【感想・ネタバレ】瑕疵借りのレビュー

あらすじ

どの物件にでも起こりうる事件。感動の"賃貸ミステリ"。思わず涙する極上短編集。訳あり物件に住み込む藤崎は不動産業者やオーナーたちの最後の頼みの綱。原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺、家族の不審死……どうすれば瑕疵を洗い流せるのか。男は類い稀なる嗅覚で賃借人の人生をあぶり出し、瑕疵の原因を突き止める。誰にでも明日起こりうるドラマに思わず涙する"賃貸ミステリ"。

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Posted by ブクログ

4つの短編がゆるくつながっている構成。
派手な事件ではなく日常で起きてしまってもおかしくないような出来事・題材を扱っていながら、展開やオチが全然読めないところが不思議で惹きつけられる作品でした。
うまい表現が思いつかないのですが「刑事事件ではないミステリー」という感じ。

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2025年12月12日

Posted by ブクログ

瑕疵借り奇妙な間取りを読んで
前作があることを知り読みました。
こちらの方は新作とは異なり
とても切なくてやるせない物件のお話ばかりで
夢中になって読みました。
亡くなった後に気づいても遅い。
けれど藤崎はみんなの救いになる様な
瑕疵借りさんでした。
今周りにいる人を大事にしたいと
改めて思わせてくれる小説でした。

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2024年06月07日

Posted by ブクログ

保証人のスネップが1番好きです
事故物件・瑕疵物件にまつわる短編集ですが、ホラー要素はなく様々な人の人生がつまっていました。
なんか、切なかったな。でも、凄いいい作品でした。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

これ、面白かったです。表立って不動産やさんも認めていない瑕疵借り。事故物件に住むことで心的瑕疵を解消しようとするものですが、この小説に出てくる瑕疵借りの藤崎という男は、その部屋で亡くなった人の家族が訪ねてきたときに、家族も知らなかった事を気付かせる方向に導く不思議な人物です。読んでいてどの話の人物も、どこにでもいそうな感じで、身近な感じがするのもこの小説の良さなのかもしれません。

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2023年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の社会派の新境地とあって期待しながら読んだ。面白かった。短編の構成になっているが藤崎達也という興味深い人が登場しそして彼にも惹かれる。『瑕疵』という言葉、意味を初めてしった。現代社会の問題が盛り込まれていてその謎もしっかり藤崎が解いてくれてスッキリする。各編の内容は解説で丁寧にされている。著者の他の作品にも興味深い。こちらの続編も期待している。

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2023年01月12日

Posted by ブクログ

「生を呪うより死を願いたくなる」
松岡圭祐さんの本はすごいインパクトのある一文が本当に多い。
瑕疵と見てぞわっとした感覚があったけど、実際に読んでみると暖かい気持ちになる本でした。
別のケースも読みたいのでシリーズ化を希望します。

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2021年02月12日

Posted by ブクログ

瑕疵あり物件には様々な事情があり、法律上瑕疵を通知せずに済むには誰かが済む必要がある。そんな特殊な事情の物件を借りることを仕事としている人がいる。彼はなぜそんな仕事をしているのか、そしてそれぞれの物件はどうして瑕疵ありとなったのか...

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2019年12月09日

Posted by ブクログ

様々な理由でこの世を去った人たちが生前住んでいた部屋を借り、亡くなった理由を推理する話
瑕疵借り人である藤崎さんが主役でその視点で話が進むのかと思いきや、亡くなった人と何かしら関わりのあった人達視点で進むとは・・
どの話も切なさがある
事故死や孤独死なんかは明日は我が身かも・・と思ったり

続編はでそうにないけれど、出るなら是非藤崎さんがなぜこの仕事を始めたのか知りたい

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2021年12月30日

Posted by ブクログ

ミステリが読みたくて、たまたま「大島てる推薦」の帯に興味をそそられ、知らない作家さんでしたが軽い気持ちで読み始めました。
期待値があまり高くなかったからか、先入観なしにどんどんストーリーに引き込まれていった。
一話ごとに、最後は涙しそうになるけれどもスッキリする、そんな短編集でした。
藤崎のなんともいえない存在感。
最初はぶっきらぼうで冷たい人間なのかと思いきや、話が進むにつれ、彼の目的はわからなかったけれど「思ったよりイイ奴」。そして不思議な魅力をもった男。
予想外に面白かったので作者の他の作品も読んでみます。

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2019年01月03日

Posted by ブクログ

松岡圭祐『瑕疵借り』講談社文庫。

先に続編にあたる角川文庫の『瑕疵借り 奇妙な戸建て』を読み、こちらも読みたいと思っていた。しかし、2018年の刊行だと言うのに行きつけの書店には在庫は無かった。先日、読み終えた本を古本屋に売却したところ1,500円分の金券を貰い、その一部を使って、この本と年末年始用に数冊を購入した。

『瑕疵借り 奇妙な戸建て』と同様、主人公は瑕疵物件に住むことで瑕疵を軽減する『瑕疵借り』を行なう藤崎達也である。賃貸の瑕疵物件を巡るミステリー短編4編を収録。

2年前、自分も田舎に中古の平屋一戸建てを購入したが、前に住んでいた独り暮らしの男性が亡くなり、関東に住む娘さんが不動産会社に売りに出したようだ。その点が少し気になったが、不動産会社の担当から亡くなった男性は親族と温泉宿に行き、そこで亡くなったと聞き、安堵した。つまり、購入した戸建ては瑕疵物件ではなかったということだ。


『土曜日のアパート』。東日本大震災後のいわき市が舞台となる。となれば、津波被害か原発事故が関係するのではと誰もが思うことだろう。予想通り原発事故が関係するのだが、なかなか面白い人間ドラマに仕上がっていた。『瑕疵借り』を正業とする藤崎達也が初登場する。人間の誠実さというのは何にも代えがたいものだが、確かに東日本大震災による福島第一原発事故の風評被害は酷いものがあった。自分は2013年に勤続30年の特別休暇と20万円を貰い、妻とハワイ旅行に行ったのだが、自分が波乗りをすることを知った現地のガイドから、日本では放射能汚染で海に入れないんだろう、1年後にはハワイにも放射能の汚染水が到達すると非科学的なことを言われたことを思い出した。

『保証人のスネップ』。スネップという言葉は初めて聞いた。24歳以下の無職がニートで59歳以下で2日以上家族以外と会わない無職をスネップと言うのだとか。保証人紹介会社に登録し、見知らぬ女性のアパートの部屋の保証人になったスネップの男。女性が失踪したことから滞納していた家賃の支払い義務が生じる。都会で孤独であることの悲しさが伝える。

『百尺竿頭にあり』。長年無職の長男が家を出て、アパートで独り暮らしを始め、働き始める。3年後、長男はアパートの部屋で自殺を図る。さっそく、その部屋に入居した藤崎達也の元を長男の父親が訪ねてくる。『百尺竿頭にあり』というタイトルとストーリーとがミスマッチのように思う。様々な事情はあろうが、自殺は特に周囲のひとに迷惑をかけ、後々まで周囲の人びとの心をざわつかせる迷惑でわがままな行為だ。中学、高校、社会人の時代に身の回りで同期や知人が自殺を図ったが、思い出す度に未だに心の中に小石を放り込まれたような気持ちになる。

『転機のテンキー』。亡くなってから初めて知る親の有り難さ。親の気持ちを子は知らず。タイトルは駄洒落のようだが、これもストーリーとは結び付かなかった。昨年、自分も父親を亡くした。真面目で実直、曲がったことが嫌いな父親で、会社では大分損をすることが多かったようだ。それでも、穏やかな眠るような最後を迎えることが出来たのは、そうした真っ直ぐな生き方を選んだが故ではないだろうか。

本体価格660円(古本0円)
★★★★

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

訳あり物件に住む藤崎。
物語は藤崎でなく、当事者・家族等の目線から始まります。
この世に残した『想い』を繋ぐ藤崎…

物語は物件ごとの短編となってます。
『瑕疵物件』なんて、いかにも怖そうだけど…こりゃ感動もん!
楽しかったです♪

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2025年06月20日

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 「瑕疵(かし)」= 傷、欠陥。不動産業界では、いわゆる「訳あり物件」です。業者には、次の入居者への告知義務があるとのこと。
 本書の表題でもある「瑕疵借り」は、瑕疵物件に短期間住み、(瑕疵の事実は消せないまでも)瑕疵自体を解明し、価値を回復させる人物だそうです。

 心理的瑕疵という内容からして、怪奇現象系のホラーを予想しましたが、切なく心温まる、不思議なミステリーという印象でした。4編の連作短編で、瑕疵借りである藤崎達也の、瑕疵の解明が物語の要になっています。続編も出ているようですね。

 4編とも、先の住人と関わった主人公が登場します。赤の他人だったり遺族だったり様々で、やや設定に無理はありますが、主人公がモヤモヤを解消させたく、動き出すことで藤崎と出会う展開です。

 この藤崎達也、作中で自分を「清浄さを失った生き方」と称する通り、風のように現れ去って行く、謎めいて特異な存在です。が、藤崎によって埋もれていた真実が掘り起こされ、先の住人だけでなく、関わった主人公も救われる流れがいいです。

 現代が抱える様々な社会問題も扱いながら、瑕疵に特化した物語にいろいろと考えさせられました。
 生きていれば、どこかにその痕跡を残し、瑕疵をつくっているのかもしれません。歳を重ね自分の亡き後、自分や自分の物の痕跡・記憶はどう朽ちていくのでしょう? 切なくなります。

 現実世界では、藤崎のように事はうまく運ばないでしょうが、小説だからいいんですね。各話とも、温かさに満ちた救いのある物語でした。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

難しい内容かと思ったが、1人の男を中心とした短編集だったため飽きずにサラッと読むことができた。

事故物件=怖いとだけ思っていたけど、そこに至る様々なストーリーは普段なかなか知れない世界なので興味深かった。

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

怪談やホラーには良くある瑕疵物件(所謂いわく付きの部屋)をテーマにした短編集。
そのため、ホラー風ミステリ小説かな、と思って読み進めたところ、予想に反して期待を裏切る泣けるミステリーでした。
ただ、それで評価が下がることはなく、逆に全編面白かったです。
キーワードとしては「瑕疵物件」と謳っていますが、なぜその部屋に住んでいた人物は亡くなることになったのか、といった背景を探っていくミステリーだと思います。

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

「瑕疵借り」
事故物件が起きた物件に一定期間入居し次の入居者への告知義務を軽減する人のことを指す隠語。
告知義務が無くなるわけではない。

どの物件にでも起こりうる事件。4篇の短編集。
原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺、家族の不審死…
賃貸物件に住んでいる誰にでも明日訪れるかもしれないお話。

面白かったです。
勝手に表紙とタイトルからホラー系だと思って購入したんだけど、人情系でした。
ホラーだと思って読み始めてしまったから、え?とはなったけどそんなことどうでも良いくらい心に染みました。

色んな理由で入居した人、遺された人、託された人、名義人になった人。
色んな人で色んな理由で色んな人生で、「瑕疵物件」ってだけで怪訝したりするけれど、その裏では何があったのかを考えるとそれはまた違う気がした。

藤崎がなぜ瑕疵借りになったのか等の言及がないのもいいのかもしれないけど、この人を深堀した話があっても良さそうだと思った。

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2023年10月03日

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いやー読み応えあったし、よく出来てる。
シリーズ化してほしいくらい。
最後の話だけちょっと捻り無いというかベタすぎた気がするけどそれ以外の3篇全部好き。

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2022年01月30日

Posted by ブクログ

ホラーかと思いきや、、、。
あえて事故物件に住む、瑕疵借りの藤崎。原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺、家族の不審死の瑕疵を洗い流す。事故物件サイトの炎マークのひとつ。名もなきひとりの死の原因だったり、その人の本当の気持ちだったり、藤崎を通して周りの人に死後伝わる。
どんな人でもひとりの死は、軽いものではない。

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2021年06月11日

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最初の話がよかった。でもなんで藤崎氏が鼻つまみ者になるんだろう?あちこちからひっぱりだこだからすでに使ってる不動産屋が態と他から依頼されにくい評判をながしてるのかな。

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2020年11月09日

Posted by ブクログ

何かを始めることは怖いことじゃありません。怖いのは何も始めないことです。
(『保証人のスネップ』より)

心理的瑕疵=怖い話だと勝手に思い込んでいた。
なんだか怖い話が読みたい気分だったし。
内容を確認せずタイトルだけを見て選び、いつまでたってもお化けが出てこないので変だ変だと思いながら読み続け、だけどそんなこともうどうでもいいっていうくらいよかった。4つの短編の中でわたしが一番悲しくて泣いてしまったのは『土曜日のアパート』の手紙のところで、でも他の3つ話もすごく切ない話だった。

心理的瑕疵の意味をちゃんと調べたら「借り手が強い心理的抵抗を感じやすい条件があることを指す不動産用語」だそうだ。幽霊が出る物件という意味じゃないのね。
だけど、ここに出てくる「瑕疵」とは部屋自体のことだけではないんじゃないかな。
その部屋に住んでいた、今は亡き賃借人の残された家族や関わった人たちの心にしこりのように残るわだかまりや、逝ってしまった人に対する怒りや戸惑いが付けた傷のことも指してるような気がする。
瑕疵借りの仕事は、その原因を探ったり解決したりすることではない。
この藤崎という男も、最初の話ではそういうつもりはないように思えた。だけど結果的に、何かを抱えてその部屋のドアを叩く人たちを助け、支えになっている。
一体、藤崎という男はどういう過去を持ち、そしてなぜこの仕事をするようになったのだろう。

シリーズ化を期待します!
でも版元の「感動の賃貸ミステリ」っていうのはちょっと。。。賃貸ミステリって何?ってなった。

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2020年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編が四つ。それぞれの主人公が、一人の瑕疵借りと出会い、前進する姿が描かれる。若干都合良い感はあるものの、救いがあり、ほろっときます。
瑕疵借りの人の外見的イメージは米津玄師かな。

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2020年08月16日

Posted by ブクログ

テーマが引っかかったのでこの方の本を久々に読んだ。相変わらず理由はわからないけど次々と読ませられる文章だった。瑕疵物件に住むことを生業としている男性、面白いなぁ。探偵みたいな切れ者でもあるし。でも、何者なんだろう?っていうのはわからないままでした。わからないから面白いのかもしれない。

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2019年02月22日

Posted by ブクログ

賃貸契約はオーナーと借り手によって成立するもの。
でも、借り手がこの世からいなくなってしまった場合、どうなるのか。 借り手が今まで関わった人たちによって、借り手の人柄があぶり出されていき、そこに瑕疵借り屋の登場により真実があぶり出されていく。
まさかの視点でジワジワと真実が見えてくるミステリー。

面白かった!

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2019年02月11日

Posted by ブクログ

告知物件の「謎」と「理由」を付けてちょっと良い話で終わるミステリ風になってるけどもっともらしさの演出がこじつけっぽくておすすめされたほど面白くはなかった。

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2025年12月14日

Posted by ブクログ

タイトルに瑕疵が入っている通り、完全ハッピーエンドとは言い難い物語たちですが、ほっこりとする結末に救われました。
藤崎の推理が鋭すぎて、現実離れしていたのがちょっと醒めたかな。

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

瑕疵物件にまつわる4作の短編集。

瑕疵物件になった理由は決して明るくはないけれど、読み進めていくのが苦じゃない。どんどん闇にハマっていくようなテーマなのに、そうではない。

変わった男、「藤崎」が関わった人たちは、前後で表情が変わってるのが目に浮かぶ。

こんなテーマで本が書けるなんて、そしてこれほど読ませるなんて、本当にすごいと思う。

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2021年10月15日

Posted by ブクログ

死にも色々な理由があってそれをサラッと気づかせてくれる不思議な探偵(?)譚
いつもの松岡流を求めちゃうとちょっと違うかなと

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2021年01月17日

Posted by ブクログ

瑕疵借りとは、賃借人が死んだり、事件や事故が起き、瑕疵告知義務が生じた物件にあえて住む人。瑕疵の説明責任を失効させ、次の賃借人が入りやすいようにという大家や管理会社の依頼をこっそり請け負う。この短編集に登場する藤崎という瑕疵借りは謎の人物で、原発関連死、賃借人失踪、不審な自殺といった事件や事故に関する賃借人の人生をあぶり出し、見事に瑕疵を洗い流す。その過程が名探偵の謎解きそのもので不動産に絡めた社会派ミステリー小説となっている。
また、納得しがたい悲しみや苦しみにうちひしがれていた賃借人の家族や関係者の気持ちをすっきりと鎮めるというヒューマンな筋立てで読後感はいい。
ただ、4作どれも奇をてらったストーリーであり、帯書きの「誰にでも起こりうるドラマに思わず涙する」には違和感を覚えた。

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2020年08月25日

Posted by ブクログ

また身近に存在しないであろう職種の人間が登場。
彼自身を深掘りした新たな展開を期待したい!
泣けるか否かの尺度で評価するものでは無い。

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2020年03月30日

Posted by ブクログ

訳あり物件に住み込む瑕疵借りは不動産業者やオーナーたちの最後の頼みの綱。

原発関連死、賃貸借人失踪、謎の自殺、家族の不審死と部屋についた瑕疵をどう洗い流すのか。

いわゆる事故物件というものの、心理的瑕疵を抑制するために彼は類い稀なる嗅覚で賃借人の人生をあぶり出し、瑕疵の原因を突き止めていく。

あなたにも明日起こり得るかもしれない出来事

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2019年02月10日

Posted by ブクログ

訳あり物件に住み込む藤崎は不動産業者やオーナーたちの最後の頼みの綱。原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺、家族の不審死…どうすれば瑕疵を洗い流せるのか。男は類い稀なる嗅覚で賃借人の人生をあぶり出し、瑕疵の原因を突き止める。

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2018年12月21日

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