松岡圭祐のレビュー一覧
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柴五郎の言葉が心に突き刺さってくる。
個人の基礎能力の育て方により、人間性を形成してゆき、瞬時の行動を作り出す。
基礎能力の育成は育った生活環境であったり、指導であったりする。それは、基礎能力による読み書き、計算など当然に備わっている能力があり。親切で真面目で勤勉で信頼ができ気配りがきいていることにつながる。
ラブロフがつぶやいた。「お前らとは戦争したくない」
「俺もだよ」桜井は震える声でいった。「そんな馬鹿なことになるはずがない。そう信じている」
「お前をどう憎めばいいかわからん。親切で、真面目で、勤勉で、信頼できて、気配りができて、低姿勢だ。ロシア人はひとつもない」
「そんなことはない」 -
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黄砂の籠城のB面
腕っ節の強い飲んだくれの元船乗りの張徳成の成り上がりストーリー!
物事の理解力と自分の言葉への置換、そして瞬時の判断力と周囲の思惑により、義和団の天下第一壇大師へと祭り上げられて行く。
一方、清国の中枢と天津の情勢などにより何故宣戦布告へと向かっていったのかが描かれている。
それと某宗教団体の大航海時代以降の布教活動への問題点も間接的に提起されている。
何れにしても本作品は黄砂の籠城とついになる物語であり〜籠城を読んでいるか?読んでいないか?では面白みが全く異なる!!!
張徳成は農民一人一人が学を身に付ければ世の中が良くなると本作で語っていたが、確かに現在の日本を -
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千里眼のように読みやすいと思ったのに・・・
漢字とカタカナが多く、出てくる名前も外人が多い。
読みづらい!!
が、しかし・・・
面白い、面白い・・・
日本人の心がつまった行動・・・
日本人の謙虚であり勇気ある行動が認められるところは心がすーと、する。
私だけだろうか、ビジネスの精神に通じるところがあると思うのは。
「三十年と少し前、日本は武士の国だった。家には夫の帰りを待つ妻がいた。それが今では、夫がスーツを着て会社へ通い、妻も暇を見つけて工場で働く。私たちが数百年かけて獲得した近代的な社会制度から科学技術までを、日本人は一代もかからず学びとった。」
「勤勉で勤労、集団を重んじ、貧しい生 -
購入済み
日中戦争までの流れ
日本が近代国家になる過程で、末期の清王朝と北京で列強と共に戦った、日本がある程度列強に認められた戦いであり、将来の日中戦争につながる籠城戦と思います。
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ネタバレ〇 評価
サプライズ ★★★★☆
熱中度 ★★★★☆
インパクト ★★☆☆☆
キャラクター ★★★☆☆
読後感 ★★★★★
希少価値 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
浜宮絵梨子による社内でのいじめと鮫島親子による恋愛工作の2つのエピソードがメイン。それ以外にもラテラル・シンキングについてのエピソードやちょっとした雑学がちりばめられている。αシリーズの最終巻として読者サービスがびっしりという印象。熱中度は高く、最後まで楽しく読める。
鮫島親子の企みがコミカルに描かれており、ラストの作品としては謎がやや小粒かな…と思っていると最後にひっく -
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陸軍士官学校第3期の柴の同期には、秋山好古大将がいる。
1899年(明治32年)10月の陸軍中佐進級。1900年(明治33年)3月、清国公使館附を命ぜられる。同5月、義和団の乱。1907年(明治40年)11月、陸軍少将に進級。1912年(大正元年)9月、重砲兵第1旅団長。翌1913年(大正2年)8月陸軍中将に進級。1914年(大正3年)5月、第12師団長に昇進。1919年(大正8年)8月、陸軍大将に進級する。同年11月、台湾軍司令官に進み、1921年(大正10年)5月の軍事参議官を経て1922年(大正11年)11月より待命、翌年3月に予備役被仰付となり、1930年(昭和5年)4月に退役。194 -
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ネタバレ〇 評価
サプライズ ★★★★☆
熱中度 ★★★★☆
インパクト ★★★☆☆
キャラクター ★★★☆☆
読後感 ★★★★★
希少価値 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
壱条那沖が壱条凌真の子どもではなく、壱条真尋がタイで浮気をして生まれた私生児である…というスキャンダルが報道され、那沖と絢奈が騒動に巻き込まれるというストーリー。実際に、真尋が一人でタイを訪れ、DNA鑑定まで受けていたという事実があり、真尋が黙秘を貫くため、疑惑が深まる。黒幕の企みにより、凌真と那沖が親子ではないというDNA結果まで報道される。なぜ真尋が黙秘を貫くのかという点 -
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ネタバレ〇 評価
サプライズ ★★☆☆☆
熱中度 ★★★★☆
インパクト ★★★☆☆
キャラクター★★★☆☆
読後感 ★★★★★
希少価値 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
万能鑑定士Qシリーズの最後の作品。「クジラ」と称する男にムンクの叫びが盗まれる。ムンクの叫びは4つに破かれている。奇蹟の修復家と呼ばれる植村寛雄が,ムンクの叫びを修復するには,120時間以内に全ての断片を集める必要がある。ムンクの叫びの断片を回収するために,凜田莉子は,クジラから出題される問題に挑む…というのが大まかなストーリー。
万能鑑定士Qシリーズによくあるリアリティはあまりない設定。莉子に,ス -
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ネタバレ〇 評価
サプライズ ★☆☆☆☆
熱中度 ★★★★☆
インパクト ★★★☆☆
キャラクター★★★★★
読後感 ★★★☆☆
希少価値 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
実質的には,「探偵の鑑定」の上巻・下巻の下巻。探偵の探偵シリーズの最終巻でもあり,万能鑑定士Q最後の事件への橋渡し的な存在
サプライズ的な要素はなし。この作品の実質的な主人公である須磨と桐嶋が中心的な立ち回りをし,二人の古巣である獅靭会と対立する。
凜田莉子は,獅靭会に捕らわれ,緩い拷問をされるなど,そこそこひどい目にあう。最後の最後で,蔦暮亜芽里を信じ,改心させるという見せ場があるが,その程度