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Posted by ブクログ
高校時代にどうしようもないほど劣等生だった莉子。
担任だった喜屋武先生にとっては、5年経ったいまでもひとりでは何も出来ない心配な生徒のままだ。
何しろパスポートを持っているか、確認するために言ったのが
「赤い表紙の小冊子だぞ」
どれだけ莉子を子ども扱いしているのかよくわかるセリフだ。
フランスに行っても莉子の周りでは相変わらず事件が起きる。
ルーブル美術館で「モナ・リザ」に感じた違和感。
同級生が勤めているレストランで起きた急性中毒事件。
そして、幼児誘拐・・・。
不良食材を混入させたのは誰か?
莉子は喜屋武先生を伴い、友のために奔走する。
そして突き止めた真実は、犯人自身も動機を思い違いしているような哀しい事件だった。
謎を追っているうちに徐々に莉子の変化に気づいていく喜屋武先生。
何も出来ないと思っていたのに、自分が保護者となって守るつもりで一緒にパリまで来たのに、気づけば莉子はすっかり立派になっていた。
もう自分の保護はいらないのだと悟った喜屋武先生からの卒業証書にはまいった。
わざわざ毛筆で書かれていた卒業証書。
その心遣いがあたたかい。
きっと莉子の宝物になることだろう。
「モナ・リザ」に感じた違和感の正体も明かされ、すっきりとした終わり方にも好感が持てた。
海外編ということで、小笠原の出番がほとんど無かったことが残念といえば残念だった。
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