藤木稟のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレカバーイラスト:THORES柴本
カバーデザイン:西村久美(角川書店装丁室)
バチ官シリーズ第3弾!
今回はイタリアの小村にある教会へ。死体は中盤に2体、しかもまったくグロくない!ので、前2巻と比べてさらっとした印象。「ハーメルンの笛吹」の童話に似た「首切り道化師」の民話と、日本でいう三種の神器の話に似た「ソロモンの忠告」の2つが今回のキーとなるネタ。
普通におもしろく読めるので、満足なのだけど、やっぱり1作目のボリュームと密度、ジュリア神父が登場した2作目のダークさに比べると物足りなく感じてしまう。
それにしてもカバーイラストと装丁いいなぁ~ -
Posted by ブクログ
主人公の朱雀十五が出てくるまでが長くて、だるくて読み進めるのが辛かったけど、一番辛かったのは柏木。どうしても私には彼の性格が嫌で嫌でしょうがなかった。
政治色というのか実際の歴史にも忠実な面が多くて、バチカンが好きだからという理由で手に取るとちょっと厳しいかもしれないです。
それからタイトルの探偵という文字から、ミステリーを想像するのもダメですね。かといってレーベルのホラーというのも首をかしげたくなるレベル。
じゃあなんだろうかと考えても、良いたとえが思い浮かばない。
なんか別の作家で読んだことあるような中途半端な雰囲気とウンチクが散りばめられた、ホラーのような小説って感じでした。 -
Posted by ブクログ
シリーズ初めての短編集ということで、さらりと読めてそれなりに満足度も高かったです。
4つある話の中で面白かったのは、表題作でもある平賀メインの『天使と悪魔のゲーム』でした。
内容を書くとネタバレになってしまうので触れませんが、
これはシリーズを通して読んでいる人なら楽しめる話だと思います。
信仰とオカルトという私の好きなテーマが最初から最後まで詰まっている、
サウロ大司教の話が1番良かった、といいたいのですが、
所々に入る擬音や嬌声のセンスが………で、度々、我に返ってしまうのが残念なのと、(構成上仕方ないのかもしれないけれど)肝心な所が端折られているような感じがするので、
平賀メインを推し