あらすじ
昭和10年9月。上野下町から児童30名が忽然と姿を消し、翌々日遺体となって発見された。そして警視庁宛に「自壊のオベリスク」と書かれた怪文書が送りつけられる。差出人はTとあるのみ。魔都を跳梁するハーメルンの笛吹き男の犯行なのか。さらに笛吹き男の目撃者も、死体で発見され……!? 新聞記者の柏木は、吉原の法律顧問を務める美貌の天才・朱雀十五と共に、再び奇怪な謎に巻き込まれていく。朱雀十五シリーズ、第2弾。
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Posted by ブクログ
「ハーメルンの笛吹き男」
子供達の集団誘拐殺人
田中の妄想めいた供述
そして田中の怪死
サァカスのマリコ
サァカスの目玉の妖怪
史上最強に機嫌の悪い朱雀
モデルとして花魁になる朱雀!!
イドの魔人と呼ばれる集団意識の暴走
Posted by ブクログ
実際の事件を架空の世界にかぶせたもの。
登場人物が好きなのよね。新しく増えたし。動のこの三人が動くからこそ物語が絡み面白くなって行く。
ミステリーとしてはうーんと思うけれど、この世界は好きだ。
Posted by ブクログ
銀座・浅草・吉原・・・これがこの小説の舞台です。ハーメルンの笛吹き男は一体誰で何のために出没するのか、謎のシャム双子は何者か。・・・とても気になるんだけれど、ちょっとゾッとする話です。
Posted by ブクログ
エピローグからが本番。
かわいらしいのは表向きだけ、どろどろとしていて残酷でやりきれなさがつまっている
童話のイメージがはまりすぎてて逆にこわい
社会的にはなんにも解決してないし、解決できないのかもしれないけれど、個人レベルでは幸せになってほしかった人。
朱雀さんったらッ!
タロット辺りは楽しかったけど魔方陣から意味わかりませんでした…出直してきます
Posted by ブクログ
読書録「ハーメルンに哭く笛」3
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p437より引用
“ 律院の抱える大勢の聖職者を養い、一年
中繰り広げられる教会の祭典を維持していく
為には膨大な費用がかかるから、庶民から取
れるものは血肉でも搾り取ってよろうという
腹さ。
本来なら慈善を施すべき教会が、これじゃ
あ逆に悪魔だと思わないかい?”
目次から抜粋引用
“魔笛
幻想即興曲
悪魔のトリル
G線上のアリア
魔弾の射手”
美貌で盲目の弁護士と新聞記者を主人公と
した、怪奇長編ミステリー。シリーズ第二弾。
不穏な出来事が続く世の中でも、それほど
姿を変えない浅草寺近くの露店通り。ある男
が何気ない古物屋の一角で、一つだけ目を引
くものに出会った…。
上記の引用は、中世のヨーロッパの一部に
ついての主人公・朱雀の言葉。
今はこんな事は少なくなっているのでしょう
が、形を変えて同じようなことが、分かりに
くく行われているとも思います。ルールを作
る側に立っている人達ばかりが、よい生活を
するのかもしれませんね。
少し長めなので、時間のある時におすすめ
します。
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Posted by ブクログ
次々と姿を消した児童達が、遺体となって発見された。
警察には犯行声明が届き、世間ではさらなる妙な事件が。
推理するための材料が出揃うまでが
非常に長い。
長い、と飽きさせる事はないですが、長い。
すべての事はすべて繋がっているのですが
最後にすべてを語られても、すごい、とだけ。
これだけを繋げられるのがすごいのか
ここまで話が複雑になるのがすごいのか。
時代が時代なので、情報統制がされていたり
命令ひとつですべてが終わったりですが
こんな世の中にいなくて、よかったです。