松岡圭祐のレビュー一覧
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ネタバレ事件簿・短編集に続く万能鑑定士シリーズ第一弾。
彼女が上京時や瀬戸内店長から学習法を教わるシーンなどの過去のエピソードからの掘り下げのパートでシリーズのおさらいをしつつ、事件簿12巻で出てきた「コピア」と呼ばれる贋作者の登場などこれからの展開を予期する部分も多くとても面白かったです。
ストーリーも過去のエピソードや角川社内で起きた事件の伏線を回収する所がとても気持ちよく、莉子の台詞の「鑑定は過去の価値を問いません」「いまどうあるかです」にもあるように、失敗してもまたやり直せるというメッセージが強く感じられた回だと思いました。また莉子と小笠原の恋路の行方もこれからもっと進展していきそうで楽しみで -
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ネタバレラノベ作家の杉浦李奈が、雑誌対談した新進気鋭の作家の盗作騒動に端を発した不可解な事件に巻き込まれていきます。
李奈が事件を通して作家として、また探偵役としての度胸や思慮深さがついていくところに彼女の成長を感じさせます。死者も出るし、真相がやりきれないところはありますが李奈が真相を暴くことで犯人に救いを与えたのが印象的でした。
出版界を巡るミステリなので商業主義な面にも触れられていてそのあたりも見どころです。
作者の他作品のように一見関係無く見える事柄が組み合わさってトリックや真相が出てくる様子は面白いのですが、最後の謎ときから結末にかけてが若干早急な印象がありました。 -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズ初の短編集。
J.O.Aに出向した莉子が駒沢直哉とともに持ち込まれた依頼から仕組まれた犯罪や謀略を暴いていく。短編集のため、普段に比べても更にテンポが良い作品となっていて、読み飽きないのが良いところ。更に、小笠原を巡って莉子と瑠美の争いがあるところも物語が単調にならない工夫があってとても面白かったです。
また、特等添乗員シリーズの主人公浅倉絢奈が登場しており彼女の活躍が分かる特等添乗員シリーズも読んでいきたいです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
凜田莉子:佐藤聡美
小笠原悠人:寺島拓篤
宮牧拓海 -
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ついに決着。長かった〜。
武蔵小杉高校事変から始まり、日本全土を巻き込んだ、究極の兄弟げんか、長男・架祷斗と次女・結衣の戦い。
最後の闘いの舞台は『森本学園』。
『桜を見る会』『首相と夫人への忖度』『地中に埋められたゴミ』などなど、聞いたことのあるフレーズが…
あの方々の顔が思い浮かぶ…
しかも架祷斗の母親が、えー⁇
すべてを自分のやったこととして、結衣を守った双子の姉・智沙子。血の繋がった姉妹としての愛が。
結衣と凛香の姉妹も、最後には姉妹らしく。
やっぱりヒロインは死なないんだねー。
最終巻なのに、新巻の紹介が…
確かに、最後の凛香、弘子のくだりは何か続きがありそうな感が…
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第8弾。
今回も安定の面白さだった。自分の故郷を詐欺の被害から救おうとするべく親友と現地で出会った劉一家とともに謎の台湾人の正体を追っていくというストーリーで、今まで冷静に物事を分析するが今回は故郷の事と言うこともあり焦りながら謎を解いていく莉子の姿がとても印象的だった。被害額が11億円というシリーズの中でも多額のお金をだまし取られ外国を舞台になっているため、トリックや動機も大きな者だと思っていたが真相は単なる悪戯で使っているトリックもシンプルなものばかりだったことや林が行く度に仕掛けていたトラップが爪の甘いものばかりというしっかりしていないところの対比がとても面白かった。 -
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ネタバレ万能鑑定士シリーズの第7弾。脱税疑惑を持つ雑誌『イザベル』の編集長・城ヶ崎七海への莉子による4ヶ月間の内定調査と延べ棒の逆錬金術事件を縦軸にその中で起きる小説の盗作疑惑やペンダント盗難事件などを莉子の見識を持って明らかにしていく物語。
7巻までで過去最長の期間をかけたストーリーだが、その時間の経過を感じさせないテンポの良い展開がとても面白かった。この回のゲストキャラクターである城ヶ崎の冷徹さは仕事への姿勢に加えて、堕落した家族を養うために脱税にまで手を染めている所がもったいなく、本気で城ヶ崎にあこがれていた園部以下、仕事に見合う給料を払わなかった結果、罪を犯してしまった雲伊などにまで様々な部分