松岡圭祐のレビュー一覧

  • 生きている理由

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    今年に入って『黄砂の籠城』、『八月十五日に吹く風』に続く3作目。義和団事件、キスカ島から今回は川島芳子である。
    謎が多い人物だけに、さすがに今回は「史実に基づく」とはいかなかったようで、「史実から発想された」とある。

    それにしても、少ない材料から組み立てる手腕は素晴らしい。本書の様々な見方は解説に簡潔にまとめられているが、読みどころはたくさんある。そして、上記の3作を続けて読んだものとしては、実は今回の川島芳子が本番ではないかという気がしてくる。

    解説によれば、本作には続編があるらしい。大変楽しみである。

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    2017年10月18日
  • 特等添乗員αの難事件 I

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    ネタバレ

    万能鑑定士のスピンオフ。
    向こうの主人公の莉子がおっとりしている性格であるため、
    浅倉絢奈の性格についていくのが難しかったし、自己中な主人公だとも感じた。
    ところが、不思議な事に、物語が進んでいくうちに彼女の魅力が溢れてきた。
    普段は適当そうにしているが、内面の繊細さは実にみずみずしい。

    彼女は才能を肯定してもらえなかったが、彼との出会いで変化した。ある意味シンデレラストーリーかもしれない。

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    2017年10月15日
  • 黄砂の籠城(上)

    購入済み

    日本人の気質とは

    松岡圭祐さんという作家さんは筆が速い。
    今までは現代に起きている事象や事件を盛り込んで、今すぐに書籍化する作家さんというイメージでした。
    ここにきて、過去の人物や事件を歴史考証も交えて2作品発表したのは、松岡さんになにか変化があったのかな?

    おなじみの軽い文体で書かれている分他の時代作品と違いとても読みやすいですが、他の作品(探偵の探偵、水鏡推理、万能鑑定士Q)などとは違い、自由にキャラを動かせる訳ではなく、実際の事件の考証という制限を受けてはいる感じは多少あります。
    が、逆にコレがリアルにあったのかという驚きはフィクションとノンフィクションの間に上手くハマっているなとは感じます。

    このところの憲法論争を含め「日本人の気質は、大東亜戦争以降に出来上がったのか?」という疑問を個人的に持っていた中で読んだ作品でした。敗戦国となり、今までの歴史を否定してきた、またされてきた現代に生きる人達は、あの時代とその前の時代になにがあったのか?を考えてみてもいいのでは?と言うようなことを考える材料になる作品だと思います。

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    2017年10月12日
  • 万能鑑定士Qの短編集I

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    短編集ということで期待してなかったけどとても良かった。 全く関係のない話が複数詰め込まれてるのかと思ってたけど、「とある質屋での短期的な手伝い」という大きなくくりがあるのでまとまりがあったし軽く読むには非常に良い。

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    2017年09月27日
  • 万能鑑定士Qの謎解き

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    ネタバレ

    毎回、最後には「めでたしめでたし」でまとまるので安心して読めます。
    そこが、このシリーズの面白さの特徴ではあるのですが、緊迫感に欠けるような。日常ミステリなので、このくらいでちょうどいいのかな。

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    2017年09月15日
  • 探偵の鑑定II

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    松岡さん描くところの2大スターのシリーズが完結。凜田莉子と玲奈が出会うとき、化学反応は起こるのか。玲奈を元の世界に返してあげたいとは思うが、まだまだ、その活躍を見たいというわがままな願いも…

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    2017年09月03日
  • 探偵の鑑定I

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    松岡さん描くところの2大スターのシリーズが完結。
    凜田莉子と玲奈が出会うとき、化学反応は起こるのか。玲奈を元の世界に返してあげたいとは思うが、まだまだ、その活躍を見たいというわがままな願いも…

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    2017年09月03日
  • 特等添乗員αの難事件 I

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    ネタバレ

    ラテラルシンキング・・・
    ほんとこの自由な発想ってのがうらやましい。

    あとなんだ、最初のバナナのくだり、どこまでギャグなんだよ。今後ともそれでやってほしい。

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    2017年08月19日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 X

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    ネタバレ

    〇 総合評価
     10作目に,最初のエピソードの後日談と,凜田莉子が初めて解決した事件についてのエピソードを持ってくるという設定は,面白い。有機的自問自答と無機的検証というシンプルな思考法で,莉子が論理的な考え方を身に着けていく様も描かれている。
     作品としては,レシティアという美容院の経営譲渡をめぐる裁判と,エメラルドの密輸という二つの事件が描かれており,いずれもトリックは小粒。長編というより短編のネタ。しかし,その軽いネタを扱いながら,ハイパーインフレ騒動を起こす前の瀬戸内陸の内面の様子を描き,ハイパーインフレ騒動の後日談がさらっと描かれている。
     10作目として,莉子が探偵としての能力を開花していく様子と,1作目の後日談を描く総括的な作品。個々の謎とトリックの弱さはあるが,全体的な話の完成度は高いと思う。★4で。

    〇 サプライズ ★★☆☆☆
     レティシアという美容院をめぐる事件の真相は,顧問弁護士が長い時間を掛けて2つの社印を用意していたというもの。ミスディレクション的な解決がなく,これ以外に存在しないという真相なので,意外性は低い。エメラルドの密輸事件の方は,金庫をミスディレクションとして,一度捜査させた緑色の液体の中にエメラルドを隠すというもので,これも隠し場所としては面白いがサプライズはない。サプライズは低め。

    〇 熱中度 ★★★★☆
     有機的自問自答と無機的検証という考え方で,いくつもの論理パズルを解きながら莉子が成長していく様子はとても面白い。前半のレティシア事件と,後半のエメラルド密輸事件と,2つのちょっとしたエピソードをスピーディーに捜査・解決していく展開は飽きさせない。小粒ながらなかなかのデキ。熱中度は高い。

    〇 インパクト ★★★★☆
     凜田莉子が独立後,急激に成長していく様子はインパクトがある。莉子が最初に解決した事件について描かれているのもインパクトがある。また,最初のハイパーインフレ騒動の後日談がさらっと描かれているのもいい。総合的に見てインパクトはある。

    〇 キャラクター ★★★★☆
     笹宮麻莉亜と朋季の二人がいいキャラクターである。ほかのキャラクターも相変わらず,生き生きと描かれている。ハイパーインフレ騒動を起こそうと思っている,瀬戸内陸が,莉子を育てながら,自分の計画の実現のための最大の障害を育てようとしていると葛藤している内心が描かれているのもいい。

    〇 読後感 ★★★☆☆
     ハイパーインフレ騒動の後日談や,莉子の成長の軌跡が描かれており,ラストは10作目としてこれまでの総括みたいになっている。読後感は悪くない。

    〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
     人気シリーズ。希少価値はない。

    〇 メモ
    〇 プロローグは,ハイパーインフレ騒ぎの終焉,2巻の直後。瀬戸内陸が重要参考人として確保されるシーン。莉子と工芸官の藤堂とのやり取りが描かれる。
    〇 3年前,万能鑑定士として独立したばかりのシーンが描かれる。壺を割ってしまったり,清掃の契約を結ばするなどの失敗が続く。
    〇 瀬戸内陸は莉子に有機的自問自答と,無機的検証を教える。
    〇 美容室チェーンのレティシアの笹宮麻莉亜と朋季が警察を訪れる。ダルメという会社が,レティシアの全店舗を無償で譲るという契約書を持っているという話。既にワイドショーなどで取り上げられ,民事訴訟の最高裁での判断が間近な状態である。
    〇 有機的自問自答と無機的検証の具体的なレクチャー。有機的自問自答は,理由を一つに絞ること。無機的検証は,それが終われば全てが終わりか否かを検証することである。物事は聞いてすぐに書くのではなく,要点を絞って図式化して書く。
     =は同列,VSは対立,→は前を受けて順当に導き出される結論
     有機的自問自答VS無機的検証。この二つはいずれも大切なことである。
    〇 レティシアとダルメの裁判。レティシアの顧問弁護士は神条康仁。争点は押印が真正。裁判はレティシア側が不利な状況である。
    〇 A,B,Cがいて,本当のことを言うのは一人。Aは,Bがウソつきだと言っている。このことから導き出される結論は?
     A=本当 → B=嘘つき C=嘘つき
     A=嘘つき → B=本当 C=嘘つき
     Cが嘘つき
    〇 笹宮麻莉亜と朋季がかつてレティシア水道橋店があった莉子の店に来る。鑑定の依頼
    〇 莉子と笹宮親子の出会い。印鑑の鑑定では役に立てなかったが,店で打ち上げを行い,親しくなる。
    〇 莉子による捜査。情報を集め,氷室に協力を依頼する(氷室との出会い)。莉子は,弁護士の神条が,印鑑をすり替え,同じ癖のある印鑑を2つ用意していたのではないかという推理をする。しかし,過労で倒れ,裁判には出頭できない。判決は,レティシアの敗訴
    〇 莉子による再度の捜査。捜査対象は神条。神条が残したメモから横浜大桟橋で積み込みがされることを知る。豪華客船を利用したエメラルドの闇取引をしている暴力団と関係があることが分かる。
    〇 神条の悪だくみを暴くために,瀬戸内の力を借り,莉子と朋季はアレクサンドリーヌ号に乗り込む。
    〇 アレクサンドリーヌ号内でのエメラルドの取引きの現場がある。捜査の結果,怪しげな金庫が見つかる。この金庫が開けられるか。日本の領海を出る3日後までが捜査のデッドライン
    〇 ギリギリのところで莉子が真相に気付く。金庫がダミー。エメラルドは,メロンソーダだと思っていた液体の中に隠されていた。
    〇 ダルメと暴力団の関係が明らかになり,笹宮麻莉亜はレティシアを取り戻すべく,係争を続ける。朋季は美容師の仕事をするために海外へ。
    〇 3年後,ハイパーインフレ騒動の解決直後の時制へ。瀬戸内陸,楓と莉子の会話
    〇 西園寺事件の回想,雨森花蓮の視点からのハイパーインフレ騒動が描かれ,最後は,モナ・リザ展の後のシーン。朋季に髪を切ってもらっている莉子のシーンでエンド

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    2022年11月25日
  • 千里眼の瞳 完全版 クラシックシリーズ5

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    ネタバレ

    シリーズ第5弾。友里佐知子との因縁の決着、美由紀と同程度の能力を持つ李秀卿との出会いと友情を深めていく話の内容。メフィストグループのリーダー格ダビデも登場するが、コミカルな登場の仕方に、ホントに全世界を裏で操る一派のか?と疑ってしまうほど。あと、美由紀が李秀卿とお酒を飲み比べて蒲生達にグダを巻くシーンは、深刻な話の流れが多かったこのシリーズらしくないコミカルな一面が見られた。そういった意味ではページ数が多いが内容としては楽しめた一作だった。続きも読んでいきたいと思う。

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    2017年08月18日
  • 万能鑑定士Qの探偵譚

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    ネタバレ

    万能鑑定士Qの推理劇IVのその後の話。後半と言ってもいいくらい、前作の気になるところを解決してくれました。
    もう少し続くようなので次回も楽しみです。

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    2017年07月05日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 II

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    勉強の仕方、記憶の仕組み、コツなど
    とてもタメになる。

    面白いし、カワイイし。最高だね(*´д`*)

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    2017年07月04日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 VI

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    ネタバレ

    〇 概要
     万能鑑定士Q,凜田莉子の最大のライバル,万能贋作者の雨森花蓮が登場する。莉子は,鎌倉の豪邸に招かれ,不可思議で目的不明な鑑定の数々を依頼される。万能贋作者である雨森花蓮が手掛ける最新にして,最大の贋作,MNC74とは何か?

    〇 総合評価 ★★★★☆
     凜田莉子のライバルである雨森花蓮が登場。これまでの作品の犯人とは異なり,莉子にやられっぱなしではなく,莉子を上回る知識と存在感。インパクト抜群。万能贋作家として作り出した贋作が,婦人の信頼を得る鑑定士というアイデアは秀逸。ただし,そのアイデアだけの作品で,やや冗長感はある。短編にしていれば,傑作になりえたかも。
     とはいえ,トータルのデキはいい。ただし,途中が冗長な分,真相に気付いてからの展開が短く感じる。トータルで見ると,シリーズ作品としてのデキは高め。★4で。

    〇 サプライズ ★★★★☆
     花蓮が行ったMNC74とは,婦人に信頼される鑑定家を作り出すこと。この真相はなかなか面白かった。

    〇 熱中度 ★★★☆☆
     MNC74とは何の贋作作りか?という魅力的な謎でひっぱるが,少し冗長感はあった。

    〇 インパクト ★★★★☆
     偽の鑑定家作りというアイデアはインパクトがある。雨森花蓮というキャラクターもインパクト抜群

    〇 キャラクター ★★★★★
     莉子を上回る才能を感じる雨森花蓮というキャラクターの存在感は抜群

    〇 読後感 ★★★★☆
     雨森花蓮から八木沢へのデザインのプレゼントがあったというエピローグは読後感をよくしている。

    〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
     人気シリーズなので,希少価値はない。
    〇 メモ
    〇 八木沢駿介が,「特殊な流通経路を掌握していて,大量の商品政策を発注する準備がある」として,雨森花蓮に呼び出される。
    〇 八木沢は,H&Mに行き,自分が倉庫で一部を切り取ったワンピースが陳列されていることを知る。八木沢は,雨森から,2億円分の発注の依頼を受ける。
    〇 八木沢は納品をするが,代金の入金がない。八木沢は夜逃げをする。
    〇 八木沢の秘書片貝咲良は,万能鑑定士Q,凜田莉子に連絡し,八木沢の行方を探す。莉子は八木沢が高知にいることを見抜く。
    〇 辻中隆と嶋真央というアパレル関係の鑑定人が呼ばれ,花蓮から鑑定の依頼を受ける。悪質なコピーだと鑑定されたことを踏まえ,花蓮は服を燃やす。
    〇 莉子達は,高知で八木沢を見つける。H&Mで花蓮が使ったトリックを暴く。
    〇 八木沢は被害届を出し,莉子は,警察から雨森花蓮についての情報を得る。花蓮は,既に捕まっている詐欺仲間にも詐欺の計画を開始したというメール(MNC74を発動した)を送っていた。
    〇 莉子が花蓮の目にとまるように,マスコミに売りだす。
    〇 莉子が花蓮からの依頼を受ける。鎌倉に来て鑑定をしてほしいとのこと。
    〇 莉子はMNC74が何の贋作作りかを暴くために鎌倉に行く。
    〇 雨笠絢音と熊切比乃香の二人が莉子を迎えに来る。
    〇 たくさんの上流階級の婦人の前で,莉子への鑑定依頼が始まる。花やプラスチックフィルム,野菜など
    〇 ディナー会場でも鑑定が続く。バイオリン,イクラなど
    〇 手提げ金庫からたくさんの紙幣を出し,何枚の紙幣を出したかを当てるように言われるが,莉子はこれを外す。
    〇 ディナーの立食パーティを抜け出し,莉子は須磨康平と折橋智哉という二人の鑑定家と出会う。
    〇 小笠原が,警察の前で,コーラについての知識をひけらかすが,恥をかく。
    〇 翌日も莉子に対して鑑定の依頼が続く。その中でアクセサリを皿に入れ,音で当てるという座興のようなものがあり,莉子はこれを外す。
    〇 最後の鑑定として,婦人たちの持ち物からどの婦人の持ち物かを当てるように依頼される。莉子は20人のうち,3人しか当てられなかった。
    〇 小笠原が「キヤノン」と記載すべきところを「キャノン」と記載された登記簿を見て偽造に気付く。
    〇 莉子と花蓮の対面。莉子は,花蓮に何をしたのか尋ねる。花蓮は,ここで目的を達したという。莉子は,何があったのか分からない。
    〇 花蓮の一味は逃亡。婦人たちの素性ははっきりしない。鑑定家たちがどこにいるかも分からない。捜査は暗礁に乗り上げる。
    〇 莉子,テレビで「シード選手」ということばを聞き,真相に気付く。
    〇 莉子,折橋と竹添志保という女性(鎌倉の婦人たちの1人)が会っているホテルに行き,二人に会う。
    〇 莉子は鎌倉で行われた自分が失敗した座興のトリックに気付く。MNC74は婦人たちに信頼される鑑定家を作り出すというものだった。須磨はシード選手として扱われトリックを知っていた。
    〇 山中湖の湖畔で,須磨が主催する即売会が行われる。これこそが花蓮の行った詐欺。莉子と警察が踏み込むが,花蓮は逃亡
    〇 莉子の推理で松島湾に来る。
    〇 花蓮はトリックを使い,雨笠絢音と熊切比乃香を仲間割れさせる。
    〇 花蓮がいるマンションに莉子が現れる。ヨゾラという猫の習性もあって,花蓮の居場所が莉子にばれた。莉子は花蓮に勝ち,花蓮は逮捕される。
    〇 留置所から八木沢にしゃれたデザインの型紙がプレゼントされる。

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    2017年07月02日
  • 万能鑑定士Qの推理劇 II

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    今回は莉子がオークションを進行するスペシャリストであるオークショニアになります。莉子の才能をもってすれば、オークショニアもソツなくこなしてしまえるのですね。楽しめるストーリーでした。

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    2017年07月01日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 V

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    ネタバレ

    〇 概要
     凜田莉子は,お盆休みにパリに旅行することを計画するが,ひょんなことから,高校時代の担任,喜屋武と一緒に旅行をすることになる。パリで料理人として修業をしている高校時代の同級生,楚辺に迎えられるが,楚辺が勤務している一流レストランで,フォアグラの食中毒騒ぎが起こる。莉子は,同級生の危機を救うため,パリを駆け回り捜査を行う。

    〇 総合評価 ★★★★☆
     フランスを舞台とし,ベランジェールという老舗レストランの食中毒事件を,一観光客に過ぎない莉子と喜屋武が捜査するというインパクトのある展開
     謎はそこまで魅力的でないが,捜査はテンポよく進み,誘拐事件も起こる。
     バベット精肉のごみ箱から拾ったメモ帳の数値から5箱のフォアグラをアンジェリークが忍び込ませたという真相を解明する莉子の着眼点はさすが。喜屋武のキャラクターもよく,アンジェリークが真犯人という意外性もあって,なかなか面白い。★4で。

    〇 サプライズ ★★★★☆
     消去法でいくと,犯行ができる人は限られるが,アンジェリークは盲点となっていた。真犯人がアンジェリークと知ったときは,驚くことができた。

    〇 熱中度 ★★★☆☆
     ベランジェールの食中毒事件と,謎はそこまで魅力的ではない。誘拐事件が絡むが,これも添え物程度。フランスで,高校時代の恩師,喜屋武との掛け合いをしつつの捜査。そこまでリーダビリティは高くないが、読みやすい。

    〇 インパクト ★★★☆☆
     犯行の動機は,アニマル・ライツ(動物の権利)。フォアグラつくりが動物虐待に近いという話は聞いたことがあるのでそこまで大きなインパクトではない。ただし,真犯人のアンジェリークと父親との関係が反転する終盤の展開にはインパクトがある。

    〇 キャラクター ★★★★☆
     喜屋武が非常にいい味を出している。楚辺は普通。アンジェリークを始めとするフランス人たちは,いいキャラクターとなっている。特に,コタヴォ精肉のオーナーのキャラがいい。

    〇 読後感 ★★☆☆☆
     アンジェリークと父の関係が反転する終盤の展開の読後感は悪い。

    〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
     人気シリーズなので希少価値はない。

    〇 メモ
    〇 プロローグは,フランスで料理人の修行をする凜田莉子の同級生,楚辺瑛翔の視点での,フォアグラの買い付け
    〇 飯田橋の万能鑑定士Qのお店。莉子によるボタン,醤油,サッカー選手のサインの鑑定。小笠原に,「地球の歩き方・パリ&近郊の町」を買ってきてもらう。
    〇 楚辺のために,バベット精肉は,コタヴォ精肉と交渉する。
    〇 莉子の家に,父と母が来る。パリ旅行に莉子の高校時代の担任,喜屋武がついてくるという。莉子が電話するが,一緒にパリに行くことになる。
    〇 バベット精肉は,コタヴォ精肉から仕入れたものと併せ120パックを5パック200ユーロで,5000ユーロで売却する。
    〇 莉子と喜屋武は,フランスに旅立つ。空港で,お見合いツアーの客に対し,莉子の論理的思考による推理力が発揮される。
    〇 機内での莉子と喜屋武のコミカルなやり取り。フランスでは,莉子の同級生の楚辺のアパートに泊まることに。
    〇 フランス着。楚辺の車でアパートに行く。莉子はルーブル美術館に行くといい,喜屋武がついてくる。
    〇 ルーブル美術館につく。喜屋武が,ダ・ヴィンチ・コードの小説にあった666枚のガラスがあるという話を真に受け,学校で生徒に話すというので,誤解を解くために,小笠原に連絡し,角川の社長から喜屋武に電話をしてもらう。
    〇 楚辺が,勤務する老舗レストラン,ベランレージュで下ごしらえをしている様子
    〇 莉子,ルーブル美術館でモナ・リザを見るが,違和感を感じる。
    〇 喜屋武が,パリで生活していた過去の恋人に出会う。その女性は結婚していた。
    〇 ベランレージュで集団食中毒事件が起こる。
    〇 駐仏日本大使,領事官補の矢崎から連絡を受ける。辺ランレージュの食中毒事件のパリ市警のジェリエンヌらが捜査を行う。
    〇 莉子達は,食中毒事件の捜査を独自に行う。TGVでロワール地方に向かう。
    〇 バベット精肉での捜査。莉子は,捨ててあったメモ帳をもらう。
    〇 コタヴォ精肉での捜査。コタヴォにも問題は見つからない。
    〇 ベランレージュの従業員であるイヴァン・ダングルベールが,罪を認める。
    〇 ダングルベールの家で,同人の妻から話を聞く。
    〇 莉子は,写真からダングルベールがウソをついていることを見抜き,駐仏日本大使館の矢崎を通じ,パリ市警に伝える。
    〇 ダングルベール家の子ども,セヴランは誘拐されていた。偽の子どもが寝かされていたが,喜屋武が見抜く。
    〇 ダングルベールが真犯人である誘拐犯から送付された手紙のフォントの違いから,莉子はセヴランがいる場所を見つける。
    〇 セヴランが無事救出される。そこには,あまり頭がよくない犬が多数一緒にいた。
    〇 莉子は,喜屋武に依頼し,元カノにもう一度会ってもらい,メモ帳を用意してもらう。
    〇 ベランジェール,バベット精肉,コタヴォ精肉の従業員を一同に会するクルージングを実施する。その中で,莉子は真犯人と思われるバベット精肉のアンジェリークを罠にはめる。
    〇 5パック200ユーロで120パック売ると,1パック40ユーロなので,4800にしかならない。もう5パックをアンジェリークはひそかに用意していた。
    〇 アンジェリークはアニマルライツ(動物の権利)の運動家だった。アンジェリークはフォアグラ作りを非人道的と考えていた。
    〇 ベランジェールの食中毒事件の真犯人を見つけ,莉子と喜屋武は帰国。喜屋武は,教え子である莉子の成長に感心し,手製の卒業証書を与える。

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    2017年07月01日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 II

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    ネタバレ

    〇 概要
     マスコミに本物と全く見分けがつかない偽札が送付されたことをきっかけとして,日本を未曾有のハイパーインフレが襲う。日本経済が混乱に瀕する中,凜田莉子は独自に捜査を続ける。果たして,本物と全く見分けがつかない偽札を作り出し,日本経済を混乱に陥れたのは誰なのか。そしてその動機は?万能鑑定士Qシリーズの最初のエピソードの完結編

    〇 総合評価 ★★★★☆
     偽札騒動をほったんとするハイパーインフレ騒動がテンポよく描かれている。先が気になって読むのをやめさせない抜群のリーダビリティに,驚きの真相。特に真犯人は,消去法で予想がついてしまうのだが,それでも十分インパクトがある。欠点があるとすれば,解決部分があっさりしすぎている点。「論理の石」からわずか4章で解決に至る。あまり,解決部分を掘り下げると,物語全体の無理が目立ってしまうので,あえてあっさりにしているのかもしれない。
     ハイパーインフレ騒動について,1巻でフラッシュバック的に描き,2巻でもじっくり描かれているだけに,ラストのあっさりさがやや物足りない。その点だけが割引き。
     1と2にわたるエピソードは,欠点があったとしても,読みやすさ,インパクトなどを考えると,万能鑑定士シリーズの開幕にふさわしい傑作といっていいデキだと思う。★4で。

    〇 サプライズ ★★★★☆
     偽札騒動の黒幕が,チープグッズの店長であり,万能鑑定士としての凜田莉子を育て上げた師匠ともいえる存在である瀬戸内陸であったという点は,物語全体としてはサプライズがある。ミスディレクションとなる存在がなく,登場人物も少ないので,ミステリとしての解決をフェアに付けるには,この人物くらいしか犯人がいないという消去法で分かってしまうのは残念なところ。その点だけ割引の★4で。

    〇 熱中度 ★★★★★
     ハイパーインフレ騒動がテンポよく描かれており,この話をどう収集付けるのか,読み進む手が止まらない。抜群のリーダビリティの作品。この作品に限らず,万能鑑定士Qシリーズはいずれもテンポがよく,読みやすい。文句なしの★5で。

    〇 インパクト ★★★★★
     ハイパーインフレ騒動の描写はなかなかにインパクトがある。ひと昔(ふた昔?)前の「日本沈没」などのパニック小説の趣がある。瀬戸内陸が黒幕というオチもインパクトがある。こちらも文句なしの★5でいいだろう。

    〇 読後感 ★☆☆☆☆
     悪い。万能鑑定士Qの事件簿の1から始まって2のラスト部分まで,瀬戸内陸は儲けを度外視した理想的な経営主として描かれ,凜田莉子も尊敬する人物として描かれている。それが,ラストの数章で印象が全く変わる。5年前から,日本を大混乱に陥れるハイパーインフレを計画していたとは…。この部分もインパクトにつながるが,読後感は悪い。

    〇 キャラクター ★★★★☆
     凜田莉子は魅力的に描かれているし,小笠原,氷室,瀬戸内陸,楓,葉山警部など,登場人物は少なめながら,しっかりと描き分けられている。葉山警部などは,ややステレオタイプの刑事(二課の刑事といえば,こんなイメージという感じ)っぽく描かれており,やや物足りないが,全体的にキャラクター作りはうまい。

    〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
     人気シリーズ。希少価値はない。

    〇 メモ
    〇 凜田莉子が,イオナ・フーズの企みを暴きイオナ・フーズが警察で捜査を受ける。
    〇 イオナ・フーズの企みが,財務省と公安の捜査であり,国立印刷局工芸館の藤堂俊一の部屋に忍び込むためのものだったことが分かる。
    〇 一万円札の偽札が出回っているという脅迫文と偽札が各マスコミに届いたことが報道される。
    〇 莉子は,小笠原に頼み,週刊角川の編集部で偽札と脅迫文を確認する。偽札の真贋の見分け方は分からなかったが,脅迫文が沖縄の紙に書かれたものであることを見抜く。莉子は,藤堂の部屋のエアコンの室外機から,藤堂も以前,沖縄に住んでいたのではないかと推理する。
    〇 偽札についてマスコミが公表してから2日後の朝,政府がマネタリーベースで20兆円近く日銀が発行していない紙幣があると発表。混乱に拍車がかかる。
    〇 莉子は,偽札騒ぎの手掛かりを見つけるために,沖縄に里帰りする。
    〇 氷室拓真が,万能鑑定士Qの店を訪れ,鑑定の依頼に来ていた女性の宝くじの科学分析を行う。
    〇 莉子,波照間島に戻る。捜査
    〇 犯行グループからの映像がニュースで流れる。
    〇 莉子,竹富島を捜査→打ち紙を作っている工場だった。
    〇 莉子,西表島を捜査。力士シールが作られていたと思われる隠れ家(謝花兄弟)を発見。チープグッズとのつながりを知る。
    〇 小笠原の捜査。藤堂の家を見ていた不動産屋を怪しむが空振り
    〇 莉子。チープグッズで瀬戸内社長に会う。謝花兄弟を紹介される。力士シールはファットマン・キャラというキャラクターで,チープグッズが宣伝の一環で貼っていたという。
    〇 藤堂を指名手配する。藤堂はあっさり出てくるが,犯行には関与していないことが分かる。
    〇 万能鑑定士Qの事務所で,莉子,小笠原,氷室が会う。氷室は宝くじの鑑定のことを莉子に伝え,莉子は新聞の方が偽造されていたと見抜く。このことをきっかけとして,偽札事件の真相に気付く。
    〇 偽札の真相は,番号部分の偽造。繊維素コーティング(ファンデルワールス結合)。偽札事件の黒幕は,チープグッズの瀬戸内。瀬戸内は,謝花兄弟に番号部分の偽造をさせ,数枚の偽札を作り,マスコミに送付した。政府のマネタリーベース分析の間違いにより,この騒動が起こった。

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    2017年06月25日
  • 万能鑑定士Qの推理劇 IV

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    コピアとの直接対決!浅倉絢奈や雨森華蓮も合流し盛り上がります!
    終わり方も含め、ちょっと無理矢理感がありますが面白かったです。

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    2017年06月23日
  • 特等添乗員αの難事件 IV

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    裏切らない展開で面白かったです。
    キカイダーが気になったところで、次回作のお知らせ。商売上手だな、と感心しました。

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    2017年06月13日
  • 万能鑑定士Qの推理劇 III

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    かなり久しぶりにこのシリーズを読みましたが、とても読みやすくて面白かったです。
    恵玲梨のモデルは、HUNTER×HUNTERのパームかな?

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    2017年06月06日
  • 千里眼 The Start

    Posted by ブクログ

    内容は文句なし、安定した面白さなんだけど、千里眼シリーズと万能鑑定士Qの表紙はどうしても受け付けない。。。
    千里眼の方は私のイメージの岬美由紀とあわないのもあるのかな。
    多分、初見では読もうとは思わないだろうなぁ。。

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    2017年05月13日