あらすじ
世界を転戦するF1レースとヴェルガ・ウィルスの拡散状況とに奇妙な一致を見つけた美由紀は、自らマシンのハンドルを握りレースに参戦する。卑劣な妨害や不審な事件が相次ぐ中、驚異的な動体視力を用いて勝ち進む彼女の前に、謎の組織ノン=クオリアが立ちはだかる! 彼らが実践した「マリーの部屋」の人体実験とは? そして美由紀がただ一つ見抜けない、愛の感情がもたらしたものとは?今、新たな物語が始まる!
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美由紀再生の物語。今まで出会ったことのないメフィストの人間、専光寺。彼を警戒しつつも、彼からの好意に気付き、また惹かれていく美由紀。しかし新たな敵、ノンクオリアは日本を標的に新型鳥インフルエンザウィルスを撒く準備を着々と進めていて・・
絶望からの逆転が良いし、これまでの伏線がすべてラストに活かされる松岡ワールドもとても良かった。一方で、本当のメフィストは何やってたんだろうと疑問だが。
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新種の鳥インフルエンザと世界を転戦するF1レースに一致を見つけた美由紀は自らレーサーとなり、参戦する。
謎の組織ノンクオリアが立ちはだかる。そして美由紀がただ一つ見抜けない愛の感情がもたらしたものは?
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岬美由紀がF1ドライバーに???
意外な展開に驚き、さらに岬美由紀の恋が描かれて驚き!!
メフィストコンサルティングかと思っていたら、あらたなるノン=クオリアという組織が。。。
ますます広範囲に期待が広がりました☆
下巻ではドルを日本円に換算して計算してくる場面があり、執筆中に今の円高をすでに予想していた松岡さんにはびっくりです。
この物語のこの時期は2008年の夏、、、
この頃の為替相場にぴったりはまっていたらさらに驚くことでしょう。。。
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F1好きにはたまらない。ほんとのレースさながらの緊張感。2008年度のF1日本とシンガポールGPが楽しみになってきた(笑)
セカンドシーズンっていううたい文句に相応しく新たな敵ノン=クオリア登場。
またしても美由紀の恋は実らないけど、次があるぞ!
最後は由愛香らしさを垣間見れて平和に戻ったって感じがする。それにしてもマクラーレンが最高入札(笑)
シンガポール・フライヤー乗ってみたい。乗るときにはこの美由紀たちを思い出しながら。
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作者松岡圭祐の調査力と先見性には目を見張る。
本書が発行されたのは平成20年
鳥インフルエンザが流行したのはそれよりかなり前だが、現在の新型コロナウィルスに置き換えても何ら違和感が無い。
スーパーヒロイン岬美由紀もさらに進化した。
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松岡圭祐による千里眼新シリーズ第8弾の下巻。
岬美由紀がF1レースにまで出てしまうのはもはやこのシリーズでは何の驚きもないが、本作当初の精神疾患はどこへやらの大活躍。
また、メフィスト・コンサルティングに対抗するように登場した「ノン・クオリア」なる組織もまだ全貌は明らかになっていないが、怪しさ満載。
こうした世界の広がりが過去の作品との関連においても大きな破綻もなく展開しているあたりは、そんな先まで考えて作品を生み出していたのかどうかはわからないが、やはり作者の技量というものだろう。
本作上巻冒頭でセミの話が出てきたが、まさかこれが伏線になっているとは思いもよらず、これが結末に影響してくるあたりはしてやられたという気になる。
しかし、美由紀は一体どこまで不可能を可能にしていくんだろう。
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今回の岬さんはF1レーサーです。
何でもやってのける岬さん。
しかしながら、内容は身近な問題だったりします。
それにしても千里眼シリーズの登場人物は魅力的ですね。
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今回も背筋が凍る事件。
トリインフルだからね、遠からずのお話ですよ。
そして、ちょっと切ない愛の話。
( ・_ゝ・)<愛を知らずに育った者たちの人生の岐路
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前作で悲惨な過去があらわになった美由紀
衝撃で心のバランスを崩してしまう
そんな頃、世界各国を脅かすステルス機と、ヴェルガ・ウイルスの存在が。
美由紀と、新たなる的「ノン・クオリア」との戦いが始まる
相変わらず突っ込みどころ満載w
ってか、最初からラストまで「ないない!」ばかり(笑)
それでも「ま、岬美由紀だしな」で済んじゃうところがさすがの千里眼クオリティ(笑)
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このノンストップで手に汗握る感じは、これぞ「千里眼シリーズ!」という感じで大好きでした。
そして今回は「ちょっと戦闘機借りるわよ」と言う事すら忘れて勝手に乗り回しているし~(笑)
美由紀、サイコー♪
ただ、初期のシリーズの無敵なヒロイン岬美由紀が好きだったので、心の中の弱い面が全然的に押し出されている最近の作品は、ちょっとなぁと思ってしまいます。
まあ、完全無敵のまんま描き続けるのは無理があるものね~。
ところでシンガポールフライヤーなるものは、実際に存在するのでしょうか?(名称は異なると思いますが、要するに巨大観覧車というのがあるのかな?)
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今回もいろいろな伏線をきれいに回収し、絶体絶命な場面からきっちりまとめてくれました!
新たな巨大組織の登場に、美由紀が見せた大きな成長などシリーズの新たな展開を予感させる一冊です。
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これを書くためにあらすじを回想して思ったけれど、ちょっといろんなこと詰め込みすぎって今更ながら思った。
でも読んでる時は全然そう感じなかったし、普通にとても面白かった!!
作者よー綺麗にまとめられたなーって感じ。
Posted by ブクログ
鳥にウィルスを拡散させるというテロが
なんとF1レーサーのチームにいるという
F1レーサーになってくれないかという無謀な願いにも岬美由紀は臆することなく。
その鳥というのが、渡り鳥で、
シンガポールから、日本へと渡る鳥を標的にしていることが分かるのだ。
富士スピードウェイ、日本GP決勝から始まるその戦い。
岬美由紀のいるところに、事件あり。
大雨の中で行なわれる、決勝。
アクセスも悪い会場には、大勢の観客。
岬美由紀が出場するとあって、その客は、ふだんより沸いている。
そして落雷。
レースを棄権してでも、人を助けようとするのが岬美由紀。
なんと大型バスを運転しだすのだ!
しかも、ほかのレーサーたちも、レースそっちのけで
美由紀にならって、観客たちを優先に助けようと、動き出す。
そして、舞台はいよいよシンガポールへ。
同じ日本のチームの専光寺。
思わず心を許しそうになってしまう、これまで出合ったことのない男性のタイプ。
心揺れる美由紀。
けれど、その実態は!!!
けど、これまでのストーリーとは、ちょっと違って、
スピードをゆるめた感もあった。
きっと、それは、岬美由紀が少女の頃に負った傷を正面から
受け止めてからの、その後のストーリーだから、
あえて、これまでとは、ちょっと違う美由紀になってるんだと思う。
ここに、「キネシクスアイ」に出てくる、【ノンクオリア】って組織。
なるほど、ここから既に、リンクされてるのか!と。
ほんとに深い、千里眼。
浅く読むのも、深く読むのも読者しだい。
いろんな楽しみ方ができる千里眼。
岬美由紀。
実物に会ってみたい・・・・・・
Posted by ブクログ
岬美由紀のシリーズ。前作で過酷な過去が明らかにされたが、今回はそのトラウマを癒す人物が登場する。高校生のような恋愛感情を引き起こさせた相手もまた過酷な生育歴を持つ男性だった。
事件はシンガポールを舞台にしたF1レースとの抱き合わせで起きる。
Posted by ブクログ
上巻を読み終わった時点では、シンガポールから渡り鳥がやってくるので、「シンガポール・フライヤー」なんだ。。。と思ってましたが、実在のつい最近出来たばかり、しかも高さはなんと165メートル、世界一の観覧車だったんですね。知りませなんだ。最新流行の勉強にもなりました。
それはともかく、上巻の読感で予想した犯人探しの件。
>さて、犯人一味ですが、
>(1)いかにも胡散臭い・・・
>(2)最後に意味ありげな登場の仕方した・・・
>(3)敵味方不明の・・・
>のどれかだと思いますが、それとも(4)新たに登場してくれるんでしょうか。
>(3)>(2)>(4)>(1)の予想です。
⇒ズバリ的中でした。
それにしても、メフィスト・コンサルティングが唯心論で、今回登場のノン・クオリアが唯物論ということなんだそうで、どっちもどっちでリアリティには欠けますが、それでもまぁ面白いので良しとしましょう。
(2008/5/15)
Posted by ブクログ
いきなり出てきた新集団の唐突さはさておき、「主人公の精神的な成長」という意味でターニングポイント的な筋でしたね。なかなかF1ネタも面白く最近の千里眼シリーズの中では良かったのではないでしょうか。
まあ、気鬱な私としては主人公にはもっと弾けて欲しかったですけどね。レースをマトモに走らないことや例の如く戦闘機を奪取するのは当然すぎて...
Posted by ブクログ
世界を転戦するF1レースとヴェルガ・ウィルスの拡散状況とに奇妙な一致を見つけた美由紀は、自らマシンのハンドルを握りレースに参戦する。卑劣な妨害や不審な事件が相次ぐ中、驚異的な動体視力を用いて勝ち進む彼女の前に、謎の組織ノン=クオリアが立ちはだかる!彼らが実践した「マリーの部屋」の人体実験とは?そして美由紀がただ一つ見抜けない、愛の感情がもたらしたものとは?今、新たな物語が始まる…。
Posted by ブクログ
予想はしていたけれど彼はやはりメフィストじゃなかったですね。どうしてこううまくいくかと思うと犯人だったりとなかなか彼女の恋の道のりは遠いですね。ノンクオリアというメフィスト以上に理解できない人たちが出てきてウイルスでいらなそうな人間から消していくのを止める話ですが、正直なところ今までのメフィストほど脅威にあまり感じなかったです。
Posted by ブクログ
シンガポール・フライヤーって観覧車のことだったんですね。
ビビリな私にはとても乗れそうに無い実在の巨大観覧車です。
最後の戦闘機戦で美由紀が使った策はそれなりに納得は出来ても「そんな馬鹿な・・・」って感じですが、早い展開同様に無理を感じさせない描写だったので面白かったです。
Posted by ブクログ
上から5日後に発行。2008年に出来たばかりの巨大観覧車とシンガポールGPを話題に〜鳥インフルエンザが蔓延し,それを援護するUVAを追っていくとF1サーカスのチームが怪しい。F1がシンガポールで初開催されると聞いて,岬はチームドライバーに加わり,豪雨の日本グランプリに参戦し,横にとばされながらも壁を走行して3位に浮上するが,観客席に落雷があって棄権し重傷者を救う。謎の組織が鳥インフルエンザをばらまくことはなかったため,次のシンガポールが本番だと考え,チームと共に乗り込んだシンガポールでは,他チームのドライバーが宿敵メフィストコンサルタントの特別顧問だと名乗り,共に「ノン・クリオリ」を潰そうと協力を申し出てきた。感情に左右されることのない人間を育てている謎の組織は機械至上主義で,地球や人は機械にコントロールされるべきであり,人口調整も鳥インフルエンザの流行を作って行うべきだとしている。南半球から日本に飛来するカトキツグミに間違いなく感染させるためには高さ156mの巨大観覧車シンガポール・フライヤーが使われるに違いないと見張っているが,新しい動きがないままテスト走行の日を迎えてしまう。走行中,鳥が観覧車に群れているのを見た岬はマシンを放り出し,実はノン・アクリオ側であった専光寺と向き合うが,互いに思春期の男女の様な気持ちに浸る。ワクチンを専光寺に施した岬はF1マシンをコースアウトさせ,プロペラ式の旧型戦闘機に乗り込み鳥を追い掛け,妨害しようとするUVAの弱点を自分が持つアリス症候群を利用して撃破し,鳥を活火山に導いていく〜読み違いを誘う表現がある。「ありえん。まるでマンガ,ナンセンス,SF,荒唐無稽だ!」・・・ダウンフォースでF1マシンが壁を走行できるとしても,水平に戻る時にマシンは大破するだろう。脅威の動体視力で視界ゼロの中,最初のレースで3位になるなんて。最初の頃,出掛けていく先は東京湾観音あたりだったのが,今やシンガポールだし,出てくる車はポンコツのカローラから,ランボルーギーニ・ガヤルドだし,取材費もポケットマネーも潤沢になったねえ