藤木稟のレビュー一覧
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個人的にビル&エリザベートのコンビが微笑ましくてお気に入りなので、最終的には本当にくっついてほしいと思っているのですが、これは……色々気の毒すぎて……負けないで二人とも……(涙)
今作は平賀&ロベルトの奇跡調査パートは少なく、捜査パートが大部分を占めているため、全体を通してハリウッド映画的な雰囲気で読みやすいのですが……終盤でこれまで我慢していたものを吐き出すかのような怒涛の蘊蓄語りが(笑) うーん、今回のトンデモトリックもなかなか苦しかった……。
ローレン&フィオナがいよいよ積極的に乗り出してきて、ジュリアたちとの全面対決も近いか?と思わせる今回の引き。相変わらず、シン博士が最大の癒し -
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ネタバレこのシリーズの短編集は、普段スポットが当たらないキャラクターの色んな面が見られて楽しいですね。以下、一作ずつ一言感想です。
<ベアトリーチェの踊り場>
平賀&ロベルトの得意分野を生かして解決に持っていく構成といい、普段よりは短めの蘊蓄語りといい、一連の現象を全て紫外線のせいにするのはかなり苦しいだろうと思いつつのプチとんでもトリックといい、いつもの長編のぎゅっと凝縮版という印象。色の知覚は奥深くて面白いですね。
<素敵な上司のお祝いに>
金融と情報技術とグルメ蘊蓄のちゃんぽん……。「これは悪趣味ですね」のやりとりがお気に入り(笑)
<マスカレード>
以前のウォーカー博士の話もそう -
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ネタバレ今回は話の雰囲気やトリックd、平賀&ロベルトの得意分野を活かした展開や言動がたくさん詰まっていて、このシリーズらしい内容だったなぁと満足です。前回あれだけ匂わせていたローレンたちの影が一切出て来ないので、シリーズの大きなくくりで見れば、小休憩的な話だったりするのかな?
泥だらけになって山歩きに勤しんだり、こっそり鐘を調べまくったりする平賀が絶好調で可愛い……(笑)
興奮したロベルトの説明が異常な長さには少々うんざりしたし、隕石や隠し部屋のトリックは相変わらずのトンデモっぷりですが、「妖精」と少女との切ないエピソードが良かったので全部誤魔化されました(笑) 〆も綺麗でしたね。 -
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表紙の奇跡調査官・ロベルトが超イケてる。神父服もいい。第一巻の平賀の美少年ぶりもイケていた。平賀は純真なカトリック信者の天才科学者、ロベルトはちょっと懐疑派だが古文書・暗号解読のエキスパートで、二人の友情溢れるコンビぶりが眩しい。今回は、アフリカの奥地の教会で、死んだ神父の体が腐らないというのを調査しに行く。しかも、この神父は預言者として有名で、ロベルトが死ぬという預言を残していた!土着の宗教の魔術に絡んだ殺人事件が続けて起こるり、ロベルトの身にも魔の手が迫ってくるのだ。まあ、なんか解決はあっけない感じなんだけどね。それにしても、作者のカソリックや古文書などの知識が凄いな。本当にこんな人たちが
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ノルウェーの町で、月から血がにじみ出て、月が突然消え失せ、渦巻きの火花が散り、同時にある邸宅の室内では、僅かな時間の間に男が何トンもの氷で凍死するという事件が起こる。これは、連続殺人事件のひとつであり、そこへ北欧神話のハティとスコルという狼が関わっているというのだ。さらに、脳移植手術、クローン人間、無限大数の方程式、多重人格などが絡んできて、不思議なことがてんこ盛りである。解決に当たるのは、何故かバチカン奇跡調査官のロベルトと平賀なのだが、それぞれの持ち味を生かして、事件の真相を解き明かす。最後に、キリストの聖杯と聖槍が出てきて、やっと奇跡調査官らしくはなる。なんだかんだと力技であるが、奇想天
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バラエティに富んでいて、いつもと違った雰囲気も味わえるので、このシリーズの短編集は好きですねぇ。
【チャイナタウン・ラプソディ】
私は……何を読んでいるんだろう……? と遠い目になりながら読んでました。まさか、この淡々とした文章でぶっとびチャイナファンタジーバトルが繰り広げられるとは……ビルの夢オチと信じて疑っていなかったんだけどな……(汗)
【マギー・ウォーカーは眠らない】
今巻収録作の中では一番好きでした。スポーツカーをかっとばし、自作の爆薬で悪党どもを殲滅し、シリアルをきっちり計量しちゃうマギーさん、好きだわぁ(笑)
【絵画の描き方】
今巻の癒し枠作品。美術史の解説の詳しさ -
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ネタバレ相変わらずの「会話」とは思えない怒涛の蘊蓄語りと、ラストの種明かしの畳みかけるような最新兵器・機器ラッシュに、いっそ安心感を覚えるようになってきました。トリックの実現の可否や無茶っぷりはおいておいて、よくもまあここまでネタを思いつくものだと感心させられます。今回は胃に寄生するミミズトカゲと、ネットと音楽を介した人体への攻撃というトリックが面白かったかな。
そして相変わらず、平賀が出てきて科学捜査にのめり込み出すとホッとする&シン博士の反応に癒される……。
新登場のジャンマルコ神父は頼りがいのあるいいキャラですが、はてさて、どこまで信用していいのかな……? -
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バチカン奇跡調査16。
今回の舞台はオランダのユトレヒト。礼拝堂にキリストが降臨して黄金の足跡を残し、聖体祭の夜には謎の光の球が出現してその場に居合わせたほとんどの人がそれぞれの奇跡体験をする…というもうそれ奇跡でいいじゃん案件の調査に乗り出すロベルトと平賀。
毎度おなじみロベズキッチンとドキドキ地下探検シーンあり。あれだけ細かく分析する平賀が黄金の足跡の正体に終盤まで気付かないのはちょっと不自然だったかな。教会に伝わる「王の中の王」の正体を解き明かすところは面白かったです。
今回はジュリアの影なし。ローレンってどういう立ち位置の人なんだ。もはやただのチートキャラになりつつある。
毎回言ってる