松岡圭祐のレビュー一覧
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この著者については、デビューされた直後にその作品を読み、うーん自分にはちょっと合わないかなあと感じてから遠ざかっており、以来本当に久しぶりに買ってみた。
先入観を持っているわけではないと思うが、やっぱり文章を運ぶリズムや物語の構成とかが若干物足りなく、プロの小説家ならもう少し…などと偉そうにも感じたところはあったが、いや、十二分に面白い作品だった。
まずは実在の人物の名前をポンポンと繰り出して興味をつなぎ、油断すると、あれ、これはノンフィクションだったっけ? と読み手が一瞬錯覚しそうなぐらい。
悲惨の極みにまでは寄っていないが、それほどには戦時中の空気も生々しく描かれている。
クライマックスか -
Posted by ブクログ
柴五郎の言葉が心に突き刺さってくる。
個人の基礎能力の育て方により、人間性を形成してゆき、瞬時の行動を作り出す。
基礎能力の育成は育った生活環境であったり、指導であったりする。それは、基礎能力による読み書き、計算など当然に備わっている能力があり。親切で真面目で勤勉で信頼ができ気配りがきいていることにつながる。
ラブロフがつぶやいた。「お前らとは戦争したくない」
「俺もだよ」桜井は震える声でいった。「そんな馬鹿なことになるはずがない。そう信じている」
「お前をどう憎めばいいかわからん。親切で、真面目で、勤勉で、信頼できて、気配りができて、低姿勢だ。ロシア人はひとつもない」
「そんなことはない」 -
Posted by ブクログ
黄砂の籠城のB面
腕っ節の強い飲んだくれの元船乗りの張徳成の成り上がりストーリー!
物事の理解力と自分の言葉への置換、そして瞬時の判断力と周囲の思惑により、義和団の天下第一壇大師へと祭り上げられて行く。
一方、清国の中枢と天津の情勢などにより何故宣戦布告へと向かっていったのかが描かれている。
それと某宗教団体の大航海時代以降の布教活動への問題点も間接的に提起されている。
何れにしても本作品は黄砂の籠城とついになる物語であり〜籠城を読んでいるか?読んでいないか?では面白みが全く異なる!!!
張徳成は農民一人一人が学を身に付ければ世の中が良くなると本作で語っていたが、確かに現在の日本を