松岡圭祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この著者については、デビューされた直後にその作品を読み、うーん自分にはちょっと合わないかなあと感じてから遠ざかっており、以来本当に久しぶりに買ってみた。
先入観を持っているわけではないと思うが、やっぱり文章を運ぶリズムや物語の構成とかが若干物足りなく、プロの小説家ならもう少し…などと偉そうにも感じたところはあったが、いや、十二分に面白い作品だった。
まずは実在の人物の名前をポンポンと繰り出して興味をつなぎ、油断すると、あれ、これはノンフィクションだったっけ? と読み手が一瞬錯覚しそうなぐらい。
悲惨の極みにまでは寄っていないが、それほどには戦時中の空気も生々しく描かれている。
クライマックスか