松岡圭祐のレビュー一覧

  • 万能鑑定士Qの推理劇 II

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    古書オークションと少年が鑑定を依頼した不思議の国のアリス。そして万能鑑定士Qの閉店。なかなか波の大きな話で楽しめました。

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    2019年03月16日
  • 催眠 完全版

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    ネタバレ

    1997年に刊行された同タイトルのリメイク?修正版?と
    いうような位置付けらしい。
    原著は読んでいないので、どう修正されたかはわからないが、2019年に読んでも違和感がないので、大幅に加筆修正されていることが伺える。(似たようなことを解説でも述べられているが)

    本作はインチキ催眠術師の実相寺のもとへ入江と名乗る女性がやってくることから物語が始まる。
    「猿にかけられた催眠術を解いてほしい」という荒唐無稽な依頼を金銭目当てで引き受けるが、入江には込み入った事情がありそうで…という話。

    物語の主人公である嵯峨は非常に優秀なカウンセラーであり、物語の随所で現代で判明している科学や医学的な見地に基づ

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    2019年03月11日
  • 探偵の探偵

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    勧められて読んだ本。勧めた人の言うとおり、グロテスクだったけれど、対探偵という立場はなかなか面白い。探偵はヒーローのように扱われることが多いが、怪しいこと、悪質まがいのこともしているというのも納得だ。警察でも、探偵でもない、探偵の探偵という彼女をもう少し追ってみたい。続編も読もう。

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    2019年03月11日
  • 千里眼 背徳のシンデレラ 完全版 下 クラシックシリーズ12

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    2019年20冊目。クラシックシリーズ完結篇。鬼芭阿諛子との決着が血生臭いものにならず、最後は互いに理解し合えたという結末は何かほっとした感じがした。友里佐知子のモルモットから良世連という仲間(鬼芭阿諛子はあまりそう思っていなかったけれど)と行動を共にするうちに、自我が芽生えたという描写が、遅いけれど鬼芭阿諛子の救いになったのは読んでいて何か心温まるものが読んでいて感じられた。ともかく2年近くかけてクラシックシリーズを読み終えた。少し間を置いて千里眼の新シリーズを読みたいと思う。

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    2019年03月05日
  • 黄砂の進撃

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    横暴な外国人や宣教師達を許し一貫した国家思想に統一できない複雑な国内事情を背景に、困窮する清国国民の怒りがどうやって爆発したのかが分かった。
    そして蜂起した義和団も実態は脆い大集団で、誰も止められない壊滅への選択には、儚い気持ちになった。

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    2019年03月02日
  • 探偵の探偵IV

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    ネタバレ

    侵入不可能な拘置所内での殺人事件。監視カメラに映っていたのは、玲奈の元後輩の琴葉だった。事件の裏に見える、妹の仇、姥妙。過去に琴葉に投げられた言葉に傷つく玲奈は、それでも琴葉を救うために姥妙を追うが…。
    シリーズ4作目。琴葉の急成長が著しすぎて嘘くさくもあるけれど、ふたりがまた和解できてよかった。マスコミの逢坂がなかなかいいキャラをしていた。彼が無事でよかった。私のお気に入りは桐嶋さん。相変わらずいい味出してた。
    続編もそのうち読もう。

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    2019年02月27日
  • 瑕疵借り

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    テーマが引っかかったのでこの方の本を久々に読んだ。相変わらず理由はわからないけど次々と読ませられる文章だった。瑕疵物件に住むことを生業としている男性、面白いなぁ。探偵みたいな切れ者でもあるし。でも、何者なんだろう?っていうのはわからないままでした。わからないから面白いのかもしれない。

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    2019年02月22日
  • グアムの探偵 3

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    三世代のグアム探偵たちの活躍を描いたミステリー短編集。本作も殺人あり、観光客トラブルあり、詐欺事件ありでバラエティに富んでる。
    じいちゃん、親父、息子の掛け合いは相変わらずアメリカンなジョークに溢れてるし、事件解決の痛快さも感じられる。
    前2作を読んだ人でないと楽しめないかもしれないけど、それは仕方ない。
    ちなみにカバーの雰囲気がガラッと変わったことに驚いた。電子書籍ではすでに本作に合わせた表紙に変わっていた。評判が悪かったのだろうか。嫌いじゃなかったのに。

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    2019年02月16日
  • イリュージョン 最終版

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    最後まで読むと面白い。
    事件の内容が2/3くらいを占めているので、そこを頑張って読み進めれば、結末がよく理解できて、いい話だなと思う。

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    2019年02月13日
  • 瑕疵借り

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    賃貸契約はオーナーと借り手によって成立するもの。
    でも、借り手がこの世からいなくなってしまった場合、どうなるのか。 借り手が今まで関わった人たちによって、借り手の人柄があぶり出されていき、そこに瑕疵借り屋の登場により真実があぶり出されていく。
    まさかの視点でジワジワと真実が見えてくるミステリー。

    面白かった!

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    2019年02月11日
  • 黄砂の籠城(下)

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    義和団事件の名前は知っていても、北京の一角でこのような籠城戦が起きていたことは知らなかった。男の生き様と友情に心震え、ページを繰る手が止まらない一冊。
    ただ、この事件の後の日本軍の北京駐留が、その後の歴史で、盧溝橋事件を経て日中戦争へとつながっていくことも、忘れてはならないだろう。

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    2019年02月09日
  • 探偵の探偵II

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    生きてて欲しかった…。琴葉と同じように重症でも生きていて欲しかった…。娘を1人残して死ぬなんて辛すぎる。

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    2019年02月09日
  • 千里眼 ブラッドタイプ 完全版 クラシックシリーズ11

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    2019年14冊目。今回は、血液型別の性格判断が社会的な問題を起こし、美由紀たちがその効果性を否定するために奮闘するという話の流れ。血液型別の性格判断は自分は割と信じている派なのだけど創作とは言え、現実に性格判断がここまで社会問題化すると、空恐ろしいなと読んでいて思う。その点では良かった。あと、美由紀さんにいい人はみつかるのだろうか。気持ちが通じ合っている嵯峨さんともハッキリ「恋人」という関係にはならなかったし。その点はちょっと考え方が幼すぎるような気がしないでもないなと思う。感想はこんなところです。

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    2019年02月09日
  • 黄砂の籠城(上)

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    義和団事件とは何だったのか。日本人の叡智と勇気を知らしめた人々の物語。上巻は壮絶な戦いの始まりまで。これをエンタテイメントと言ってしまっていいのか、歴史小説の面白さを改めて感じる快作。

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    2019年02月02日
  • 黄砂の籠城(下)

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    松岡圭祐著。氏がこういう歴史小説を書いているとは知らなかった。
    上下巻を一気に読んでしまうだけのリーダビリティはあった。やや鼻につく演出はあるし、主人公のラブ・ロマンスが誰かと始まりそうで何も始まらずに終わってしまい、物足りなさもある。あとプロローグで出てきた主人公の子孫が、その後エピローグも含めて全く登場しないのは、いかがなものか。
    まぁ面白いといえば面白いかな。重厚さはないけど。

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    2019年01月28日
  • グアムの探偵 2

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    なかなか刺激に溢れているのはグアム島。   
    全編において探偵が大活躍。    
    知的な味わいとは言い得て妙だ。     
    面白かった。

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    2019年01月15日
  • 黄砂の進撃

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    義和団事件を紅巾側から描いた本作は、張徳成という人物を主人公に、描かれている。黄砂の籠城とは反対の立場から見えることはたくさんあり、宣教師が様々な略奪を行っていたことや、その行いに民衆が苦しめられていたことも本作では伺うことができる。お互い対話できる機会があれば、結末は違うものになってたかもしれないと思った。

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    2019年01月15日
  • 黄砂の籠城(下)

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    黄砂の籠城上巻からの続き。上巻からのスピード感を失わずに、最後まで物語は駆け抜けていきました。櫻井伍長がかっこよすぎますし、柴中佐とこの2人のタックが素敵でした。
    この作者の他の作品も読みたくなりました!

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    2019年01月08日
  • グアムの探偵

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    グアム在住だし、この作者の他の作品も結構読んでいるので、読んでみた。作者、グアムに住んでたっけか?と思うぐらいグアムをご存知…

    12/29/2018

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    2018年12月29日
  • 黄砂の籠城(下)

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    面白かったですが、よく書きすぎなのが、恥ずかしいなとも思います。それは、自分がそこまで敬われる人間ではない、託してもらった未来に、ふさわしい人間になってないからだと思うからでしょう。

    途中、櫻井伍長が言っていた「偶然、この環境に日本人が適用しやすかったのでは」ということを、わたしも感じていたので、柴中佐の言葉は特に心に染みました。教育の賜物。子や孫の誇りを守るために。もともと、多様性を受け入れていた国民性。

    時代の流れで、得たもの、失くしたものは様々あったでしょうが、取捨選択を、間違えずに行くのは難しいなと思いました。

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    2018年12月16日