藤木稟のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白いシリーズではあるんだけど、だんだんながら読みになってきている。
300頁越えが当たり前な1冊で、でも良く見れば省ける所がいっぱいあるなぁって思うよね。
今回もこんな所に詳しい説明いらないよって思うの多々あったし、絵がない分文字で表現するのが小説だけど、言葉を選べば想像出来ることってあるし。
ローレンからメールが届いたって喜ぶ平賀も見ててなんだかなって思うし、ジュリアが実は雇われ的な立場で動きながら、「殺してやりたい」とか言ってる矛盾…ジュリアってこうじゃなかったような?
別に敵対して行くような感じもなくなってきたし、結局どうしたいんだろうね…?
穏やかに終わってしまえばいいと思うよ。 -
Posted by ブクログ
読書録「ハーメルンに哭く笛」3
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p437より引用
“ 律院の抱える大勢の聖職者を養い、一年
中繰り広げられる教会の祭典を維持していく
為には膨大な費用がかかるから、庶民から取
れるものは血肉でも搾り取ってよろうという
腹さ。
本来なら慈善を施すべき教会が、これじゃ
あ逆に悪魔だと思わないかい?”
目次から抜粋引用
“魔笛
幻想即興曲
悪魔のトリル
G線上のアリア
魔弾の射手”
美貌で盲目の弁護士と新聞記者を主人公と
した、怪奇長編ミステリー。シリーズ第二弾。
不穏な出来事が続く世の中でも、それほど
姿を変えない浅草寺近くの露店通り。ある -
Posted by ブクログ
ネタバレ【ネタバレあり】
バチカン奇跡調査官、7作目。
今回の奇跡の真相解明は、かなり遠回りだった印象。平賀が、磁力という可能性を一度は考えたものの、実際に検証せずにその可能性を捨ててしまったのはかなり違和感がありました。古代文明やオーパーツのくだりはよくわからないなりにも興味深かったけど、最後の畳みかけるような説明ターンには今回もお手上げでした。平賀が言うならそうなんだろう!で納得することにしました。
このシリーズのトンデモ具合や膨大な蘊蓄には毎回振り落とされ気味になるけど、いつも続きが気になる終わり方なので、次の巻も読みたくなります。ローレンの行方も気になるところ。今年の夏にアニメ化されるそ -
Posted by ブクログ
長かった、やっと読み終えた。
うーん、なんとも言えない後味感。
奇跡は奇跡ではなかった。
偶然の産物。
神秘と言えば神秘になるのだろう。
如何せん、頁数だけは多いシリーズではあるが、ここまで説明文が多いと臨場感が崩れて残念な感じになるね。
砂漠に放り出されたサバイバルな場面でさえ、あれはこうだ、これはこうだと言われてはね…泣き言も言いたくなるわ。
『栄光の門』に入ってからも某映画の一場面を見ているかのようなデジャヴ感…もうチェスやん(笑)
最後の最後にローレンやジュリアも登場したけど、次巻に出るのか出ないのか、直接対決はあるのかないのか。
説明文少なくスッキリ読める奇跡調査を期待したい! -
Posted by ブクログ
ついにソロモンときたものだから、どれだけ壮大なのかと思ったら、次の大きな事件の前振りのような内容でホラー・ミステリー感がやや少なく、一冊の物語としては物足りなさを感じました。
けど、息の合った神父コンビとイン○ィージョーンズばりのサバイバルと冒険が、個人的には面白かったです。平賀の機転や知識が光っててかっこいい!
宗教や民族の争いなどを超えたところにある結末になんだか気持ちが穏やかになりました。奇跡ではないかもしれないけれど、奇跡であらねばならないものが、時と場合によってはあるべきなのだろうな……。
次は物語が大きく動きそう。次巻が楽しみです。