松岡圭祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「瑕疵(かし)」= 傷、欠陥。不動産業界では、いわゆる「訳あり物件」です。業者には、次の入居者への告知義務があるとのこと。
本書の表題でもある「瑕疵借り」は、瑕疵物件に短期間住み、(瑕疵の事実は消せないまでも)瑕疵自体を解明し、価値を回復させる人物だそうです。
心理的瑕疵という内容からして、怪奇現象系のホラーを予想しましたが、切なく心温まる、不思議なミステリーという印象でした。4編の連作短編で、瑕疵借りである藤崎達也の、瑕疵の解明が物語の要になっています。続編も出ているようですね。
4編とも、先の住人と関わった主人公が登場します。赤の他人だったり遺族だったり様々で、やや設定に無理は -
Posted by ブクログ
松岡圭祐『ウクライナにいたら戦争が始まった』角川文庫。
日本人女子高生の凄絶な体験を描く実録的ノンフィクション風ノベル。
平和呆けした日本。自然災害への危機意識はある程度あるが、戦争への危機意識は相当低い。日本が米国の庇護下にある以上はいつ何時、ロシア、中国に攻撃を受けるか解らないし、北朝鮮のミサイルによる攻撃も油断出来ない。米国ですら自国の国益のためなら日本を見限り、再び武力支配に転じる可能性がある。
本作はそんな平和呆けした日本を嘲笑うかのように、日本の女子高生がウクライナに滞在中にロシアの軍事侵攻に巻き込まれるという恐ろしい物語である。
ロシアのプーチンがウクライナが自国の一部で -
Posted by ブクログ
古典的な展開? って思いつつも、そんな簡単に行くわけ無いよねって
でも意外と物語は淡々と古典的展開に基づいて進んでいってる感じに取れました
ちょうど、ちょっと前に「ある閉ざされた雪の山荘で」を見ていたので・・・
それの影響が大きかったかもしれません
でも、さすが松岡先生、一端大振りしてこういうことかぁ〜って
とことん納得させてくれた後で・・・
どーんともう一回正反対に振ってくれる・・・やられましたね
いや、なんとなくそんなんじゃないの?って揺れてるところを
ちょっとした力で傾けられた感じですね
にしても、小説家って・・・なかなか大変ですね
職業と捉えるか、芸術家と捉えるのか
どちらにせよ、