藤木稟のレビュー一覧
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最近のバチカンシリーズのなかでは面白かった。
まあ、解決は全部ローレンなんだけど。
やっぱり、平賀とロベルトはいいコンビ。これにビル捜査官がからむとナイス。といっても、ビルとロベルトたちはほぼ顔を合わせてないけども。今回はエリザベートちゃんが頑張った!
解決が科学的なネタなのがよかった。フェロモンは新発見が多く目覚ましい分野なので、あんな化け物みたいなウツボカズラはともかく、製薬会社が狙って人体実験するのも納得。
でも、まあ、いちばん楽しかったのは、ビルが可愛かった❗
結婚ネタに悩み、みんなからからかわれたら困ったり照れたり。で、急にエリザベートちゃんがステキに思えてプロポーズしたり、愛ある生 -
ネタバレ 購入済み
オランダが素敵
大立ち回りなどは無く 至って平和な今回の調査。ド天然の平賀と料理人ロベルトに癒されます。オランダの風景、歴史。ミッフィ博物館など見どころも満載で大満足でした。ドキドキする調査も良いのですが、こう言った展開の調査も好きです。
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ネタバレこのシリーズの短編集、読みやすくて好きですねぇ。話も宗教視点だったり魔術視点だったり蘊蓄語りだったり推理物メインだったりとバリエーション豊富ですし、これまでほとんど人物像が描かれていなかった良太を筆頭に、平賀&ロベルト以外の人物も掘り下げられていて新鮮でした。
お気に入りは「魔女のスープ」。このシリーズならではのとんでもクッキングで、やっていることは不気味なのに終始呑気な雰囲気が漂っているし、ゴーグル装着で乗り込んできちゃう平賀も絶好調で大好きです(笑) 二人に普通に馴染んでしまっているエリーナさん、ポジティブな良いキャラしてるので、このままレギュラー化してしまえばいいのに(笑)
い -
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ネタバレ20200306
反イルミナティの工作員で偽装婚約者のエリザベートから結婚を迫られ、結婚式を挙げることになったビル。式で歌ってくれることになっていた世界的スター歌手ゾーイの死を調べるビルだが、式当日に失踪してしまう。
ビル、男によろめくの巻き。突進型の平賀とフォロー型のロベルトだが、科学的思考を持つのが平賀で、直感や感覚に優れているのがロベルト。ちょっとアンバランスなところが魅力的。ビル、幻惑されていたからやむ無しだが、そこで相談するならロベルトだろ、という。しかし、ビルもどっぷりはまっていたということは、ビルもかなり感覚が鋭いということなのだろうか。中華幽霊?とも戦ってたし、一番オカルト向き -
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ネタバレついに日本までが舞台に……外人さんから見た日本を意識しているようでいて、日本独自の文化や単語を注釈なく出してくるなど、なんだかんだ文章は日本人目線なので、何やらちぐはぐな印象は受けました。そしてロベルトが日本語に通じていないことに驚きを禁じ得ない……平賀の母語だから、しっかりマスターしているものだとばかり思いこんでいました(笑)
奇跡も事件も、今回はこのシリーズにしてはだいぶ大人しいというか、歴史解釈の方に重点が置かれている感じ。そして最後はやっぱりナショナルトレジャーになるのね。
またも犯人を取り逃してしまっていますが、この先、これまでに逃げおおせた面々が集結して何かやらかすのでは…… -
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ネタバレ今回はトリックも展開も割とシンプルにまとまっていて、歴史宗教やオカルトの蘊蓄も少なめなので、すっきり読みやすい印象。液体窒素を使った仕掛けは、シリーズでこれまでに登場したトンデモトリックの中では、一番すんなり受け入れられたかもしれません。それにしても、北欧神話に登場する単語の、中二心をくすぐられることと言ったら……(笑)
相変わらずの平賀の空気の読まなさぶりに癒されつつ、前作よりは奇行が目立たないのでちょっと残念。その分、新キャラのミシェルさんの天然ぶりが目立ちますが、彼は本当にあのままのキャラなのか、それとも本性があったりするのか……ちょっと気になる存在です。今後のローレンの動きにも注 -
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読書録「バチカン奇跡調査官天使と堕天使の
交差点」3
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p129より引用
“「それはね、自分と違う異質なものを分か
ろうとすること。分かろうとし続けること。
それこそが大切だと思うからさ。”
目次より抜粋引用
“ベアトリーチェの踊り場
素敵な上司のお祝いに
マスカレード
シン博士とカルマの物語”
天才神父二人組みを主人公とした、連作ミ
ステリ小説短編集。人気シリーズ第15弾。
仕事場にて、いつものように古文書とにら
めっこをしていた主人公・ロベルト。急な上
司からの呼び出しに会議室へ向かうと、上司
だけでなく警察官も待っており…。(ベアト
リ -
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ネタバレ古代歴史からSFまで、ミクロから天文まで……このシリーズの話のスケールの拡大縮小率、一体どうなってるの(笑) 毎度ながらのマニアックな蘊蓄も、ジャンルの垣根をブチ壊して絶好調。ラングドンも真っ青な歴史解釈に、ナショナル・トレジャーやインディ・ジョーンズもびっくりな大冒険と、まったくもってボリューミーな一冊でした。その割に死者や過激な内容は少なくて、登場人物も比較的良い人たちが多く、なんとなくほっこりしていて良かったです。
それにしても今回、水を得た魚のように嬉々として本領発揮しまくる平賀と、メールと電話でしかやりとりしていないのに感情丸出しのシン博士が可愛くて仕方ないのですが(笑) ラス