27日
  • 五番目の女 上

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    三年ぶりの新作。
    プロローグで明かされる“五番目の女”。なるほどそういう話なのかと了解するも、コトはそう単純ではないことを早々に思い知らされる。

    捜査に忙殺されるヴァランダー。父を亡くした喪失感、手掛かりゼロの焦燥感、その合間に将来のプランを空想しては、新たな被害者の出現に絶望を感じてひたすら沈み込む。このヒロイックとは縁遠い主人公に、シリーズ特有の頑固さや堅実さがよく表れていると思う。脇を固める捜査官たちも等身大で人間臭い。プロフェッショナルのいない小さなチームだが、役割分担に長け実に手際が良い。「少数でこれだけ機能している捜査陣とは一緒に働いたことがない」とは、応援に来た捜査員の台詞。

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    2011年07月07日
  • 目くらましの道 下

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    本作は「出来れば知りたくなかったことを確実に知るに至る」までの“本筋”も面白いが、ヴァランダー警部周辺のことを扱うような“脇筋”も面白い。
    本作の最末尾に在る“訳者解説”だが、なかなかお得だ…ヴァランダー警部シリーズの刑事達に関する小事典が在る!!

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    2011年03月01日